冬になると出てくる緑色でツルツルした、シャリシャリのフルーツです
こんにちは、台北ナビです。
冬場の一時期しか出てこないので、出てくると皆がこぞって買う果物に蜜棗(インドナツメ)があります。ちょうど旧正月の時期に出てくることもあって、旧正月用の贈答品としても扱われます。品質も年々よくなっているため、高品質なものは高値で売られ、今では冬場の高級果物として、とても喜ばれるフルーツになりました。特に台湾産のインドナツメは大きくて甘い。それにとてもジューシーで貯蔵性にも優れているとのことで、今後は日本への輸出が予定されています。
今回ナビが訪ねたのは、屏東県高樹郷で雪蜜棗を栽培する潘志民さん。以前は高雄でお弁当屋さんをしていたそうです。朝から晩まで忙しく働いていましたが、2008年に世話をしてくれていた祖母が体を壊し、実家に戻ることにしました。その後父母も年老い、祖父の世話もありで、家業であった蜜棗の栽培を始めます。台湾の人たちは親の世話をしなければいけないという責任感が強く、そのために実家に戻り家業を継いだりするのですが、ちょうどそのくらいの年は将来について一度原点に戻って考えたい年齢なのかなとナビは思いました。
さて、昔の蜜棗は、正直甘味が弱く、硬く、それほどおいしいものではありませんでした。
潘志民さんたちの年代が農業に入り、昔のやり方を改善、改良していくことで、品質は上がり、今では一番好きな果物に蜜棗をあげる人もいます。
品質がよくなったことから、雪蜜棗という品種が高級品とされ、現在潘さんが栽培しているのもこの品種で、12月~2月を代表する果物となっています。雪蜜棗の後には、真棗という品種が3月末まで市場に出回りますが、数量は少ないそうです。もちろん昔からある伝統蜜棗は、12月から春まで市場でよく見かけます。伝統蜜棗は小ぶりで、当たり外れがありますね。
背の高さは2m50くらいでしょうか
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収穫には腰をかがめます
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が、雪蜜棗は気候の変化にとても弱く、エルニーニョ現象による世界的な気候の変化は、2016年冬の雪蜜棗にも大きな影響を及ぼしました。台風、大雨、寒波などが多発すると、生産量が少なくなるので、市場に出るものはその分価格もつりあがりますが、全体数の少なさから農家の人たちへの打撃はやはり大きいものがあるといえます。
潘さんご夫婦の写真を撮っていたら、愛犬が一緒に入れてとばかりに周りをグルグル。というわけで、ワンちゃんも一緒に♪
旧正月後、雪蜜棗の収穫がすべて終わったら、その後は土壌ならしに取り掛かります。
すべて有機であるため、土に落ちた棗もそのまま土に還り、なんと葉が付いた枝はすべて切り落とすそうです。切り落とした枝もすべて土の肥やしになります。土壌をひっくり返したりして、土の再生が終わったら、4,5月ごろになると新芽が出てきて、やがて8月末には白い花が咲きます。
その後は間引きなどをしながら、残った実に十分栄養がいきわたるように手をかけて育てるのです。大切に育てられた雪蜜棗だからこそ、甘くてシャリシャリのいい味がするのですね。果肉は白で、中心にプラムの種よりやや小さめの種があります。白い果肉はサクサクしてりんごや梨のよう。味はさっぱりした甘さ。おいしい雪蜜棗を一度食べると、もう一発で虜になってしまいます。屏東では、棗の皮をむいて、白いまん丸でお客さんに出すことも多いそうです。さっぱりと甘い雪蜜棗、ナビも大好きな果物の一つになりました!
最高級のものは12個入りで1988元。
通常は24個入りで560元と780元があり、電話やインターネットで受け付けています。
2016年参考価格:
※ A1 限量極品 12粒裝 1988元 / 盒
※ A2 精緻極品 12粒裝 1680元 / 盒
※ A3 極品 12粒裝 1280元 / 盒
※ A4 精品 12粒裝 1080元 / 盒
※ A5 嚴選 六斤 780元 / 盒
※ A6 3A級 五斤 560元 / 盒
以上、台北ナビでした。