嘉義市内にある観光工場、台湾人国内旅行のコースではいろんな体験ができます
こんにちは、台北ナビです。嘉義と言えば、思い浮かぶのがまずヒノキですが、台湾では一般に「台湾五木」と言われている樹木があって、その種類には紅檜(ベニヒノキ)、扁柏(ヒノキ)、台灣杉、香杉、肖楠(しょうなん)があります。
「愛木村」は1961年代に、嘉義に設立したヒノキの製材工場です。かつては台湾の経済を支えた木材業なので、当時は非常に栄えていたそうです。ところが、50年の歳月を経て、状況は大きく変化しました。
数年前は、嘉義に今なお残る数少ない木材工場の1つとして、順益木業工場と名乗っていましたが、2016年末、二代目が観光工場として再出発させました。
木のぬくもりを多くの人に感じ取ってほしいと、この土地を愛する気持ちも込めて作られた観光工場は、入口を入るとまず、嘉義の紹介、そして木材の歴史、そして、そのエリアを過ぎると大きな神木がそびえ、千歳のベニヒノキがそびえています。ちょっと日本の神社のようでもあります。かつては台湾から日本へ運ばれ、今でも日本国内の主要な神社の柱などを支えているベニヒノキ。こうやって見上げると本当に大きくてりっぱです。
体験コースに参加
ナビたちは、この日木を使った箸作りの体験コースに参加しました。
木をカンナで削っていく、というものですが、木には削っていい方向というのがあって、これを間違うと詰まってしまい、その都度方向を換えながら、だんだん細くしていきます。摘まむところを細くしたかったら、その部分は極力強く削るようにしたり。なんだ、こんな簡単な、と思っていたナビはちょっと甘かったようです。削った木くずも無駄にしません、ちゃんと袋に入れると、これで可愛い消臭剤に変身。箸の木材は、商品として使えない木の端で、木くずもこうやって2次利用ができるとなると、この体験コースは、かなりエコ貢献しているといえます。最後にサンドペーパーで入念にこすった箸は愛着も感じられ、見事なマイ箸になりました。
愛木村の観光工場は、50元の入場料が必要です。が、ショップでお土産などを購入すると20元を差し引いてくれます。ショップも木のぬくもりがいっぱい。
置物ほか、日用品や台所用品と、もりだくさんの商品の種類を眺めていたら、木材の利用価値を改めて認識しました。子供のおもちゃもありました。木のおもちゃは安全で、温かみがありますね。ナビは、フライパンに使用する木べらを購入しました。料理上手な台湾ママは、よく木べらを使用しているんですよ。それにあやかれたらいいですが♪
ナビは数年前ここへ来た時は、まだ観光工場になる前の様子でしたが、体験コースはありました。また、オーナーご夫婦のこの土地と木に関する熱い想いはその当時にも伝わってきました。観光地巡りもいいですが、台湾人たちが国内旅行でよく訪れるこういう観光工場見学もたまには面白いと思います。
以上、台北ナビでした。