台北唯一の巨大観覧車がシンボル。アミューズメントとロハスを融合させた、私たちの生活に活力と希望を与えるショッピングモール。
こんにちは、台北ナビです。台北で今最も発展している「内湖地区」は、台北市の東北部に位置し、テクノロジー関係の企業がこぞってオフィスを構える台北の「科学技術区」です。整然とした町並みは、よくトレンディドラマの舞台にもなったりしています。さて、その内湖のシンボルといえば、今日ご紹介する「美麗華」(メイリーホア)。2004年に落成したこの大型ショッピングモールですが、もう台北市民にはおなじみの大型レジャースポットで、アミューズメントと百貨店がうまく共有し、明るく健康的でロハスなイメージが特徴的。よく若者のデートコースに使われています。
台北唯一の巨大観覧車
夜になると輝くネオン
有名なデートスポットとして、この大型観覧車の果たす役割は大きいでしょう。実は台湾北部地区で、このような大型観覧車があるのは、この美麗華ぐらいなのです。台北の人にとってみれば「観覧車」=美麗華なので、台北の観光ポイントとしても担う役割は非常に大きいところ。この観覧車、直径は70m、さらに、この美麗華の5階建ての建物の高さは30m。観覧車は屋上に設置されていることから、観覧車の最上部は、70m+30m=地上100mもの高さがあります。更に、周囲には大きなビルがほとんど無いため、観覧車の上からは、基隆河が圓山飯店までゆったりと流れる様子が目の前に広がります。夜になれば内湖科学技術区のネオン、そして101のライトアップを眺めることもでき、とってもロマンティック。好きな人と乗れば、17分間の乗車時間は緊張と感動でいっぱいになることでしょう。
観覧車営業時間 (月~金)12:30-23:00 (土日)11:00-24:00 大人:平日150元/休日200元
この観覧車のブースですが、2つだけ透明のものがあります。現在チケット売り場になっているのは、この透明のブースと交換で下ろされたブースです。ちょっと前まで本当にお客さんを乗せて空中を回っていたんですね
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大晦日には101花火とともに、この美麗華でも花火が行われます。「その新年の瞬間に観覧車の一番TOPにいたい!」と思う人は多いようで、実はその瞬間の席をめぐって、Yahooオークションが行われるんだそうです。台湾ドル20000元ぐらいもするんですって(ホテル宿泊などもつけて)!
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チケットは1F、6F、週末は5Fのチケットブースが開きます。
観覧車に引き続いて目玉なのが、6-7Fを閉めているワーナーの映画館。台北市内には沢山の映画館がひしめいていて、台湾の人は本当によく映画を見に行くんですが、でも数ある映画館の中でも、ナビは特にこの美麗華での映画鑑賞を強くオススメします。なぜならココでは他の映画館には無いダイナミックなスクリーンがあるからです。
そのダイナミックの大きさ、百聞は一見にしかずですが、数字で表してみましょう。
縦28m、横約22メートルの610平米の巨大スクリーンです。この28mとは、一般の住宅にしてほぼ8階建てぐらいの大きさ。一般のスクリーンのおよそ10倍というのですから、その映像の迫力に映画を見る前からすでにノックアウトされてしまいます。ナビも映画館を見学させてもらいましたが、映画を見るために、試写室の中をあんなに階段を上がるとは思いませんでした。上までどんどんとそびえる座席ですが、あまりにも画面が大きいので、特等席はもっとも後ろになるんですって。ということで、後ろ中央にまとまって座っているお客様が目に付きます。
IMAXと呼ばれているこのスクリーンは、この美麗華の映画館の中でも一つしかないため、見たい映画がこのスクリーンで放映されるとは限りません。でも、普通の映画館よりも何倍も臨場感を感じますので、これを見るためだけに美麗華まで来るのもアリかなとナビは思います。
料金/巨大スクリーン鑑賞チケット350元 一般チケット290元 3D映画400元
お問い合わせ:02-8502-2208+206/207
ショッピングモールは大メインの「本館(Family)」そして、比較的小さな「漾館(Young)」の二つに分けられます。どちらのフロアーにも特徴的なのは、各フロアーに必ず喫茶店があること、そして道が広く天井が高いこと。家族連れも多いため、お客様に解放的な気分でショッピングを楽しんでもらいたいという取り計らいからです。
全てのお店を紹介していると、いくら書いても書ききれないので、特徴的なお店をかいつまんでご紹介することとしましょう。
グランドフロアーは海外の有名ブランドや化粧品を取り扱います。日本にはほとんど無いブランドで、台湾らしいブランドと言えば「Rich Jade」ミャンマー産ヒスイを専門に取り扱うブランド。自身でミャンマーに生産工場を持つので、品質には定評があります。でも高級ブランドなので、予算はかならず日本円5万円以上は用意してくださいということでした。また物によって質が違うので、同じデザインのものでも値段の差が開くこともありますので、ご注意下さいということです。
レディースファッションのフロアー。日本人観光客に特にオススメは?と聞くと、以外にも「このフロアーのレストランはとっても人気があるんだよ」と担当者の方が教えてくれました。軽やかな女性服をわき目に、ナビが向かったのは「フライデーズ」。実は台北市で2番目に営業成績がよいフライデーズなんですって。アメリカナイズされた非常に明るく活気のある店内から、ふとテラス側を見ると、MRT内湖線の試運転の様子がばっちり見えました。(2009年5月はまだ内湖線は開通していません)夜になると目の前のMRT駅もライトアップされるので、ココはきっと格好の写真スポットになることでしょう!
