年々盛り上がるビア・フェスティバル、常設レストランも人気の台湾ビール烏日工場をしっかり見学してきました!
こんにちは、台北ナビです。今日は台中県烏日郷にある台湾ビールの工場に来ています。台湾ビールってちょっと軽めでスッキリ、台湾の暑い風土にピッタリのビールですよね。ここでは夏場にビア・フェスティバルを開催。それが今年からビア・ストリートになり、一年中楽しめるようになりました。台鉄や新幹線の駅からもごく近く、とっても行きやすい日帰りスポットです。
烏日工場は台湾ビールの3工場(あとは北部の竹南鎮と南部の善化鎮)の1つ。1年の生産量は600mlビンにして約1,600万ダースで、主に台湾の中部地区に供給しています。最近は展示販売に力を入れているということで、本格的ビア・レストランを整備するなど、サービス面でもなかなか充実した工場になってきました。
販売コーナー (営業時間:9:00~17:00)
ブースの数は4つほど。熱心に試食をすすめてくれます(^^; ナビはTTL(台湾菸酒公司)のヒット商品「紅麹薄餅」(紅麹サブレ)というのを探したのですが、やはり品切れ。いつ入荷するかも分からないということで、もし買えたらラッキーかも。TTLの他の工場で作るコーリャン酒なども売っています。
無患子という樹の実から作るシャンプーも売ってます
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こちらは隣のレスト
ランで委託販売されていた先住民工芸の
バッグ。かわいい~
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試飲コーナー
まずは試飲しなきゃ、という方は、「簡報室」へ。ここではビデオを使った製造過程の説明や、金牌ビール、生ビールの試飲があります。日本語のビデオやパンフレットもあり、団体とかで事前に申し込みをすれば、日本語ができる人に参観の説明を頼むこともできるそうです。ナビは今回特別に、近日発売予定の「黑麦汁」の試飲をさせてもらいました。アルコール分のないビールだったらどーしようと思ってたんですが、これがけっこうイケました。栄養価も高いそうで、ビールを飲まない、飲めない層をターゲットにしてるんだそう。
団体向けにビデオを流したり
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ビールとはまた違ったおいしさ
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参観コースはこんな風
工場内参観時間:
平日 2回(10:00~11:00 14:00~15:00)
土日 生産ラインの見学はありません。
原料の糖化、貯蔵、生産ライン(包装過程)が見学できます。今回は工場の楊さんが案内してくれました。最初は糖化槽で、建物の外から窓越しに見学。
楊さん:「後ろの小さいのはお米の糖化槽。」
え~、台湾ビールってお米も入ってるんですか。知りませんでした(ナビ
楊さん:「ヨーロッパのは麦だけで作るけど、アジアのビールはお米を入れて。アメリカンビールにはコーン。」
だいたい2割くらい混ぜているそうです。食文化の影響とか。
発酵貯酒室の2重ドアになっている廊下に入ると・・・さ、寒い!
ここも小さな窓からのぞくだけですが、外の暑さから逃れるには絶好の場所(^^;
楊さん:「ビールの保存期間は生ビールで14日間、熟ビール(びん、カン入り)は1年。」
やっぱり新鮮さが一番なんですね。なんだか飲みたくなってきました。
回収され、きれいに洗浄された空きビン
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雑菌がつかないようにしてビールづめ
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最後は、ぐっと至近距離で見れるビン詰め工程。さすがビール工場って感じです。パイプやコンベヤーがいっぱい。日本のビール工場とも技術交流しているそうです。無数のビン入りビールが川のように流れています。
うごん、うごん・・・延々と続くビールの列
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これはラベル貼りの機械
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いくら近距離で見れるからって、こういうことはやめましょう。
ここでナビ、疑問が。コンベヤーの上の白い液体は、もしかしてビールの泡?
