古蹟の中にあるライブハウス♪歴史を感じながら人気アーティストの演奏を楽しもう!
こんにちは、台北ナビです。
ナビが今回やってきたのは、
「河岸留言 西門紅樓展演館」。観光スポットとしてもおなじみの西門紅樓。実はこの中にライブハウスがあることをご存知でしょうか?古蹟の中にライブハウスとはなんとも意外な組み合わせです。
「河岸留言」は台北で老舗のライブハウス。公館店に引き続き、2008年にここ西門紅樓にも新たなライブ空間をオープンさせました。
台北市文化局の誘いで西門紅樓にオープン
MRT「西門」駅すぐのところにある西門紅樓。1908年に公営市場としてオープンし、当時台北に移り住んできた日本人の重要な消費場所としてにぎわい、その後は劇場や映画館として使われていました。しかし、1970年代から西門町に続々とオープンした新しい映画館の影響などを受けて、集客に陰りをみせはじめ、1997年に営業を停止。その後、西門紅樓は台北市によって活性化が図られ、カフェやデザインショップがその中にオープンすると同時に、公館でライブハウスの長い歴史を持つ「河岸留言」も2008年に台北市文化局の誘いによって、ここに新たな拠点を構えることになったのです。
「河岸留言 西門紅樓展演館」は、西門紅樓の裏門のあたりにあります。MRT駅近くの入り口からは入れないので、お気をつけ下さい。
外観もおしゃれ。
「西門紅樓展演館」は650人収容で、公館店よりもずっと広く、中規模サイズのライブハウスとなっています。
よって、公館店は、インディーズがメインでしたが、西門店では比較的人気が高いアーティストの公演が行われています。
公館店で演奏を聞いた張心柔のCDも飾ってあります。
過去には、伍佰(ウーバイ)や蔡健雅(タニア・チュア)などのほか、最近では、小宇(シャオユー)や明道(ミンダオ)、韋禮安(ウェイ・リーアン)などもライブを行っています。 また、新曲発表会なども行われています。
2階の一部には過去に公演したアーティストのポスターが貼ってあるエリアもありました。しかし、ここは一般には公開されていないのであしからず。
人気アーティストの公演が多いとのことで、音楽ジャンルは流行音楽が主流。また、国内だけでなはく、海外アーティストの公演も行われます。日本人ではB’zの松本さんや、声優さんなどもここでライブを行ったことがあるそう。
オーナーの林正如はギタリスト
河岸留言の公演アーティストの選択基準は音楽ジャンルとその人気。よって、ここでライブを行えるということはある一定以上の人気があるという証。
台北アリーナクラスの超人気アーティストはチケットも取りにくく、価格も高いですが、こちらは400元と比較的お手頃価格で実力のあるアーティストのパフォーマンスを身近で見られるので、コスパも高し。まだ日本ではあまり知られていないけれど、これから人気に火がつきそうなアーティストを発掘したい人にもおすすめです。
公演は木・金・土のみ
毎月の公演スケジュールはこまめにチェックしよう!
公館店は毎日オープンしていますが、西門店は、木・金・土のみの営業。
木曜と金曜は、シンガーソングライターやバンドなど、土曜は人気アーティストがライブを行います。
入場料は基本的には400元ですが、公演によって異なることも。ドリンク付きの場合とそうでない場合があります。
20時、もしくは20時半から公演がスタートします。
ナビが行った日は20時半から公演開始で、20時前に会場についた時には、すでに多くのお客さんが並んでいました。
入り口でチケットも購入できます
当日券も売っていますが、入場は前売り券を持っている人が優先で、人気の公演の場合には当日券がない場合もあるので、ぜひとも見たい公演がある場合には前売り券を入手するのがおすすめです。
2階まであります
フロアに入ると、特になんの変哲もない空間なのですが、古蹟の中にあるというだけあって、歴史的な香りが漂い、なんとも素敵な雰囲気。フロアは1階と2階があります。ステージの上は吹き抜けになっていて、とても開放的な雰囲気です。
1階は入り口のすぐそばにステージがあり、ステージ向かって左側にテーブル席、右側に椅子が設置してあります。また、後方にはカウンター椅子も置いてありました。ただ、椅子などの配置は公演によって変わり、オールスタンディングの場合もあるそう。
ステージ右手にはスクリーンもありました。フロアの端からみる場合はステージが若干見にくいのですが、そんな時にスクリーンが役立ちます。
フロアの後方にはハイチェアーが設置してあります
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ステージ向かって右手の位置は若干見切れるので、スクリーンで鑑賞
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台湾ビール、ハイネケンなどの各種ビールと、ジュースがあります。
1階の入り口を入って右手奥には、バーカウンターがあります。飲み物を買いたい方はこちらへ。残念ながら食べ物はありません。
階段をのぼって2階に行くと、吹き抜けから1階のステージが見下ろせるようになっています。
吹き抜け脇にはより掛かれるようにカウンターもついているので、スタンディングだと辛い方はこちらのほうがゆっくり見られるかもしれません。
しかし、カウンターの幅が広く、下を見るには身を乗り出さないといけないため、小柄なナビにはちょっと見るのが大変でした…。
2階の吹き抜けを挟んで反対側のスペースは座れるようになっていて、「あの席いいな~」とナビは思っていたのですが、ここは招待席で、一般の人は利用できないそう。残念です。トイレは2階にあります。
客層は20代から40代がメイン。ナビがうかがった日は、学生さんが多い印象でした。これも若者が集まる西門町という土地柄でしょうか。
1人で来ている人もいれば、友人同士、カップルで来ている人などさまざま。また、公演にもよりますが、外国人や日本人のお客さんも多いそう。
公演30分前の入場開始とともに、お客さんがどんどん入ってきます。2階の吹き抜け横の場所は人気のようで、すぐ人で埋まっていました。
ノリノリで演奏を楽しもう
この日演奏を行ったのは、
TIJEPA Jazz Groove Band。ブラックミュージックを演奏するジャズ・オーケストラです。
バンドメンバーが登場した時は、お客さんは恥ずかしいのか、ステージ前はぽっかり。それを見たボーカルのメンバーが「みんな前に来てよー!」と呼びかけると、徐々にステージ前に人が集まってきました。
ジャミロクワイやマドンナ、クリスティーナ・アギレラなどの曲を披露し、最初は軽くリズムを取っていただけのお客さんも、ノリノリの演奏につられて徐々に盛り上がっていき、ダンスを始める人まで出現!
ギター、ベース、キーボード、ドラム、トランペット、サックス、トロンボーン、フルート、バイオリンといった楽器で織り成される本格的ジャズ演奏で、ジャズはあまり聞かないナビも、ついついノリノリで音楽に身を任せていました。
本格的なライブ演奏は圧巻!
演奏の間には、ボーカルの3人がサングラスをして歌ったり、ステージの下でダンスを披露するというパフォーマンスも。
最後には、B-BOXの有名アーティスト・ECHOがサプライズゲストで登場し、会場をさらに盛り上げてくれました。
西門紅樓の中にあるライブハウス「河岸留言」。
歴史を感じさせてくれる空間で、流行音楽を聞くというのはなんとも乙なものです。台湾文化と音楽に興味があるかたは、一度足を運んでみては?
以上、台北ナビでした。