阿里山山脈の一部に位置し、標高277m、360度山の絶景が望め、リュウガン採りが楽しめるレジャーファームです!
ファームからの景色は水墨画のよう、特に11月~5月は美しいそうです
こんにちは、台北ナビです。今日は、台南市の東山というところにやってきました。東山というと鴨頭とコーヒーが有名な産地です。「仙湖休閒農場」(Fairy Lake Leisure farm)はその東山で一番高いところにあるレジャーファーム。ナビたちが訪れた8月は、ちょうど台湾ではリュウガン(竜眼、龍眼)という、ライチの後に続いて出荷される果物の最盛期。仙湖レジャーファームは、リュウガンの木でいっぱい!この時期こちらへ来る人たちはリュウガン目当てで来る人も多いのです!
四季折々に見せる異なる魅力!
仙湖レジャーファームに着いたところで、まずコーヒーとリュウガンをいただくことに。台湾産では古坑コーヒーが一番有名ですが、2番手につけるのは、東山コーヒーです。アラビカコーヒーが好きな人は東山コーヒーをおいしいと思うでしょう。ちょっと苦味がある大人のコーヒーです。ファーム内にはコーヒー園があり、10月~11月はコーヒー豆狩りもできます。そして、6~7月はライチ、7~9月はリュウガン、冬場はミカン狩りが楽しめます。
農場内を散策
ファーム内には、果物以外に花や変わった植物もたくさんあります。こういう場所に来たら、まず深呼吸をし、その後はゆっくりと散策、身も心もリフレッシュしてください。頂上の周辺では森林歩道が整備されていて、5Kくらい歩くこともできます。日本にはない草花や木、昆虫や鳥を見ることができます。
リュウガンについて知ろう
リュウガンは東南アジアから中国南部が原産の常緑樹。主な生産地は福建省など中国南部、台湾の南投県や嘉義県、東南アジア。日本では沖縄の八重山列島などの一部地域で収穫されます。樹木は10m近くまで生長し、台湾や沖縄での収穫期は7~8月です。
リュウガンはライチほど目立っていませんが、漢方としても重宝される、体にとってもいい果物なんです。果実は2cmほどで、丸くて茶褐色、ブドウの房のように一度に実ります。果肉はブドウに似た白く果汁の多いゼリー状で、中央に大きな種があります。この種を竜の目に例えて、「竜眼」(龍眼)の名が付けられたそうです。果実はライチと比べると、透明で、実は小さく種が大きいので、食べられるところは少ないといえます。また、独特な香りと味があるので、好みも分かれるようです。ライチは万人に好まれますが、ライチは知っていても、リュウガンは知らない、食べたことがない、という日本人が多いのもなんとなく頷けますね。ただ、多量に摂取すると鼻血が出たり、便秘するとも言われているのはライチと同じなんですが。
☆乾燥した果実は広く利用されています。中華料理では乾燥させたものを佛跳牆などのスープや餅米ご飯、スイーツ、パンやケーキなどに使用したり、お茶として飲む人もいます。
果肉を乾燥させたものは漢方薬として、竜眼肉、桂圓肉と呼び、心と体を補う「補血」、滋養強壮の効果があるとされています。疲労、不眠、貧血、病後、産後の肥立ちにも効果的で、目によく、胃腸にも効くと言われています。
ドライリュウガンを作っていました!
オーナーの呉さんがナビたちを案内してくれました。最初に連れていってもらったところは、リュウガンの燻し場所!なんだかいい匂いがしているなあ、でも煙いなあと思ったら、なんとリュウガンじゅうたんが広がっていました。
作業をしている人たちは、枝などを取り除いています。四角に囲まれたエリアによって、燻し度合いが異なります。リュウガンを燻すのはリュウガンの木!完成品までは5日間かかるそう。その間は夜もずっと燻してますし、リュウガンをひっくり返したり、薪を絶えることなく燃やしたり、おいしい干しリュウガンを作るためにはたいへんな作業を経ているのです。
生から完成品まで並べてみました
リュウガン狩りに挑戦!
リュウガンはライチより高く伸び、そして、幅も広くなり、たくさんの実をつけます。現在は機械で高~いところまで採ることができますが、ナビは旧式の採り方をオーナーに教えてもらいました。
まず竿をグサッとリュウガンの木の中に差し込みます
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ひっかかったところでねじります
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ねじり切ったら、ほら、収穫できました
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竹竿の先には、鋭い切り込みがあるのです
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6月に行ったときはちょうどライチの季節。レイシ(茘枝)と言いますが、中国語はリーズゥです。花は黄緑色で春に咲き、夏に果実が熟し、表面は赤いうろこ状で、中身は白色半透明でジューシーな果肉の中に大きい種子が1個あります。その香りと甘さから、楊貴妃が好んで食べたと言われています。品種には「黒葉」や「糯米」、「玉荷包」などがあり、味は若干異なります。仙湖レジャーファームのものは、一般的な「茘枝」。自生樹もあり、100年以上の大きな木も!ビタミンCやカリウムも含まれていて風邪や高血圧などの予防にもなりますが、食べすぎると鼻血が出るので要注意。
ライチを採るには、古来からの方法が面白いです。工具の竹竿の先には切込みが入っていて、そこに葉っぱをひっかけ、ひっかかったらグルリと回します。実もかかったところで下にグイッと引っ張ると、何個かまとめて採れます。採った後は皆で記念撮影や試食。木が高ければ高いほど、挑戦のし甲斐があり、採れたてはとてもジューシーでうまい!の一言。生ライチは、4~5日で味が落ちるのでなるべく早く食べましょう。枝がついていたらそのまま保存したほうがよいです。
食後の体験コースはいかが?
お餅作りとコーヒー作りが楽しめます~!
お餅作りは100元/1人、コーヒー作りは300元/1人のオプションになります。