楊さん:「あれはビンがなめらかに流れるための潤滑液。そうしないとビンが倒れてキズついたりするから。」
あー!そういえば、よく屋外の催しとかで、「テーブルの上でジョッキを滑らしてぴったり止まったら勝ち!」というゲームの! あの原理ですね。なっとく~。ビールだったらもったいないと思ったナビ、ちょっと恥ずかしー(^^;
ゆっくり楽しむならビア・レストラン
見学が終わったら、敷地内にある和洋中3種類のビア・レストランで、のーんびり。生産量が少なく、外ではあまり見かけない全麦ビールや黑ビールも味わえます。
台湾料理「大排檔」
平日の昼でもかなりのお客さん。宴会の予約も多いようです。すごく大きなジョッキがあったので、台湾風の乾杯(イッキ飲み)だったら大変だろうな~と心配しちゃったナビ、聞いてみると1人用ではなくて、グラスに注ぎ分けるポットだそう。でも一度は注文してみたいかも?
営業時間:11:30~23:00
クレジットカード:不可
串焼きの店「酒饕屋」
このお店は工場横の道路側にも開いたテラス席があるので、仕事帰りに串焼きで一杯!というお客さんが多いそうです。日本の居酒屋みたいな雰囲気。女将さん相手にお客さんも話がはずんでました。メニューには海鮮や炒め物も。
さしみ盛り このぶ厚さは、さすが台湾。「紫蘇も自分で植えてるの。」と周さん。
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マグロのカマ 店のおすすめメニュー。日本のより塩が軽めで、繊細な味わいでした。
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営業時間: 10:0-14:00 16:30-24:00 月曜昼休み
クレジットカード:不可
メキシコ料理「FROG FAMILY」
ここは台中市内にも数店舗あるメキシカンレストランで、若い女性にも人気。先住民の工芸品を置いていたり、英文の本をチャリティしていたりとインターナショナルな感じです。
三方に入り口があり、開放的な店内
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カウンターの男の子
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パブによくあるゲーム台
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週末には弾き語りの演奏あり
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ナビたちは生ビールの他に黒ビールも飲んでみました。黒麦の香ばしさと味がちょうど良く、飲み飽きない感じ。中ジョッキは、ちょうど手ごろなサイズです。いつも飲んでる缶や瓶とは違う新鮮な味で、「台湾のビールも、ここまで進歩したか!」とはナビの1人。アルコールがだめという人には、オリジナルメニューの「紅麹コーヒー」というものもありましたヨ。
おつまみ盛り合わせ 2~3人用のポテト、サラミ、サキイカ、ドリトスの盛り合わせ。サルサソースがおいしかったです。ビールと一緒に注文すれば少し安くなります。
徳国香腸(ドイツソーセージ) パリっとした皮、中はしっとりジューシィなソーセージ。台湾の甘い腸詰めになれたナビには久しぶりの味で、ついパクついてしまいました。
牛肉脆餅 ドリトスにのせて。ビーフとお豆が絶妙な味。この料理にはファンも多いそうで、ナビたちにも大好評でした。
営業時間:平日11:00~24:00 土日10:00~24:00 除夕は休み
電話番号:04-2338-8669
クレジットカード:Visa Master JCB American Express
■手作りビール工房■
「酒饕屋」と「大排檔」の間の区画にある手作りビール工房では、2週間ごとに全麦ビールや黑ビールを製造。レストランの大きなガラス越しに作業をしている様子がよく見えます。細かく計器をチェックして、そのつど人力で混ぜたりしていました。手作りって大変そう。
今年で第3回目を迎える烏日啤酒文化観光節(ビア・フェスティバル)は、年々訪れる人も倍増。2008年から規模を拡大し、常設のビア・ストリートとして整備されることになったそうです。7月には工場の隣の道に屋台村も完成。このフェスティバルについて、執行長の張正興さんと、工場の周坤福さんが説明してくれました。
張さん。あつく語ってくれました。
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周さん。しぶいイケメンオヤジ風。
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今年のフェスティバルの予定は9月の第4週。毎日のイベント、週末はミス・コンテストなどビッグな企画ありで、たくさんの観光客で盛り上がるそうです。他にも工場独自のビール祭りもあり、取材した時にはまだ日程は決まっていませんでしたが、8月中とのこと。周さんも趣味のサキソフォンを演奏するそうで、ナビたちの目がきらり。今年のフェスティバルには、ぜひまた来ねば!と思った台北ナビでした。