屏東駅からバスで行ってきました。三地門の「台湾原住民族文化園区」。台湾の原住民族の概要を肌でつかめることができます!
こんにちは、台北ナビです。
台北に続く台湾第2の都市・高雄。日本からのアクセスも便利です。台湾の南に位置する高雄は、のんびりとして物価も少しお安め。高雄だけでも楽しいけど、今回は、趣向を変えて高雄から日帰りで行ける屏東縣・三地門に行ってきました。原住民のパイワン族とルカイ族の人々が多く住む地。そして、三地門には、原住民の文化に触れることができる「台湾原住民族文化園区」というテーマパークがあります。アクセスも簡単なのでオススメですよ。
入口です
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「台湾好行」バスは園区内まで入るので便利
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行き方―高雄から屏東駅まで台湾鉄道で。その後はバスを利用します。
三地門へは台鉄「屏東」駅から屏東客運のバスに乗って行きます。台湾鉄道で高雄から屏東駅までは自強号(特急)で20分ほどです。屏東駅を左側に歩くと向かいにセブンイレブンが見えます。隣が屏東客運のバスターミナルです。乗車して約50分で大きなバスターミナルのある「水門」停留所で下車します。水門までは1日に片道18便ほどバスが走っています。
その他、屏東駅から「台湾原住民族文化園区」までの直通バス(台湾好行バス・屏北線)が1日往復3便あります。詳しくは屏東客運か台湾好のサイトでご確認ください。
屏東客運バスターミナル。右手に見えるのは台鉄屏東駅
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三地門の水門バスターミナル
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水門からは少し歩きます
昼食を取ったレストラン前
さて、水門に着きました。時は12時過ぎ。お昼を食べてから「台湾原住民族文化園区」に行くことに。バスターミナルの前に大きな道路があり、周囲にはいくつかレストランもありました。地元の方に、目指す「原住民族文化園区」の方向を聞きました。進行方向に少し歩くと店内に自転車を飾っているレストランがありました。ここで昼食を取りました。
お店の方に改めて「台湾原住民族文化園区」の場所を聞くと「歩くの?」と言うのです。「はい。」と答えると、少し表情が暗くなり「遠いですよ。山を登る道で30分くらいかかります。」とのこと。タクシーもないそうです。それでも歩くしかないので、地図を書いていただきました。
食事を終え、お店からしばらく歩くとセブンイレブンがある交差点に出ました。この道を山側に曲がります。なだらかな坂道の周囲はのどかな郊外の風景。マンゴーやビンロウの畑がありました。三地門はマンゴーもたくさん取れるそうです。きれいなブーゲンビリヤもありました。
ゆっくり舗装した道を登っていくとゲートが見えてきました。もう少しでしょうか。
なだらかな登り坂の途中に案内門がありました
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左側は川。吊り橋が見えました
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さらに15分くらい歩き、「台湾原住民族文化園区」に到着。ゲートの前には広い駐車場があり、観光バスがたくさん並んでいます。訪問した日は平日でしたが、たくさんの人が来ています。小学生の遠足らしき団体も。山あり文化施設ありで、遠足にはぴったりの場所ですね。
琉璃吊橋(トンボ玉)橋は、「台湾原住民族文化園区」の入口手前にあります。入場料が別途50元かかるので、園区のショーの時間との兼ね合いで、先に行くか後に行くかにしましょう。2015年設立の琉璃吊橋は、全長約260m、高さ約45mの吊り橋で、橋の両側には百歩蛇模様とトンボ玉が埋め込まれています。下を見るとすごいですね。渡り切ったところからの景色も絶景。
「台湾原住民族文化園区」は広大な敷地に展開しています
入場券(150元)を買って入場。入口すぐに広場を囲むように原住民族文物陳列館やお土産物屋の建物が並んでいます。園内は自然の山の地形を活かして施設が作られており、すべて歩くのであればハイキングをする心構えが必要かも。
園内シャトルバスを使って移動します
今回の1番のお目当ては、園内にある歌舞場「ナルワン劇場」でショーを見ることです。ショーは火~土曜日1日2回、10:30と15:00。日曜日と祝日は1日3回、10:30、14:00、16:00に行われています。上演時間は約1時間。
劇場は入口からはかなりの距離。でも安心してください。園内を走るシャトルバスに乗っていけます。座席に屋根がついただけのオープンバスで園内を見ながら10分くらいで歌舞場に着きました。
ところで「ナルワン」ってどんな意味でしょうか。台湾原住民族に共通してよく使われるかけ声で「自在に楽しむ」という意味だそうです。入口では原住民族の衣装を着たスタッフの方が迎えてくれました。ショーが行われる舞台は、ぐるりと半円形に囲む客席の一番低い位置と同じ高さです。かなりの数の人数が収容できそうです。なんだかゆったり「自在に楽しめ」そう。
観客に向けてパフォーマンス
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観客とのふれあいタイム
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はじまりは、司会の女性のトークから。お客様に向かって、「皆さんはどこから来たの~」と聞けば、お客様が「台北!」「台南!」などと答え、どうやら私たち一行が日本から来たようだと知り、「日本からのお客もいるよ~。」「あらあら日本からですか。うれしいね。」こんな会話のやりとりで一体感が増していきます。
その後、歌や太鼓の演奏、ダンスがはじまりました。
大小の太鼓の演奏はすごい迫力!
ダンスは、村のお祭りで行う神事を模したもののようで、シンボルである旗や木が登場し、それを中心にストーリーが展開されるものでした。人々が大きな輪になったり、うねったりして形を変えていき、その間歌い続けます。また、彼らを囲むように1組の男女のカップルが後ろで腕を組み、後ろの腰につけた鈴のような楽器でお尻を規則的に動かし、リズムを取って、歌を支えます。15分くらい続いたでしょうか。すごいパワーです。会場を出ると、ショーを演じていた青年たちがお客様と握手サービス。
文物陳列館
腰を動かすと音がでます
ショーを見終え、バスでゲート近くに戻り、文物陳列館を見学しました。大きな建物です。入口では、先ほど見たお尻でリズムを取る楽器を実際に鳴らす体験ができました。
各民族の衣装や習慣、生活様式などがわかります。台北の国立博物館にも同じような展示がありましたが、こちらは原住民族専門なのでより詳細なことがわかると思います。
この日は、パイワン族の紹介をしていました。
帰途は直通バスで
夕方になり、先ほどの人だかりがうそのように入場門前の駐車場はすっかり空になっていました。帰りは、1日3便ある「台湾好行」直通バスで屏東駅まで戻りました。今回は、午後だけの訪問でしたが、1日ゆっくり過ごしたい場所ですね。
以上、台北ナビの高雄から日帰り旅行報告でした。