元アメリカ大使館の施設を改装して誕生しました。映画館、雑貨ショップ、カフェ、バーと一日ここで過ごせます。
こんにちは、台北ナビです。映画監督「侯考賢」がプロデュースしている「台北之家」。侯監督は、鉱山の街・九份を舞台にした「非情城市」などを手がけた台湾映画界を代表する監督。そんな大監督がプロデュースしている台北之家は、やはり映画がテーマの館。ミニシアターではちょっとレアな海外の映画を見ることができ、洗練された雰囲気に生まれ変わった喫茶店、ラウンジバーなどが備わり、映画鑑賞後もゆったりと余韻に浸ることができます。
台北の家が位置する中山北路は、オフィスビルやホテル、大型ブティックがひしめき合い、いわゆる日本の銀座に近いような場所なのです。そんなせわしい街中にたたずむ木々に囲まれたこの白亜の洋館は、日本統治時代にアメリカの領事館として使用され、戦後は1979年までアメリカ大使館職員の宿舎として使われていた歴史建築物です。建物のきれいさはさることながら、家具や内装は現代風に洗練されていて、うまく現代と近代が融合しています。
新生「台北の家」の見所は食にあり!!??
リニューアルしたのは、一階のカフェ珈琲時光、そして2階のバー紅氣球、実は全て侯監督の作品の名前。「珈琲時光」は日本の名匠・小津安二郎監督の生誕100年を記念して撮影された、日本が舞台の映画です。台湾出身の一青窈が主演で、複雑な人間関係を淡々と描いた作品。そして、2階の「紅気球」はその次に公開された映画の名前なんだとか。それぞれどんな映画なのか興味がわくところです。
1階のカフェは、室内カフェとオープンエアーカフェのふたつに分かれていて、天気がいい日はぜひ外の風に当たりながらおくつろぎください。
かつては領事館や宿舎だったことから、ここには大型のキッチンがなく、きちんとしたお料理は出ませんが、その分ここで提供しているパンやクッキー、ケーキなどは厳選した手作りの品を提供しています。
NAVIがお邪魔したこの日は空も晴れ渡り、まさにピクニック日和。サンドイッチが食べたいなぁと思っていたら、メキシカンロールを発見、早速注文してみました。
メキシカンロール(墨西哥捲餅)
通常のタコスは皮が白いのですが、趣向を凝らし、野菜を練りこんだ緑色の皮を採用しています。一瞬レタス!?と思うかもしれませんが、このレタス色の緑が皮で、白いのは単なるパッケージの紙です!お肉の味付けもコショウくさいわけでもなく、台湾独特のにおいがするわけでもなく、日本でいただくカフェの定番と同じレベルでした。本場から直輸入しているんだそう。
セットのドリンク
ランチだったため、飲み物の珈琲系と紅茶系はセットです。モカとカプチーノを注文しました。見てくださいこのあわ立ち方!フワフワ♪
単品なら、モカ(摩卡) カプチーノ(卡普其若) ラテ(拿鐵)
サンドイッチ(光點三明治)
NAVIの美味しそうに食べる様子をみて、PR担当の方が一言「パンも美味しいですよ!ジャムは手作りなんです」。その言葉を聞いて、さらに胃が膨らんだNAVIはパンも注文。
バターの香ばしい香りといっしょに、バスケット中に入ったフランスパンがやってまいりました。
おぉ、軟らかい!そして台湾のパン特有の臭みもない!極めつけは手作りジャム!ちゃんとイチゴの粒々が入っていました。在台者にはかなりの朗報ですね。
甜點…デザート「ケーキもおいしいよ♪」とまたもやPR担当の方。本当にPR上手です。食べてみようではありませんか。
プリン(布丁)表面のカラメルのカリカリ具合がたまらない!
毎日甜點 カウンターのケーキコーナーからチョコケーキをチョイス!
濃厚に詰まったドッシリとしてもちろんお味も濃厚。冷たいアイスティーに合いそう。
どうやらPR担当のお兄さんは、バーテンダーとDJもできるみたい。おすすめのお酒をNAVIのために出してくれることになりました。
★~裏メニューの名無しお勧めのお酒です~★
えっ火をつけるの!?バーテンダーというよりマジシャン!?
NAVIの前に出てきたのは、珊瑚の海を思わせる透き通った
青いカクテル。何のお酒がベースなのかな!??!?どうやらフランス系のお酒らしいのですが、、、調べてみたのですが、結局よく分かりませんでした(汗)
とても強いお酒らしく、現液では60度もあるので、下戸のNAVIはスプライトで薄めてもらいました。
★~巴黎初體驗~パリの初体験~★
フランスウォッカがベースの
オレンジ風味のカクテルです。夕焼けを思わせるグラデーションに、つい昔の恋が思い出される、、、!?
飲みながら気づいたこのテーブルと椅子、何かちょっと変わってるぞ!?どうやら、特別デザインなんだとか。ちょっと座りづらいけど、座ってる姿は様になってる!
ミニシアター光点…新しい世界を発見しよう!
日本だとちょくちょくミニシアターってあるんですけど、やっぱりはまだまだ。それでもここにありました!こちらは88人が入れるミニシアター。映画一部一人当たり260元と日本に比べたら相当安い!もし日本の映画が放映されていたらぜひ見てください!
都会の喧騒を忘れたくなったら、映画って一番手っ取り早い手段です。言葉が分からなくても、音楽と映像だけでも感じるものはあるし、台湾の現代映画を見れば、映像と音からだけでも、台湾の現在の状況を一部感じることができるのではないでしょうか。
上映時間、上映内容は台北の家HPをご覧ください。
入り口のすぐ目の前、階段の下に小さい受付カウンターがあります。
スタッフの人に映画名と開始時間を伝えましょう。
一度外に出て、敷地内の左側に映画館があります。いろいろなイベント情報などが置いてあるので、在台者の方は要チェックです!
実はこの建物、2002年まで荒れ放題の廃墟だったんです。それを侯監督と台北市政府が一体になって、台湾映画振興の拠点地として生まれ変わらせました。荒れ放題だった建物も、これにより第三級古跡に認定されたりと、その美しさが認められるようになりました。その意味で、この建物は映画振興の拠点にはピッタリの場所だと思います。台湾映画もこのように更に日の目を浴びて、その白い輝かしさがもっと外に発信されれば、と強く思ったナビでした。
電話番号:
カフェレストラン:珈琲時光 (02)2562-5612
ラウンジバー:紅氣球 (02)2562-5602
映画館:「光點」 (02)2511-7786
さらに、映画関係の書籍・DVDとオシャレ雑貨を扱う「光點生活」もあります。ステキなおみやげが見つかるかも!合わせてチェックしてみてはいかがですか? 以上台北ナビでした。