台北から小旅行!日帰りも1泊旅行も楽しめる台湾東部の注目エリア
こんにちは、台北ナビです。
台湾にはまだあまり知られていない魅力的なエリアがたくさんあります。その1つが本日ご紹介する宜蘭県の壯圍(壮囲/読み方:ジュアンウェイ)です。
壯圍エリアってどこにあるの?
台湾東部・宜蘭県の北東部に当たる壯圍郷は、東に太平洋、南に蘭陽渓の河口と水に恵まれた蘭陽平原に位置しています。
蘭陽平原の田園を映し出す夕日
おとなりは礁渓温泉や宜蘭の中心地・宜蘭市、北側は台湾北部のサーフポイントとして知られる頭城と隣接して、台湾の東北部である東北角及宜蘭海岸國家風景區(東北角&宜蘭海岸国家風景区)の一部を形成しています。北西方向の太平洋上には亀みたいな「亀山島」を臨むこともできますよ。
壯圍エリアの特長って?
蘭陽平原から臨む雪山山脈
西に雪山山脈と中央山脈がそびえる壯圍は、秋から冬にかけて吹く季節風、東北風の影響で砂が運ばれ形成された砂丘を有しています。このため、壯圍は昔から「龜蛇把海口(亀と蛇が海口を守る場所)」と言われてきたそうです。
ちなみに亀は亀山島を、蛇は砂丘が描く砂の筋を指しているのだとか。風水的に縁起のよいパワースポットなのかも??
水はけのよい畑ではピーナッツや山芋を栽培中
砂丘でありながら、雨が多いことから緑豊かなのも特長で、水はけのよい土地ではピーナッツや大根、スイカ、山芋など農作物の栽培が盛んです。
また、蘭陽渓の河口に当たる東港はウナギの稚魚の捕獲に適した場所。近年はその捕獲量は激減しているそうですが、かつては日本にも多く輸出されていたそうです。
そんな自然豊かな壯圍。ここに来れば、地元産のグルメや農業体験が思う存分楽しめますよ!
台北から壯圍への行き方は?
台湾好行GR18壯圍沙丘線
台北駅から台鉄を使う方法もありますが、おすすめは客運バスに乗ること。鉄道より本数が多く、時短でアクセスできます。乗車は「台北MRT直結の台北轉運站 (台北バスターミナル)」か「市政府轉運站 (市政府バスターミナル)」から。
1時間足らずで壯圍の入口となる「宜蘭轉運站 (宜蘭バスターミナル)」にアクセス可能です。
<台北バスターミナルから>1916Aバス→宜蘭バスターミナル 約50分
<市政府バスターミナルから>1571バス→宜蘭バスターミナル 約40分
宜蘭バスターミナルからはローカルバスに乗り換えます。観光客におすすめなのは、台湾好行バスのGR18壯圍沙丘線です。宜蘭駅前の宜蘭バスターミナルを起点に、壯圍を含む台湾東北角&宜蘭海岸線エリアを横断して台鉄「頭城」駅へ。
▼台湾好行GR18壯圍沙丘線https://www.taiwantrip.com.tw/Frontend/Route/Select_p?RouteID=R0042本数は1日4本とあまり多くありません。そんな時は噶瑪蘭客運バス791・793宜蘭勁好行や國光客運バス1788・1790等を使うのも一考です。
それでは、壯圍のおすすめスポットをご紹介します。
【観光スポット】壯圍おすすめ観光スポット①「壯圍沙丘旅行服務園區(壮囲沙丘旅遊服務園区)」
壯圍沙丘旅行服務園區(壮囲沙丘旅遊服務園区)
2018年に誕生した壯圍のランドマークが「壯圍沙丘旅行服務園區(壮囲沙丘旅遊服務園区)」です。砂丘の地形を活かした緑あふれる生態公園で、草花や野鳥、昆虫を観察しながら自然散策を楽しむことができます。園内にはサイクリングロードもあります。
エリアの中心にある砂丘をモチーフにした建物は、著名建築家・黃聲遠氏による設計で、館内に足を踏み入れると、砂の中のカニの家に迷い込んだ気分が味わえます。黃聲遠氏は2017年に外国人ではじめて吉阪隆正賞を受賞した建築家として、また淡水「雲門劇場」を設計に携わった1人として知られています。
館内では壯圍の暮らしを感じられる展示のほか、台湾クリエイティブグッズや名産品が並ぶショップ「海角集」、カフェレストラン「芒草Café」などがあります。エリアのトラベルセンターの役割も担っているので、壯圍地域の観光情報を手に入れることもできますよ!
