中山は日本人にとって何でもありの便利この上ないエリア。飲み屋街に女1人グラスを傾けられる場所がありました。
こんにちは、台北ナビです。中山駅の近く、林森北路沿いは昔から飲み屋街と言われ、特に日本人男たちの歓楽の街だといわれてきました。が!男たちよ、さようなら~。もうこの街はジワリジワリと女たちの侵食が始まっているのだ。君たちの行き場は狭まってきてるのをご存知だろうか。そうなんですね~。最近になって、この界隈は女1人でも気楽に飲みにいける隠れ家がポツリポツリと増えてきているんです!
あ、通り過ぎてしまった
今日ナビが訪れた「bochi bochi bar」もそうでした。名前も不思議ですが、場所もわかりにくいところで、ナビは探しながら、一度は前を通り過ぎていたのです。看板も控えめで、ドアの外からは中がはっきり見えず、開いてるのかもう終ったのか?すりガラスの向こうに微かに灯りが見える、みたい。思いきって開けると、女性が1人。なんだかとっても和めそうなムードが迫ってきました。
中山北路一段105巷(6條通り)から入るならこんな風、「歓迎光臨」のライトが光るアーケードをくぐって約10m先の右にあります。この「歓迎」文字のライト、昼間は全く視界に入ってきません。暗くなってから目立ちます。この入口、右は下着屋さん、左は宝クジやさん。
もし、中山北路一段83巷(5條通り)から入るなら、もっとわかりやすいですね。看板がひかえめに主張してました。ここを入って3m先の左がお店なのです。
お店に入るとわかりやすいメニューと黒い壁に黒い椅子、木のカウンターの向こうにかわいいチャイナドレスがかかっています。このチャイナは?と聞くと、以前日本のバーで入口に着物が飾ってあるのがとても印象的で、このチャイナは台北のあるお店で見つけて、色も柄も自分の求めていたものにぴったりだったから即購入したとのこと。今、お店のポイントとなっているのです。
日本人客90%以上
日本語が流暢な(という言葉がぴったり合います)彼女、台湾ではどこでもブランチがあって気軽に行ける某語学学校で習ったそう。日本には住んだことがないというので、ナビには彼女のこの語学力は、確かに努力の賜物だというのがわかりました。日本人にとって、普通に日本語が通じるお店は、それだけで肩の力がちょっと抜け、安心感がじわじわっと体中にしみわたってくるものです。更に彼女の人をなごませるようなホンワカした雰囲気、これもまたお客様をリピーターにさせる大きな要素になりますね。
カウンターの奥に一人の女性…この方理恵さん。写真はできればご勘弁というので、遠目だけで、皆さんどんな方かご想像くださいませ。
食べ物目的でもよし
お店は2009年9月にオープン。7坪の店内はカウンターに10人でいっぱい。今は一人で、ボチボチやっているそうです。そういえば、何でボチボチ?と聞くと、その昔、この界隈に「bochi bochi」という感じのいいバーがあったそうです。理恵さんはとても気に入っていたのに、半年もたたないうちにクローズとなってしまったそう。彼女はそのお店がとても印象深かったらしく、そのムードをベースに自分が好きなもの、いいと思うものをアレンジして、今のお店を完成したそうです。内装もそうなんですけど、メニューも同様で、自分が今までおいしいと思ったものを厳選して、それがお客様へのおすすめとなっています。
お店をしながらも料理教室に通う彼女。雑誌も参考にしながら、いろいろ試作模索を繰り返しているそうです。そんな中今日は4品準備してくれました。
カラスミ
ナビもカラスミはよく食べるほうなので、その光沢を見ただけでかなり上質なものだとわかりました。大きさもかなりある方で、噛んだ時にカラスミ独特の旨みが口の中に広がります。
オイニオンオイルサーディン
理恵さん曰く、唯一の炒め料理だそうです。タマネギを切って炒めた後イワシをのせてちょっと蒸して出来上がり。シンプルながらも飲みながらのおつまみには合っています。
チキンマサラ
彼女の手作りカレー。カレーは10人分ほどの作りおきで、1人ずつに分けて冷凍。注文が来たら温めるというもの。チキンがどっさり入っていて、少しだけスパイシーで、甘味もあり、調味料、香辛料加減も絶妙でおいしい。とても食べやすい味に仕上がっていました。
地鶏の手羽先オーブン
こちらも彼女の手作りで、香ばしいいい香りを漂わせています。照り照りの色を見てもわかるとおり、皮もおいしかったんですが、中がジューシー。旨味は中にもぎっしり詰まっていました。これは、お酒に合うとナビもおすすめしたい一品です。
飲み物はどうでしょう
料理が手際よく終わったら、今度はまたカクテルをテキパキ作り始めました。
種類は多くありませんが、食事もドリンクも彼女の選択なので、女性にとっては、どれも惹かれるものばかりです。BochiBochiSpecial(モヒト)とWhite Russian(カクテル類は300元)を作ってもらいました。お店によっては、モヒトのミントがグラスの中で熱帯魚の水槽のごとく、ぎっしり入ってるところがありますが、ここでは、ちょっと上にのっかっただけ。見た目、味ともにひかえめ、上品で飲みやすかったです。White Russianは最後にコーヒーがかかり、見た目と香りをうまく引き立たせています。
ワインもあります、ほとんどはグラスじゃなく、1本計算だそうなので、どうしても飲みたければ、彼女にご相談くださいませ。
いい香りのイギリス産ジン「HENDRICK’S」、これだけでもおいしいです。香りがいいからとグラスにいれてもらいましたが、あれ、これ売り物じゃないかも?これも飲みたければ、直接聞いてみてくださいね。おいしいです。
他にもX.Y.Z、Gin&Tonic、Martiniなどのカクテル、ウイスキー各種、焼酎、ビール、ジュースもあります。
(ミニマムチャージ500元+サービス料10%)
女性にも来てほしいです
このあたりは、21:00以降は喫煙となるのですが、「bochi bochi」はずっと禁煙。吸いたければ外に灰皿がございます。そちらにて、お吸いください。
さて、何から何まで女性向きだと思われるバーですが、現在女性客はまだ10~20%だそうです。年齢層は?と聞くと、30~50歳代の1人で飲みたい時もあるお年頃層。理恵さんもおしゃべりしましょうよと、とさりげなく言ってくる人で、あまり商売っ気もないような…すぐ友達になれそうな人。観光客の方も、台湾に住んでる方も1人で来て、和める場所…。こういう落ち着きを与えてくれる空間って、あまりないかもしれません。とにかく来てみたらわかりますよ~。
ナビも今度は、長年の女友達を連れてまた来ようともくろんでいます。
以上、台北ナビでした~!