台北からバス1本!3時間半で台湾の桃源郷へ到着♪澄んだ空気と美しい景色でリフレッシュ!満天の星空にも感動☆
こんにちは、台北ナビです。ストレス社会に生きる現代人。いつも明るく元気な台湾の方々も、リフレッシュが必要なほど疲れてしまう時があるようです。そんな時はやっぱり自然いっぱいの避暑地に出かけ心と体のコリをほぐすのが台湾流。武陵農場は四季折々の花、野鳥、満点の星空、美食…と何でもござれ~の桃源郷とでも言うべき存在。武陵農場へ行くことが決まってからナビ友(台湾人)に話すとみんながみんな声を揃えて「いいなぁ~!ずっと行ってみたいと思っているのに~」と羨ましがられてしまいました。ではナビも早速日頃のストレスを解消すべく武陵農場へ行ってきました~!
武陵農場って?
猿の一家を激写!
台湾の北中部にある総面積76,850ヘクタールもの雪覇国家公園は3,000メートル級の山々がそびえる中央山脈にあります。手つかずの自然が残され、台北では、いや日本でも見られない希少な野生動物を見ることもできます。その雪覇国家公園の一角にあるのが武陵農場。自然を守るため入場料が必要です。大人平日130元、休日160元。暑~い台湾ですが、武陵農場の夏における平均温度は15度とかなり涼しいため台湾人の避暑地としても大人気。春には桃、梅、桜、リンゴの花が咲き乱れ、夏には甘いフルーツを楽しみ、秋には紅葉、冬には雪も見られます。一年中様々な花が咲きますよ!もちろん1年中空気が澄み渡っていてマイナスイオンのシャワーをずっと浴びているみたいで、自然界の作りだすSPAに到着したみたいなんです。
アクセスは意外と簡単!バス1本で簡単に桃源郷へ♪
桃源郷と言われると遠いよなぁ…と思ってしまいますが、実は観光巴士(e-go)を利用すれば台北からバス1本で到着しちゃうほど便利♪しかも毎日7:20に台北駅を出発していて、途中の休憩30分を含め11:20頃に武陵農場に到着します。(※5日前までに予約が必要です)宜蘭からも同じバスが走っており、ホテルロイヤル礁渓温泉や宜蘭駅からも発着しています。もしくは宜蘭と羅東から出発している國光客運に乗って武陵農場を目指すのも手です。
※1751宜蘭駅 ─ 梨山 (經由武陵農場)/1764羅東 ─ 梨山 (經由武陵農場)
行き:宜蘭07:00、12:40→武陵農場09:45、15:25
羅東07:00、12:20→武陵農場
帰り:武陵農場09:10、14:10→宜蘭
武陵農場13:40→羅東
桜の季節には國光客運も台北から特別便を発車しています。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
1泊して武陵農場を楽しんじゃおう!
武陵農場へ来たら1泊以上して楽しむのが一番です。日帰りではもったいなさ過ぎる!武陵農場の中にはいくつか宿泊施設がありますが、ナビがオススメするのは「武陵富野渡假村」。武陵農場の中で一番施設が充実していると言えるでしょう。水着とスイムキャップ着用で使用できるスーパー銭湯のようなSPA施設ややすらぎのマッサージを体験できるSPAなどがあるだけでなく、武陵農場の自然を楽しむために必要なツアーを開催したり、望遠鏡の貸出等もやっています。10年にもなる施設ですので少し古さは見受けられますが、毎日きちんと清掃されており気分よく過ごせます。
ツアーバスに参加が一番!
武陵農場の地図
遊客中心の右横にレンタサイクゾーンがあります!営業時間は8:00~17:30です
ここ2、3年、桜や梅の季節になると台湾全土から観光客が押し寄せるほど人気の武陵農場。以前は自転車や電動車をレンタルするのが賢い遊び方だったのですが、車の数も増えたので、園内を自転車で走るのは少し危なく、電動車は便利だけれど1時間200元もする!というので、園内で行われているツアーバスに乗るのが一番だよと地元メディアのみなさんが教えてくださいました。それでも自転車や電動車を乗って園内を巡りたいという方は、「遊客中心」横にレンタル所「電動車、脚踏車出租中心」がありますので、そちらへどうぞ!
今回ナビは運よくメディア取材バスに乗って園内を巡ることができましたが、それでもすべての観光スポットを巡ることはできませんでした。とっても広いので、ホテルや「遊客中心」で園内マップをゲットし、行きたい場所をピックアップしてから参加するツアーを決定することをオススメします。
氷河期から生殖するタイワンマスが目の前に!!
