中国茶の真髄、ここにあり!?台湾の活きたお茶満喫ライフを楽しめる
場所をレポート☆
こんにちは。台北ナビです。
「台湾に来たら絶対お茶を!!」そんな皆様、歓迎歓迎!!ようこそ台湾へ。今日は茶芸館とも、茶葉屋さんともちがう、とっても素敵なお茶スポットをご紹介します。芸術家などの「アトリエ」のような意を持つ、「工作室」というスペース。その名の通り、お茶を芸術のように楽しむ人たちの集いの場にいざ出陣!!
もともとはご自宅がこんな素敵な工作室に変身
場所は永康街のド真ん中、永康公園の南側目の前
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中国服飾雑貨店とニ―ルズヤードの間の鉄の扉から
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看板も何もありません
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四樓と書かれたところをビーッと押してみて
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階段の踊り場には雰囲気のあるディスプレイ
観光スポットのメッカ、永康街にありながらも、工作室は住宅マンションの4階。表札も看板もなーんにもありません。それもそのはず、ここはもともとオーナーのご自宅。現在はこの近くの別の場所に住んでいるそうです。
宜靖さん自身が台湾茶道をたしなみ始めて、すでに数年。「お茶仲間と集う場」として、ここを利用するものの、知り合いから知り合いの知り合いへ…。どんどん輪が広がり、では「せっかくなので」と予約制としてお客さんを迎えるようになりました。お茶が生活の一部となっている台湾ならではですね。
にぎやか永康街から、別世界へ。
ひとつひとつ個性のある茶器たち
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優しい明りが心地いい広々とした空間
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奥の大部屋、大勢ならこちらへ(6~8名利用可)
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アンティークの椅子
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「は~い、こんにちは~」とやわらかい日本語のお出迎え。オーナーの張宜靖さんは日本語ペラペラです。
さて、この素敵な空間は完全に宜靖さんのオリジナル設計。家具も茶器もテーブルセットもすべて日本、台湾、中国から集めたコレクション。靴を脱いでまずお邪魔した空間は北側が大きな窓になっていて外からの気持ちイイ風が入り、ベランダには豊富な緑が。思わずにぎやかな永康街ということを忘れてしまいそう。こちらのシステムは至ってシンプル。おひとり様1000元でお茶とお菓子付。完全予約制で時間は約1時間半。おいしいお茶と一緒に宜靖さんのセンス抜群のスペースを満喫できる、というわけです。
さぁ、今日は何茶と出会えるかな?
スマートな手つきでお茶を淹れてくれる
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華奢な湯呑がテーブルランナーとも良く合う
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コロコロと良く締まった茶葉
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95度のお湯を急須に注ぎます
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「普段はどんなお茶を飲まれてますか?」と宜靖さん。「ジャスミンティーや桂花烏龍茶などです。」とナビが答えると静かに頷いて奥の方へ。「では、今日はこれを。」とセレクトしてくれたのは台中の山奥、標高1600~2300mの梨山で採れた「梨山茶」。今年10月の新茶です。まずは宜靖さんが手際よくこのお茶を淹れてくれました。「どうぞ」と差し出され、華奢な湯呑を口に運んだ瞬間、フワッと来ました来ました梨山茶の持つフルーティな香りが!そしてやさしく浅い甘味、このお茶にはまったく渋みがありません、すんなりと喉を潤してくれます。
良いお茶というのは渋みや苦みが出ないもの、タンニンやカフェインが出ないものだそうです。自分でも選べるけど、是非、宜靖さんセレクトをご賞味いただくのをオススメします。
急須の持ち方、宜靖さんのお手本
こんな感じ?
次はさっそくナビの番、茶器の使い方や淹れ方を習います。お茶の種類に依って茶葉の量、蒸らす時間、お湯の温度も変わってきます。今回の「梨山茶」の場合は、急須の5分の1の量の茶葉、30秒~40秒ほど蒸らし、95度以上のお湯を使う。今まで何気なくお茶を飲んでいましたが、説明を受けてみると、奥がとっても深~い!
急須の持ち方にもきまりがあります。親指と中指で急須の取っ手を持ち、人差し指で蓋を支えながらお茶を注ぐ。慣れないのでなんともぎこちない手つきになってしまい、思わず人差し指があちちちっ(笑)。
「そーゆー時は少しだけ爪を立てれば大丈夫ですよ。」とやさしく微笑んで宜靖さん。
子供の頃から家族で茶芸を楽しみながらお茶に触れてきたので、お茶について深く知りたい、深く学びたいという方、大歓迎!だそうです。
「ここを見たら私の好みがバレちゃう」と宜靖さん。
棚に並ぶお茶は全てご自身でセレクトされたもの、直接お茶の農園から仕入れたり、知り合いのお茶の卸屋さんから仕入れたりもするそう。自分で実際に飲んでみて気に入ったものしか買わないのだそう。
コレクションには老茶が多い印象。老茶とは15年以上のお茶のことで、大切に壺に入れて保管してあります。
お茶の運んでくれるご縁をお持ち帰り
京都から買い付けた着物の帯はテーブルランナーとしてお茶を演出
美味しいお茶をごちそうさまでした
それにしてもわかりにくい場所。日本から来た人たちにわかっていただけるでしょうか。「できれば入口に名刺だけでも貼ってあると、わかりやすいのですが…」と切り出すナビに笑顔で、「ふふ、縁があればきっとお会いできますから」とやんわり交わす宜靖さん。みなさんもこのお茶の運んでくれるご縁もお土産にいかがですか?!「お茶好きの人の交流の場」として始めたこの工作室。その交流の場が日本まで広がるなんて、なんてエキサイティング!!
以上台北ナビでした。