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台湾文化が感じられる太鼓パフォーマンスの数々!台湾ならではの太鼓の演奏が楽しめます!

こんにちは、台北ナビです。
十鼓撃楽団は2000年に成立した台南にある台湾伝統的な太鼓楽団です。
そして、国内外で数々の賞を受賞しています。グラミー賞、アメリカ独立音楽賞、台湾のグラミー賞、など。
そして、世界18国家、47の都市での演出回数は5千回にも上るという十鼓撃楽団。台湾では、関連する「十鼓文化村」や「十鼓文創園区」で演出。季節によってさまざまなイベントが開催され、毎年の春節期間中には日本や韓国などから多くの打楽器グループが参加する毎年一回の「十鼓節」という最大のイベントも行われます。
今日ナビは十鼓撃楽団の「十鼓文創園区」で行われている「水劇場」を見てきました。伝統的な太鼓に「水」という新しい要素を加えて、新しいスタイルに仕立て上げたパフォーマンスは見ごたえありでした!

十鼓撃楽団とは?

線路跡もきれいに整備された文創園区

線路跡もきれいに整備された文創園区

そこかしこに「十鼓撃楽団」と関係あるものがあります

そこかしこに「十鼓撃楽団」と関係あるものがあります


2000年春に成立した楽団で、2007年に台南市区に移りました。現在では、台湾製糖工場を団員が自らの手でユニークかつ自然あふれる公園劇場にした「十鼓文化村」や高雄の橋頭にある製糖工場の100年の倉庫を古跡として保存しながらテーマパークを作った 「十鼓文創園区」を中心に、その中で演奏をしています。
日本はまだないそうですが、現在でも、海外からの要請を受けて、出かけて演奏をすることもあるとのことでした。
2009年にフランスで演奏を行ったときには、音楽の中に文化的な要素を取り入れ、その西洋文化との大きな違いに、大変な評価を得たとのことでした。
「十鼓」の「十」の字は、太鼓のばちが重なっている姿を代表、あらゆる方向からのエネルギーを集め、共同して団結した力を集めることを意味しています。
台湾は長い間清朝や日本に統治されていたため、自己に属する太鼓の技術というものがなく、模倣するだけで、独特の精神に欠けているところから、団長は、台湾の千百年来の太鼓の技術は自己の根というものがない、と感じ、ひとつの本当に台湾に属する太鼓技術の音楽を一心に作りあげてきました。
共に台湾文化をいつくしまなければ、共同の未来というものもない、ということから「十鼓」の大部分の創作作品は、台湾の歴史、風景、人文などを創作の題材とし、台湾の太鼓技術の文化を伝えていくものとしているそうです。メンバーは30歳前後、だいたいが台南の人だそうです。
そして、楽団の特徴は、興味がある人なら誰でも入ることができるということ。「DSE才芸教室」という太鼓を教える教室も提供していて、(教室は、台南、台北、新竹、高雄、香港各地にあり)、現在、小学生、中学生から練習している人もいるそうです。「DSE才芸教室」は、幼稚園生から大人までのクラスがあり、幅広い年齢の人が参加可能です。
太鼓は、ただ音楽としてではなく、運動として、また精神面などにもいろいろなよいところがあるそうですよ。 
MRT「橋頭」駅から徒歩3分

MRT「橋頭」駅から徒歩3分

入口入って右は、一般の人たちが太鼓に触れられる体験教室

入口入って右は、一般の人たちが太鼓に触れられる体験教室

学校の戸外学習も受け付けています

学校の戸外学習も受け付けています

園区には、宿泊施設もあり

園区には、宿泊施設もあり

建物の歴史を紹介する展示室

建物の歴史を紹介する展示室

現在の公演状況

現在の公演状況

この煙突が目印

この煙突が目印

園区の中央通路、下は昔の線路

園区の中央通路、下は昔の線路

レストランもあり、スープ台や箸が太鼓とばちになっています。

レストランもあり、スープ台や箸が太鼓とばちになっています。

ショップもあり、ミニ太鼓などがありました

ショップもあり、ミニ太鼓などがありました

現在の公演状況を紹介

現在の公演状況を紹介

糖C20号倉庫が現在の劇場で、収容人数470人と、台南より大きいのです

糖C20号倉庫が現在の劇場で、収容人数470人と、台南より大きいのです

「DSE才芸教室」は、体験教室ではなく、定期的に習う教室で、場所は「台湾糖業博物館」エリア内にあります 「DSE才芸教室」は、体験教室ではなく、定期的に習う教室で、場所は「台湾糖業博物館」エリア内にあります 「DSE才芸教室」は、体験教室ではなく、定期的に習う教室で、場所は「台湾糖業博物館」エリア内にあります

