花蓮の海と山の景色を空からつかみ取る!
こんにちは、台北ナビです。
海や山の景色が美しい台湾東部。台湾鉄道のプユマ号が台東まで3時間半で行けるようになってから、台北からもずいぶん近く感じるようになりました。今回ナビは、その台湾東部を「空から観光」するために、花蓮県の鳳林鎮へやってきました。ここに小型飛行機場があって、20分~1時間の空の旅が楽しめるというのです!飛行機なら花蓮から台東までたった20分!海岸山脈を越えて、太平洋上にまで出ましたよ~!
当日飛ぶなら
飛行機に乗るのに、一番いい時間は早朝と黄昏時だそうです。ナビは台東県の鹿野で熱気球に乗った時は朝5時くらいでしたが、早朝は風の抵抗が一番少ない時間だからとのことでした。が、最適の時間以外でも、小型飛行機なら台風とかなりの濃霧でなければ乗れます!★現在は土曜と日曜の日中の飛行を行っています。
この日も雨が降りそうな一歩手前でしたが
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空からはきれいに見えました!
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この日ナビは、8;47台北発~11:23鳳林着の普悠瑪(プユマ)412号に乗りました。
台鉄「台北」駅からプユマ号に乗る場合、台鉄「鳳林」駅で停車する本数は限られていますので、事前にチェックしてくださいね。自強号も停まりますが、台北からの時間が1時間くらい多めになりますので、早く着きたい方は、プユマ号がいいですね。
飛行場へは車で約10分。Flight Training Taiwanのスタッフが迎えに来てくれます。この日はチーフパイロットでもあるSteven Leeさんが迎えに来てくれていました。★台鉄「花蓮」駅への送迎も可能です。その場合は飛行場まで片道約1時間かかります。
台湾で小型飛行機に乗る!
小型飛行機(厳密には、排気量600CC以下なので軽飛行機)と聞くと、セレブのお遊びという印象がありますが、Steven曰く、最初は南アフリカから、そして、アメリカやオーストラリアなど、果てしなく広い土地を持つ国は、移動手段の一つとして家庭に一台あるもの、とのこと。実は台湾でも東部は交通が不便だったので、一般の人たちは知らなかったのですが、小型飛行機での移動、というのは行われていたんですね。そして、もうちょっと気軽な感じで、趣味で乗る人たちが楽しみ始め、ここ数年で観光客向けにもサービスを開始したというわけです。花蓮の宿泊地では「Gogo fly花蓮体験飛行」の案内があるところも多いんです。
予約に関しては、台北ナビサイトでどうぞ。
予約時には保険のためにパスポート番号や生年月日も必要です。心臓病の持病を持つ人や妊婦、ジェットコースターに酔う人にはおすすめしません。20分、30分、1時間などいくつかのコースがあり、1時間コースは台東まで飛ぶことができます。
ご予約は、以下からどうぞ! ↓↓↓
東部の土地は広々としています。車で走ってきたところが飛行機の滑走路にもなっているんですよ。現在、こちらには4~5名のパイロットが所属し、3名は常勤、飛行機は3台が観光客用です。
Stevenは、アメリカでトレーニングを受けてきたパイロットです。こちらに常勤のパイロットは既定のトレーニング時間をこなし、さらに定期的に更なるトレーニングの強化や健康診断も行っています。また、英語名がFlight Training Taiwanという名の通り、ここはパイロットのトレーニングセンターでもあるのです。
飛行機車庫を拝見
車庫の中には調整中の飛行機も含め、数台ありましたが、この日はナビが載せてもらったHA2018と新進のHA2022を拝見。どちらも2人乗りなので、2人で参加した場合は、一人ずつ別の飛行機に乗ります。或いは、HA2022の方が新機種なので、こちらを希望する場合は、もう1人は待合所でしばらく待つことになります。
HA2022の椅子はクッションもよく、コントローラーが中央にあるのですが、パイロットと一緒にパイロット気分で持つことができます。中央に右が高度、左が速度、真ん中は機種姿勢、上部に方向盤のメーターがあります。目の前のモニターには現在飛行中の場所が表示されます。そして、赤いレバーはパイロットが引っぱると、もしもの時に飛行機自体がパラシュートとなり、安全に着地できるようになっています。
実はHA2022は、数年前に世界一周の旅を行ったことがあり、当時の記録(着陸日程や飛行距離、飛行時間)が、両翼に描かれています。世界中の国を訪れたことがあるHA2022に乗れるなんて、素敵なことだと思いませんか?!
では、乗ってみました!
ナビは今日HA2018に30分間乗ってみました。パイロットは王俊雄さん。台北の出身ですが、家族で鳳林に引っ越しし、この飛行場での経験は一番長い熟練パイロットです。
飛行機が車庫から出たら、写真撮影をしてすぐ乗りこみました。乗ってから気を付けるのは、シートベルトとヘッドセットの着用です。そして、カメラの準備をお忘れなく!
離陸します!
田畑が広がり
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花蓮渓から延びる萬里渓
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馬鞍渓が見えてきたら
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その先は、アミ族の集落、太巴塱部落Tafalongです
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あっという間の空の旅でした。写真撮影や動画に夢中で、ハンドルを握ることをすっかり忘れていたナビ。王さんに全くお任せでした(汗)。事前に、或いは乗ってから早めに海は必ずゆっくり見たいとか、原住民部落や日本時代の名残りが見たい、雲海や山の写真は是非撮りたいなどなど告げておくと、重点的に回ってくれますよ~!
台湾の自然の雄大さや美しさは東部にあると言います。開発が進んだ西側に比べて、交通の便もあまりいいとは言えない東部ですが、だからこそ手つかずのものが多く残っています。その東部の景色が上空から見られる…、一言では言えないほどの感動です。アミ族の部落や日本時代の林田移民村の神社跡があんなにくっきり見えるとは思ってもみませんでした。空から見ると、この世界が自分の手の内にあるような気もするんですね。
Stevenや王さんが子供のころから飛行機を操縦したかったんだ、と目をきらきらさせながら話していた理由が少しわかりました。空の魅力、素晴らしいです!!
以上、台北ナビがお届けしました!