中正紀念堂の見学コースに加えたい新名所は、劇場×台湾テイストの6ショップ!
こんにちは、台北ナビです。
欠かすことのできない観光名所、中正紀念堂。その広い敷地内の正門近く、広場を挟むように鎮座している国家両庁院(国家戲劇院と国家音楽庁)は、演劇やコンサートなどが開催されるホールとして知られています。今日はその1つ国家戯劇院内に2017年3月正式オープンした「戲台咖」に行ってきました。今まで観劇とは無縁…と国家戲劇院へ足を踏み入れたことのなかった方にもぜひ知ってもらいたい、食べて飲んで買って見て…が楽しめる新たな観光スポットとなっています。
それではさっそくご案内いたします!
世代群がプロデュース
台湾を代表する芸術ホール、国家戲劇院。このたび5年に1度の改修工事を終えてリニューアル、常駐していたショップやレストランも交代し、2017年2月より世代群(Sedai Group)が運営を担っています。
彼らといえばこれまで迪化街エリアの「小藝埕」や「民藝埕」…など、台湾アーティストたちの作品発表の場であるブランドショップを集結させた数々のミニモール「○藝埕」を生みだしてきました。その空間はまた、過去と現在を繋ぎ合わせたような雰囲気で、未来へ期待も感じさせてくれる場所でもあります。そんな彼らの仕事ぶりが評価されて今回、国家戲劇院内のショップ&レストランをプロデュースすることになりました。
※「○藝埕」の詳細は下記を参照のこと
さまざまな舞台が催される国家戲劇院は、中華風の外観と中洋折衷の内部デザインが美しい建築物です。そんな落成以来の雰囲気と演劇・舞台の要素を融合し、デザインされたのが「戲台咖」。昔から使われてきたステージの板や舞台装置などを組み合わせ、現代風のインテリアとしてよみがえらせました。また舞台裏の様子を再現したり、舞台衣装をディスプレイしたりして、観劇の前後にもステージの雰囲気が間近に感じられるようになっています。これらは3ヶ月ほどかけて世代群が国家戲劇院側と話し合い、方向性を決定していったのだとか。
舞台関係者とファン、そして観光客が集う空間に
舞台上でしばしば見かけるテーブルと椅子の配置をロゴデザインに取り入れました!
さて「戲台咖」とはどんな空間なのでしょうか?――飲食が楽しめる「戲台茶館」「戲台咖啡」「戲台酒館」、ショッピングが楽しめる「戲台書店」「戲台市集」「戲台小舗」、6つのスペースの集合体を「戲台咖」と呼んでいます。
飲食ができる場はこれまでもありましたが、公演後に集う空間としては物足りなさもありました。今回それを払しょくすべく完成したのが上記の飲食店。公演後も余裕で立ち寄れる夜遅い時間まで営業し、今では多くの出演者や関係者たちも店に姿を現すようになったのだとか。単なる食事の場というだけでなく、演劇関係者とそのファンたちが集う場として活性化することに期待が持たれています。また朝から開放する中正紀念堂に合わせてオープン時間も早く、観光客にも利用しやすくなりました。
さらにショッピングが楽しめる商店も同様、演劇・舞台関係の書籍中心に集められた書店や公演の合間のスナック類を扱う店のほか、MIT(Made In Taiwan)グッズを集めたショップは、観光客にはうれしいお土産購入の場にもなっています。
演劇関係者サービスデーは情報交換の場に。スタッフも役者の卵多し!
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国家戲劇院とも連動して「戲台咖」でもイベント開催!8月はジャズフェスと絡めたものを企画中
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食べて、飲んで、見て、買って…を楽しもう!
それでは、6つのショップ&レストランをご紹介します。
「戲台茶館」 Theater Tea House
舞台の上!?のような店内で、牛肉麺や点心をはじめとした台湾の軽食と各種お茶ドリンクがいただけます。カジュアルな雰囲気とお手頃価格なのもよし!なお戲台清粥セット(150元)は朝食メニュー。朝のお散歩の後に立ち寄ってみるのもおすすめです。
営業時間:9:00~23:00
最低消費:主食またはドリンクの1オーダー/人。サービス料なし
「戲台咖啡」 Theater Cafe
ここはバリスタたちのステージ。目の前でコンテスト受賞歴のあるバリスタたちが、1杯1杯ハンドドリップでコーヒーを淹れる姿を見ることができます。イタリアンコーヒーのほか、スペシャリティコーヒーもあり。軽食として特製カレー、サンドイッチ、サラダ、ケーキ類も。
営業時間:9:00~23:00
無料WiFiあり
「戲台酒館」 Theater Trattoria
イメージは舞台裏。ステージ衣装が並べられ、メイク台の上には小道具が。大人っぽいムードただよう空間です。ランチ前から深夜まで営業しているので、ステージ鑑賞後はお酒と共にその余韻に浸りたい…そんな時にぴったりです。パスタ、リゾットなどのイタリアン料理とワイン各種、台湾クラフトビールをどうぞ。
営業時間:11:00~深夜1:00
最低消費:ランチ250元./人・ディナー500元/人、要別途サービス料10%
「戲台市集」 Theater Market
世代群セレクトによる台湾各地から集められたグッズが並ぶショップです。お土産にしたい文具や布雑貨、食品類から家具や自転車までいろいろ!どれもセンスがいい上、台湾の最先端が集められているから見ているだけでも楽しいはず。商品が並べられている棚は小道具を運ぶためのボックスをヒントに作られているんだとか。
営業時間:9:00~23:00
「戲台書店」 Theater Bookstore
書店自体が劇場みたい!?壁のレンガは元々のもの。そこにスポットライトを配置し、舞台の雰囲気を盛り立てます。棚にはもちろん演劇関係の書籍を中心にセレクト。それらに寄り添うように置かれているのは舞台の大道具さん必須のアイテムなど。まるでステージに立っているかのような気分になれそう!?
営業時間:9:00~23:00
「戲台小舗」 Theater Shop
観劇の前に休憩中に、もちろん観光の合間にも!ちょっと小腹を満たしたい時にどうぞ。ペットボトルドリンクやスナック、パンなど劇場内のコンビニ的存在?演劇広場のよろず屋さん?台湾製のお菓子やドリンクがあるのもちょっと見逃せない!舞台の合間には店の前で屋台販売も行なわれます。
営業時間:9:00~23:00
こんなにかわいらしいワゴンで屋台販売が行なわれるそう!
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出演者に手渡したいお花はブリザーブドフラワー
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中正紀念堂とセットで訪れたい!
舞台の雰囲気と台湾らしさが見事に融合した「戲台咖」。観劇しなくても利用は可能。中正紀念堂見学のついでにぜひお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか?
以上、台北ナビでした。