台湾名物の焼きビーフン、お土産として買って帰る人も多いですが、自分で作って持って帰るのはどうでしょう?
こんにちは、台北ナビです。台湾料理のレストランに行くと、皆さん何を注文しますか?担仔麺、からすみ、香腸…そして、忘れてならないのが焼きビーフン!大好きだという人も多いはず。日本では購入先も限られるし、おいしく作るのもなかなか…、どうやっても台湾で食べたあの味にならないのよ、ということもあるでしょう。そんなあなたに味もOK、しかも自分で作るビーフンだから愛着も持て、10袋(1袋1食分)が一箱なんでバラマキお土産としても使える…、こんないいことづくしのビーフン!をご紹介します。
到着しました!
新竹市の外れに位置する「老鍋休閒農荘」。ここは、ビーフン手作り教室で有名なレジャー農場なのです。もちろんナビたちの目的もそれ!台湾にいると、ビーフンは庶民的な台湾グルメとして、いつでもおいしく食べられるものですが、観光で台湾へ来た人たちにとっては、ビーフン=台湾みたく、台湾観光では外せないグルメの一つ。かさばるけど、軽いし、安いので、お土産にもいいですよね。お昼前に到着したナビたちは、さっそく工場内に入っていきました!
米粉(ビーフン)を作ります
なぜビーフンが新竹の名産になったのかというと、ビーフンに大切なのは仕上げの乾燥。冬には季節風が強く吹く新竹、その風を利用して干すビーフンは日本統治時代から生産され始めました。コシがあって切れにくい、歯ごたえもあってちょっとツルツル、とにかくおいしくて、独特な風味をもつビーフン。料理法は、焼きビーフンが一番有名ですが、スープにしてもいいし、鍋料理の締めにも入れられるし、サラダにも活用できます。全くもって、万能食材のビーフンですよね。
推している感覚が消えたら、終わり。あの塊りがこのくらいの量になるんです
教室は1時間以内に終わるのですが、実際のビーフン製造は、1時間では終われません。まず機械に入れた米粉の塊りは、すでに2時間ほどかけて作られたもの。また、ナビたちが押して出てきたこの麺、この後さらに時間かけて半乾燥の状態にもっていくのですが、これは、工場内でやってくれます。そして、次の段階。ナビたちは、半乾燥のビーフンを手でちぎって、10個の塊りに分けます。10個を等分に分けるのって簡単そうですが、少し苦戦しました。
これで完成!お持ち帰りできます。このビーフンはインスタントラーメンと同じ要領で食べられます。まずは、ビーフン、調味料を丼ぶりに入れて、熱湯を注ぎ、待つこと5分。ハイ、もう食べられます。ナビはもう持って帰って試食しましたが、あっさり味でおいしかったです。お好みでセロリのみじん切り、シイタケ、台湾の貢丸(魚団子)や錬りもの系などを入れたらもっとおいしいと思いましたね。10袋入ってるので、お土産にも最適!*「老鍋」では、レイ茶、米苔目、モチなどの手作り教室もあります。
米粉博物館(米粉産業館)見学
敷地内には、ビーフン博物館が併設されていました。主に歴史の紹介がメインで、昔の作業機械などが陳列されていました。入ったところは、まず、ビーフンとは何?という紹介です。ビーフンには水粉と炒粉の2種類があって、新竹で生産されるのは、太めでコシがある水粉が多く、台湾でもう一か所のビーフンの名産地である中部の埔里は、細くてフワフワとした食感もある炒粉がメイン。それぞれ地方の特色を生かして作られるビーフンは、水粉、炒粉、どちらもおいしい。これはもう各自の好みで選ぶしかないですね。*新竹ビーフンの水粉は太いので、調理前にはお湯で戻すのがいいそうです。パリパリに乾燥させた状態が製品なので、戻す場合水分の吸収量もかなりのもの。埔里産は細いので、水でさっと戻すので大丈夫。
ビーフンを干しているところを見せてもらいました。この日は曇りでしたが、曇りの日は状況を見ながら干すかどうか決めるそうです。この状態で、すでに4時間は干しているとのこと。かなりパリパリのように見えるのですが、あと数時間必要だそうです。包装の袋の形によって、先に丸くしておくか、広く伸ばしておくかの状態になっています。これだけ並んでいたら、荘観ですね。
食事をしました
ここへ来たからには、やはりビーフンは食べておきたいものです。焼きビーフンとスープビーフン、そして、新竹名物貢丸湯(魚団子のスープ)などを食べてみました。出してもらったビーフンは南瓜入りで、香りよし!何と言っても新竹ビーフンの命である「コシ」の効いた麺は、噛めば噛むほどに味が出てくるようで、1人一皿ペロッと平らげてしまいました。*レストランでは、ビーフン以外にも、米粉香油鶏や季節の野菜炒めなどの単品メニューも注文できます。
ショップも立ち寄りましょう
おいしいビーフンをいただいた後は、お土産ショップへ移動。手作りのお土産もあるけど、もっと違った種類のものも試してみたいですよね。ここには、台北には見られないカボチャ、海藻、ホウレンソウ、ニンジン、タロイモ、ゴボウ、トマト、山イモ味のビーフンが並んでいます。一袋35元だけ、いろいろ買って、味見してみるのもいいかもしれません。台湾ではカボチャ味が一番好まれています。ありがたいことに、ビーフン作りの調味料である「油葱醤」がありました。ラードの中に台湾エシャロットを揚げて乾燥したものが混ぜてあります。焼きビーフンの中に香ばしい香りがしたら、この調味料なんですよ。
ほとんどビーフンだけで、お店が埋めつくされています
これもお土産によさそう
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日持ちもするのでどさっと買いましょうか?
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こんなに多くても安い!
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ビーフン炒めの隠し味「油葱醤」もあります
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台湾でちょっと変わった体験の旅「ビーフン作り」。どうですか?試してみませんか?台北ナビでした。