ジャックフルーツ(パラミツ)を食べたことがありますか?台湾南部で栽培されているジャックフルーツをいただきましょう!
こんにちは、台北ナビです。
台湾に来てから菠蘿蜜(ぼーろーみー)というフルーツを口にする機会が多々あったのですが、実際どういうものか見たこともなかったナビ。今回は菠蘿蜜畑が見られる!という竹耕生態教育休閒農場を訪れました。
菠蘿蜜って一体何者??
台湾に来て初めて知った菠蘿蜜(ぼーろーみ)。台湾人の友人に聞くと、「中身はパイナップルみたいなものだよ~」という人や「臭くないドリアン」という人等々…。いまいちピーんと来ませんでした。
そこでネットで調べてみると菠蘿蜜とはジャックフルーツ(和名:パラミツ)と呼ばれるフルーツだそうで、東南アジア、南アジア、アフリカ、ブラジルなどで栽培されているフルーツだそうです。(Wikipediaより)台湾へはインドから入ってきたと言われているジャックフルーツ。台湾の南部でのみ栽培されています。一年中食べられるんですって!ふ~ん、でもやっぱり実際実物を食べてみないとどんなものかわかりませんねぇ…。
ジャックフルーツだらけ!
すべて道の左右にはジャックフルーツの樹がい~ぱい
車でこちらへ向かったナビ一行。途中道がいまいちわからなくてオーナーの黃榮發さんがスクーターで目印となる信号で待っていてくれ、道案内してくれました。
そこから約1Kmほど運転すると一面に樹!樹!樹!よく見ると大きな実が枝もたわわに実っていました。そう、これがジャックフルーツ。一面がジャックフルーツの樹。養生坊に到着すると黃さんのジャックフルーツをさっそくいただきましょう!
ジャックフルーツとご対面!
期待は高まる中、養生坊の入口にごろ~ん置かれたジャックフルーツ!代表してナビ一行の一番小柄なものが持ってみるとほぼ上半身の大きさ!産まれたての赤ちゃんよりもずっしり重い!でもこれでも大きい方ではなく、こちらで採れた一番大きなジャックフルーツはなんと102kgもあったそうです(驚)
まずは、食べ方すらわからないナビ達に黃さんがジャックフルーツの切り方と食べ方を教えてくださいました。
黄さんは軽々持ってらっしゃいますが…
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小柄な女性が持つとふらふらです!
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ジャックフルーツの皮は見た目以上に柔らかいため、パン切り包丁で切っていくのが正しい方法!
まずは半分に切って、中身を見せていただくと切り口はなんだかパイナップルのよう。また半分に切って、真ん中の白い部分を除きます。皮を剥いだらジャックフルーツの果肉が出てきました。果肉と果肉の間にある仮種皮もお料理に使えるそうで、捨てることなく保存!ジャックフルーツは皮と真ん中の白い部分以外はすべて食べられるそうです。
早速果肉部分を食べてみましょう。ひと口目は「えっ?フルーツのガムの味」というような甘~い香り。歯ごたえも独特で、おいしい!たま~にドリアンの様なニオイがする時もあるのですが、スーパーなどで感じる「臭~い」というものではなく、ドリアンをおいしいという人の気持ちがわかったような気がしました。
じゃ~ん!断面図大公開~
ジャックフルーツ狩り~
思う存分ジャックフルーツを食べたナビ一行。それだけでは物足りず、ジャックフルーツ狩りに挑戦!と言ってもまずはどれがおいしいのか見てもわかりません…。そこでおいしいジャックフルーツの見分け方を聞いてみました!
すると……樹の皮を見ても、形を見ても、色を見てもわからないそう。「心をピュアにして何本か樹を見つめてください。」という言葉でシンプルに眺めてみるとわかりました!それは…樹の一部に色が付けられているんです。えっ!まさか…そうなんです。黄さん、自分では見分けられないそうで、3~4年かけて全部の樹を食べ、おいしい樹に印として色を付けたそうなんです。
保険会社で働いていた黄さん。お父様のこの農園を受け継いだ時にジャックフルーツのお勉強を開始!台湾大学の教授に種類を教えてもらったりもしたのですが、誰もどれがおいしいのか見てもわからなかったそうなんです。それならば!と、効率が一番悪くてバカな方法だけれど自分にはこの方法しかない!と食べて食べて食べました。
黄さんは言います。スーパーなどで売られているジャックフルーツを食べて、まずい…と思っている人もいるけれど、実はジャックフルーツは当たり外れが大きい果物。だから、そういう人は外れのジャックフルーツを食べている可能性がとっても高いんです。ここで初めておいしいジャックフルーツを食べたという人も多いんですよ!と。農薬を一切使用していないので、身体にも害がないそうです。
では、早速ジャックフルーツ狩りに挑戦!
まずは紐のついた籠と細長い棒を用意します。その棒で中の実が熟しているかどうかを調べます。狩り時のジャックフルーツを見つけたら、紐を樹にひっかけて籠をジャックフルーツの真下まで移動させます。最後に細長い棒で枝を切れば、ジャックフルーツがかごにへイン!この時、ドスンとかなりの重さが腕にきました。ここまで約15分ほどかかりました。この樹で採れたジャックフルーツは「ヤオシィウディンエィ(とっても甘い)」だよぉ~と台湾語で嬉しそうに黄さんがおっしゃっていました。
鳥さんとも遊べます
鳥を見て行くかい?と黄さん。鳥園觀賞區へ連れて行ってくれました。
ジャックフルーツと鳥さんにどのような関係が?聞いてみると、ただ単に黄さんが鳥を好きだから。人にも慣れている鳥さん。靴のひもをひっぱり続けたり、エサを食べに来たりとかわいい!黄さんが鳥好きだという気持ちがわかります。
ジャックフルーツのお料理
こちらではフルーツとしてだけではなく、お料理としてもジャックフルーツを食べることができます。
看板名物はジャックフルーツカレーなのですが、今回は残念ながら食べることができませんでした。そこで黄さんの奥様がナビたちのために仮種皮のフライを作ってくださいました。フライドポテトよりもおいしいよ~という言葉通り、サクサクしていておいしい。たまに果肉が入っていて甘~い。ナビはボリボリポリポリたくさん平らげました。種も湯がいて食べると中の実がホクホクしていて意外といけます。
最後にジュースもおいしいよ!と特製ジャックフルーツジュースをいただきました。ジャックフルーツに黒糖、ミント、ミルク、お水を少々加えるとできあがり!ミントの味がさわやか~。夏にぴったりのフレッシュジュース!ほんとジャックフルーツはほとんど無駄がありませんねっ!
また、こちらでは福建茶も売っており、料理上手の奥さまが福建茶とスペアリブのスープまで用意してくださいました!苦さと肉の濃厚な味でおかわりするものが続出。ナビにはちょっと苦かったかな…。
ジャックフルーツってほんと魅力的なフルーツ!フルーツ自体の味が濃いのに色んなお料理へと変身する様子がとっても不思議。こちらでジャックフルーツの魅力にはまってしまった方は1箱(180元)から購入することができます。(台湾国内郵送は6箱(1.000元から)
ジャックフルーツをまだ食べたことがない方、台湾のフルーツの制覇をもくろむ方、是非こちらへ遊びに来てみてくださいねっ!