車に乗って初めにやってきたのが、「観魚台」。ここではたくさんの人が川の中を指さしては興奮しています。何があるのかな?と思えば「タイワンマス」がいるというのです。このタイワンマスは氷河期末期から1万年余り生き延びてきたと~ても貴重なお魚。台湾でも今ではここだけでしか見られないと言われているだけでなく、全世界的に見ても最南端でタイワンマスを観測できるのがこの武陵農場だというのです。その原因としては水がきれいであること、水温が年間を通して10~16℃を保つということ、餌となる川にいることなどが挙げられます。このタイワンマスを発見したのはなんと日本人である青木越雄さん。その後絶滅を危惧されるほど減少しましたが、文化資産保存法により「珍貴希有動物」に指定され、保護活動に積極的取り組み、今でも川を元気に泳ぎ回っています。このタイワンマスに興味が湧いたら園内の「櫻花鉤吻鮭生態中心(タイワンマス生息センター)」へ行きましょう。ここでは生態や分布などをわかりやすく紹介しています。
ナビも川の近くでタイワンマスを探してみました。周りのみんなが「あそこ~」とすぐ見つけるのにナビは全然見つからず…。岩の近くで白い石が多くある場所を眺めていると見えやすいよと教えてもらい、諦めかけたその時に1匹見えました!やった~♪みなさんも我慢強く見つけてみてください。見えた時かなり興奮しますよ。だって、氷河期から生殖しているお魚なのですから!!
見えますか??ナビが見たタイワンマスです!
キャンプ場には野鳥が集まる?
青背山雀の撮影に成功♪嬉し過ぎる!!
雪山登山口へ向かう途中にあるのが露営管理中心(キャンプ場)。ここを通り過ぎようとした時、まるで大砲でも構えているかのような2人組に遭遇。そうです、彼らは野鳥を撮影するため静かにシャッターチャンスを待ち続けていたんです。桜の木に集まるのは青背山雀などの台湾にしか生殖しない鳥達!あまりにも近くにいるのでナビも試しに撮影してみるとなんと結構はっきり写りました!これで野鳥撮影に夢中になってしまったナビ一行。武陵山荘近くの駐車場やその付近でも野鳥を発見!先ほどよりも近く、そしてちっちゃな鳥ちゃんを写真に収めることが出来てニンマリ♪後で教えてもらったのですが、これは紅頭山雀という鳥で全長10㎝ほどなんですよ!ナビは鳥がいるということはわかるのですが、それがどの種類の鳥なのかは全然わからず…。しかし鳥博士はあの鳥はあの種類と次々に言い当てます。とりわけ目が良さそうにも見えないので、その秘訣を聞いてみると、鳴き声を聞いて一応の検討をつけ鳥を見るそうです。なるほど~!鳴き声から勉強する必要があったんですねぇ…。
これは台湾に多く生殖する「冠羽書眉」。米酒を吐くという意味である「吐米酒(つ~み~じゅ~)吐米酒(つ~み~じゅ~)」と叫んでいるそうです
これは武陵山荘駐車場近くの樹で撮影したもの!「紅頭山雀」です。かわいいでしょ?
標高2140メートルの雪山登山口に到着!
この景色をずっと見ていたい
雪山とは台湾で2番目に高い山。雪山を登る人達の入口となっているのがここ。登山をするためには事前にホームページから申請が必要で許可されていなければ入山することはできません。2日かけて登ってきたよ~と笑顔で語る登山者もいましたよ!ナビは登山にはトライしませんでしたが、ここからの風景がお気に入り。まるで絵本の中のワンカットのようでついついぼ~と見とれてしまいます。ナビが訪れた日はあいにくの小雨がぱらつき雲が多いお天気で見られませんでしたが、晴れれば中央山脈の一部も見られるそうですよ!またリベンジせねば!!でも嬉しかったのは標高2140メートルを苦労もせず体験できたこと。関西人のナビは阿里山以外で2000メートル級の山に登ったことってなかったような…。息切れもなくこんな高いとこに登れるなんて嬉し過ぎ♪
四季折々の花を楽しめます♪
ナビは1月中頃に武陵農場を訪れたのですが、梅が咲き出していました。もう少しすると桜も美しく咲くそうなのですが、まだまだ数えるほど…。しかしその他にも名前もわからない花が黄色、紫と様々な色をつけてナビの目を楽しませてくれました。ちなみに1年間を通して見られると言われている花は下記の通り。気候の影響によって多少前後しますが、武陵農場公式ホームページの最新情報に見ごろ情報を載せているのでそれをチェックしましょう!
梅ももう少しで全開!
桜草は色とりどり~
【01月】梅、桜草、水仙、臘梅(ろうばい)
【02月】梅、桜、桜草、水仙、葉牡丹
【03月】梅、桜、桜草花、桐、紫藤、葉牡丹、スモモの花
【04月】梨の花、リンゴの花、高山杜鵑(ツツジ)、カラー、四季咲きベゴニア、スモモの花
【05月】カラー、四季咲きベゴニア、アジサイ、タチアオイ、薔薇、ツツジ、唐菖蒲(グラジオラス)
【06月】薔薇、四季咲きベゴニア、アフリカホウセンカ、サルビア
【07月】薔薇、四季咲きベゴニア、アフリカホウセンカ、サルビア
【08月】薔薇、四季咲きベゴニア、アフリカホウセンカ、サルビア
【09月】薔薇、四季咲きベゴニア、アフリカホウセンカ、サルビア、ハルシャギク(波斯菊)、金針花
【10月】薔薇、四季咲きベゴニア、アフリカホウセンカ、金針花
【11月】桜草、カエデ、ツバキ、サザンカ、
【12月】梅、桜草、サンシキスミレ
ニュートンが万有引力を見つけた木を株分けしたものが・・・
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ここ、武陵農場にもあるんです!
