日本統治時代の旧名を「富士温泉」といい、「明治温泉(現在の谷關温泉)」、「桜温泉(現在の春陽温泉)」と並んで中部三大温泉と呼ばれました。泉質は無色透明の炭酸水素塩泉(重曹泉)で温度は58~98℃、飲用も可。元々は原住民セデック族が支配していた土地で、傷を受けた動物が温泉に入って傷をいやしたという伝説もあります。国民政府の時代になり、泉質のよさと自然の美しさから天下第一泉とうたわれて人気の秘境温泉となりました。
温泉のある旅館・ホテルへはつり橋を渡っていくほか、手前の商店街も懐かしい日本の温泉街のような風情を残しています。しかし2009年に集中豪雨により大きな被害をうけ、その後の調査の結果、政府により全住民の移転が決定。ただ2015年現在、まだかなりの旅館やホテル、レストランなどが営業しており、最近では日本式入浴ができる半露天風呂などができています。もしかしたら映画「セデック・バレ」の主人公モナ・ルーダオも入ったかもしれないという温泉につかりながら、台湾の歴史に思いをはせるのもおもしろいですね。将来的にはなくなってしまう期間限定の温泉です。
基本情報
住所 | 南投県仁愛郷 |
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行き方 | <台鉄台中駅からのアクセス> 駅をでて右側に徒歩3分~5分、南投客運干城站から清境無縫接駁(清境シャトルバス)で「埔里」 下車。同じく南投客運の6661線に乗り換え、霧社経由で「廬山温泉」(終点)下車。 <新幹線(高鉄)台中駅からのアクセス> 清境無縫接駁(清境シャトルバス)で「埔里」下車。同じく南投客運の6661線に乗り換え、霧社経由で「廬山温泉」(終点)下車。 清境無縫接駁(清境シャトルバス)の時刻表の確認は南投客運サイトで。 http://www.ntbus.com.tw/cjfm.html |
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スポット登録日:2015-06-30
スポット更新日:2015-06-18