「DSE才芸教室」は、体験教室ではなく、定期的に習う教室で、場所は「台湾糖業博物館」エリア内にあります

どこでみられるの?

「十鼓文化村」や「十鼓文創園区」で見ることができます。
平日の月曜日から金曜日までは予約。夜はインターネット上でチケットを販売しているそうです。平日は国内旅行者が比較的多く、東南アジアからのお客さんもいるとのこと。
まだまだ日本人観光客は少ないようですから、みなさん、是非見に出かけてみてください。太鼓のショーの時間は、午前は30~40分、夜は2、3種演奏するため50~60分です。

楽団の理念とは

十鼓撃楽団の今の組長さん

十鼓撃楽団の今の組長さん

台湾文化を保存していくこと。
特に台湾では廟のお祭りの際に太鼓が使わるのが特徴です。それに加えて、八家将や原住民文化等の物語を取り入れて、伝承していくことを理念としているそうです。十鼓撃楽団の目指しているものは、台湾の文化、大地と一体となった、民族の音楽としての太鼓なんですね。
また演奏だけでなく、水劇場のようなパフォーマンスも魅力的です。音楽劇などを見ていると、伝統を大切にしていきながらも新しいものを取り入れていく、そのような姿勢が伝わってくる楽団です。 

春節には国際太鼓フェスティバルも開催

春節には毎年「十鼓節」という国際太鼓フェスティバルを行っており、日本や韓国などの外国の太鼓チームと一緒に演奏を企画することもあるそうです。
去年、ナビは偶然、高雄の夢時代で行われた「十鼓節」の野外演奏会で十鼓撃楽団の演奏を見たのですが、その盛り上がり方は、すごかったです。自然と演奏にあわせて手拍子をとってしまい、終わった後は、拍手の嵐。まさに観客と一体となって舞台を作り上げるという感じの演奏で、これが太鼓?と思う位、本当に楽しいものでした。

太鼓の新しいパフォーマンス「水劇場」

さて、太鼓のパフォーマンスですが、日本の太鼓の演技は見たことがあるけど、台湾の太鼓と何が違うんだろう、と思っていたナビ。
そして、「水」を取り入れた新しいパフォーマンス、ということで期待が高まります。最初は、まずソロの力強い、そしてテンポのよい太鼓の演奏から始まりました。それから、楽団のみなさんが登場。雨のような水が舞台に落ちてきます。水を弾きながらたたく太鼓の音は特別なもの。そして、水の中での演奏は、水を切るような、水を打っているような、水と戦っているような、というか、目が離せなくなるような何とも言えない空間が作り上げられました。
そして、続いて水を使った舞台劇が始まりました。これは、高雄県内門で行われるお祭り「宋江陣」を題材としたもの。「宋江陣」とは、中国の「水滸伝」の主人公「宋江」から名を取った武芸で、武器のパフォーマンスが見所ですが、この舞台劇は、それを素材にした音楽劇です。楽器、音楽としての太鼓だけではなく、音楽劇のようなストーリー性のある空間を作り上げるパフォーマンスは見事でした!
台湾の太鼓って、こんなに盛り上がって面白いものなんだ~、と感じたナビでした。3列目位までは水がかかりますのでご注意ください~。 
始まりました!

始まりました!

迫力あるパフォーマンスをどうぞ!


台湾で太鼓を見るのってどんなものだろう、と思った方、是非一度十鼓撃楽団の楽しいパフォーマンスを味わってみてください。
今までの太鼓に対するイメージがきっと変わるはずです!以上、台北ナビでした。

記事登録日:2013-01-04

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スポット登録日:2013-01-04

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