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桜の季節には入場すら難しい!
ここ2年ほど、桜の季節になると入場制限がかかるほどの人気を見せる武陵農場。以前も桜はあったのになぜ?と思ったのですが、それは、6~7年前から毎年1万本の桜を植え、4年で4万本の桜を植えたんだそうで、その4万本の桜が咲き乱れる様子を見るために台湾各地からたくさんの方が訪れるそうなんです。日本で見なれた幹よりもまだまだ細いのですが、満開になるころには風が吹くと桜が雪のようにはらはらと舞うのだそうですよ。想像しただけでも美しい!この時期に武陵農場に入場するためには武陵農場のホームページから事前申請をするかこの時期に特別に運行する國光客運に乗ることをオススメします。
ここは本当に台湾?リンゴが!梨が!!おいしすぎる~☆
台湾のフルーツはとってもおいしいのですが、それは熱帯フルーツに限ったこと、そんな風に思っていたナビは武陵農場でその間違いに気付かされたのでした。日本にいる時は冬になると蜜の入ったリンゴを食べるのを楽しみにしていたナビ。台湾で今まで食べたリンゴはボソボソとしていて、台湾で蜜の入ったリンゴを食べるのは諦めていたんです。それがナビの宿泊した武陵富野渡假村のビュッフェで置いてあったリンゴを食べてびっくり!甘くてジューシー!!台湾でこんなにおいしいリンゴに出会えるなんて夢のよう♪この正体は「蜜蘋果」と呼ばれるもので、台湾では梨山のものが有名らしいのですが、数が少なくあまり市場には出回りません。梨もちょうど道端で売られていたのですが、時季が過ぎているのにまだ甘かったです。シーズンの時に食べたらそれはそれはおいしいのでしょう!ちなみに6~8月が水蜜桃(桃)、9~10月が梨とリンゴのシーズンで、フルーツ摘みも体験できるそうですよ♪何度も武陵農場に来たことがある記者の方によれば、「茶荘」で売っている手作りフルーツパイは季節のフルーツを使用していてとってもおいしいとのことです。おみやげも豊富に売っている「茶荘」ですので、時間を見つけて行ってみるのもオススメです。ナビは絶対フルーツのおいしい時季にまた来て摘んで、食べてニンマリします!!
天然のプラネタリウム!
ちょっとぼやけていますが、こんな写真を三脚なしで撮影することができました~
夜になると街燈がほとんど照らされない武陵農場。澄んだ空気も手伝って、絶好の星観測スポットとなっています。ナビは宿泊していた武陵富野渡假村でその時に見られる星の説明を聞き、実際に外へ出て観測しました。外へ出た瞬間上を見ると空にキラキラ輝くお星様がい~っぱい。こんなに「キラキラ輝く」という言葉が合う星空は見たことがありません。まるで宝石をちりばめたような夜空で、ナビの一生の思い出になりました。試しに地面にカメラを置いて写真を撮影してみると星空が撮影できちゃいました!それくらいはっきりと近くに見られるんです。ちなみに気温が5℃以下の晴れた日にはとても澄んだ星空が見られるそうです。
星座早見盤を見ながら星座を確認します!
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ナビが観測した時は8℃でした。もうちょっと寒くなるのがベストだそうです
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朝は早起きをして絶景を見に行くはずだったのに・・・
雨がどんどん強くなっていきました・・・><
武陵農場の中で絶景が見られる場所があるよ!一度行けばもう二度と歩きたくない道のりだけれど…。と言われているのが「桃山瀑布」。武陵山荘から武陵吊り橋を越えてテクテク歩いているとその都度美しい景色が待っているらしいのですが、なんと滝の近くまで行くには往復に3~4時間かかると言われているんです。坂もきついし…と聞いていたのですが、体力自慢のナビは翌日朝に行ってみることに決定!しか~し、朝6時に起床し外を見ると大雨…(涙)。その後も雨は上がらず結局ナビは外に出られず仕舞いなのでした。またまたリベンジすることが増えたナビ。いい写真が取れたらまたご紹介しますね!
この武陵山荘前の道を奥に奥に進んで行きます!
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武陵山荘にも宿泊できます!
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澄み渡った空気を吸ったらそれだけでリフレッシュができてしまう武陵農場。自然の持つ力と美しさを感じられる魅惑の場所です。訪れる前は遠いんだよなぁ…と思っていましたが、一度行ってみると案外簡単に行けてしまってビックリ!これなら年に1度くらい訪れることも可能かも…。究極の癒しが欲しくなった時、また戻ってきますねっ!
以上、マイナスイオンたっぷりの空気を思いっきり深呼吸して上機嫌のナビがお届けしました。