フライデーズ 営業時間11:00-24:00 TEL 02-2175-3358
本館3F インテリア・メンズファッション
スーツのほかに、ゴルフグッズが多く売られているのが目につきました。実はこの美麗華は、べつに小さなゴルフ場も経営しているので、それにちなんでなのか、ゴルフ用品が多いんだとか。そのほかに男性の心を捉えて話さない家電製品などもこのフロアに入っています。男性が家電製品に夢中になっている間、お母さんと娘は「Movenpick Ice Cream」で一息休憩なんていいですね。
珍しいお店として「健康」をテーマに扱うお店があるというので言ってみました。中では有機食材を使った料理の提供、フルーツジュースの販売にとどまらず、有機野菜の販売、健康グッズの販売など、「健康オタク」の台湾人の食指を動かすようなお店です。ちょうど数種類のミネラル水の試飲をやっていたのでナビも試飲させてもらいました!うん、確かにそれぞれ味が違う!
さらに、美術品ですが、金細工のショップがあるというのでのぞいてみると、目の前には金で作られたリアルに小さい昆虫たちがたくさん展示されています。この金細工は実は国立故宮博物館にも収蔵されているという曰くつきの作品で、故宮に収蔵されている作品の作者で、現在も台湾にいる作者というのは非常に珍しいんですって。ナビたちは一つ小さな蟹を手の平に乗せてもらいました。意外に重さがあることにびっくり。純金は重いんですね!
子供用トイレ
なんだかポップな世界が目の前に広がります。廊下を歩いていると、子供がぬいぐるみの殿堂の乗り物煮のって、館内をうろうろしているのが目に付くでしょう。更に子供用の美容院や、無料遊具コーナーなどもあって、子供も大人もあきさせない空間作りになっています。トイレも子供用トイレがあり、授乳ができるマタニティルームなどもありました。
本館5F レストラン
先ほど紹介した観覧車もここにありますが、そのほかに、あの「サイゼリヤ」やビアバーの「金色三麥」もお客さんに人気があります。さらに、グロリアプリンスホテル系統の高級中華「花漾」などのちゃんとしたレストランが入っているので、社会人デートには利用しやすいところです。更に、夜の8時ごろになると、ちょうど外の開放部分ではライブも行われるので、涼しい風に当たりながら、ロマンティックな時間をすごせます。
「金色三麥」 平日15:00-24:00 金曜日 15:00-01:00 土曜日 11:00-01:00 日曜日11:00-24:00 TEL02-2175-3739
「サイゼリヤ」11:0-22:00 TEL02-8502-2751
「花漾美麗華」 11:00-22:00 TEL02-2175-3888
B1は10代のためのスペース。主に台湾の服飾ブランドが出展しており、週末ともなると、ハハと娘のお買い物シーンを目にすることができます。もちろん学生同士で買い物に来ることがあるのですが、そんな若者の為に、値が張らずに気軽に食事ができるフードコートがB1にかなりの大きな面積で作られています。
ナビが面白いなと感じたのは、豆腐屋さんに「豆花」が売っていること。お魚のコーナーにカウンターがあって、その場で「ニギリ」が食べれること。スーパーももちろんあるのですが、消費者にもっともっと良い食材近づいてもらうために、スーパーの中で販売するのだけではなく、逆にフードコート部分に出してしまうことで、より人目に触れさせているんだとか。良い効果をあげているようです。
ヤング館の出展は主に、男子学生がよくきるようなスポーツブランドや、アメリカの服飾ブランド、そしてHangtenなどの台湾の量販メーカーが中心です。1Fはアメリカのブランドが多く、2Fにはスタイリッシュなメンズブランドや独創的なデザインのNewブランドが並びます。3Fはジーンズメーカーが主ですが、そこそこ大きな誠品書店もありました。
実は故宮から近い!
内湖線劍南路MRT駅もすぐ目の前
MRT劍潭から無料シャトルバスが出ています。
台湾旅行で必ず訪れる故宮博物院ですが、「昼食会場」が少ないことが難点だったんです。
でも知ってましたか、故宮からこの美麗華までタクシーで約5分強。トンネル一本ですぐついてしまうのです。美麗華前のMRTが開通すれば、台北市内へもMRTで10分とアクセスも非常に便利になり、故宮→美麗華で食事と観覧車→MRTで市内中心部へというコースが出来上がります。今後、ますます観光地としての注目度が上がりそうですね。
館内には大きな吹き抜けがあり、非常に開放感があると共に、いたるところに水を使ったオブジェや噴水が。また一回の本館と漾館の間には「海景天地」と呼ばれる、さわやかなスペースがあります。やわらかい風が吹きすさび、やしの木が青空に向かって高くそびえています。自然の賜物を存分に引き出して作られた美麗華、台湾の豊かな自然と経済的発展、そして、開放感とエネルギーあふれる文化を同時に表現した、とっても台湾らしいショッピングモールです。台北ナビでした。