季節によってはホタルにも出合える?
|
|
ウナギの稚魚を捕獲する人々が休んだ小屋を再現
|
「海角集」では地元の原住民グッズや特産品の販売あり
■壯圍沙丘旅行服務園區(壮囲沙丘旅遊服務園区)住所:宜蘭縣壯濱路二段196巷18號
電話:(03)9382-2420
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
料金:無料
アクセス:台湾好行GR18壯圍沙丘線「壯圍沙丘生態園區」バス停下車後、徒歩すぐ
バス停までの時間:宜蘭バスターミナルから約20分
公式ウェブサイト:
https://www.necoast-nsa.gov.tw/Attraction-Content.asp×?a=286&l=1
壯圍おすすめ観光スポット②「壯圍海岸林生態復育沙灘(壯圍海岸林生態ビーチ)」
宜蘭県の西の沖、太平洋にぽっかり浮かぶ「亀山島」は宜蘭を代表する風景です。そんな亀山島を眺めるのに最適な秘境ビーチ「壯圍海岸林生態復育沙灘(壯圍海岸林生態ビーチ)」が壯圍沙丘旅行服務園區の先にありました。
残念ながら台風接近中……と思いきや、雲の合間から覘いた亀は、亀山八景の1つといわれる「神龜載帽(帽子を被った亀)」みたいじゃない?
弓なりに弧を描く長ーい東北角の海岸線は、場所によって亀山島の見える角度が異なるとか。頭が左を向いていたり、右を向いていたり。亀を追いかけて海岸線を旅してみるのもおもしろいかもしれません。
■壯圍海岸林生態復育ビーチ(壯圍海岸林生態復育沙灘)営業時間:24時間
定休日:無休
料金:無料
アクセス:台湾好行GR18壯圍沙丘線「壯圍沙丘生態園區」バス停下車後、徒歩約5分
バス停までの所要時間:宜蘭バスターミナルから約20分
壯圍おすすめ観光スポット③「大福観海旭日見晴台(大福景観スポット)」
大福景観スポット(大福観海旭日見晴台)
宜蘭エリアの絶景——蘭陽八景——の1つ、「亀山島と朝日」を眺めるのに最適なスポットが「大福観海旭日見晴台(大福觀海旭日平台)」です。
海岸林生態ビーチより亀に近付いたみたい!
魚とりの網と波、サンパン船をイメージした景観スポットで、地名である「大福」のオブジェがブランコになっています。気分爽快、最高の絶景をカメラに収めてみてはいかがですか?
■大福景観スポット(大福観海旭日見晴台/大福觀海旭日平台)
住所:宜蘭縣壯圍郷壯濱路六段228巷
営業時間:24時間
定休日:無休
料金:無料
アクセス:台湾好行GR18壯圍沙丘線「大福海濱遊憩區站」バス停下車後、徒歩約6分
バス停までの所要時間:宜蘭バスターミナルから約50分
できたー!オレンジはカボチャで色付けして、中には切り干し大根のしょっぱい餡を
■牛頭司 耕牛小學堂住所:宜蘭縣壯圍郷大福路一段122巷21號
電話:(03)930-7707
営業時間:月~金曜日10:00~16:30(土・日曜日は9:30~)
定休日:水曜日
料金:入場料150元(エサやり、ブラッシング体験)、+350元でオプション体験2種
アクセス:台湾好行GR18壯圍沙丘線「大福海濱遊憩區站」バス停下車後、徒歩約14分
バス停までの所要時間:宜蘭バスターミナルから約50分
公式ウェブサイト:
https://cow12221.boostime.me/activities/TicketFacebook:
https://www.facebook.com/calfstirk2018/Instagram:
https://www.instagram.com/calfstirk/
■官老爺休閒農場(田媽媽 官夫人田園料理)住所:宜蘭縣壯圍郷貓里霧罕橋路3號
電話:(03)925-3517
営業時間:10:00~13:30、17:00~21:00
定休日:無休
料金:200元/種
※体験は2種/人×10名~。10名以下の場合は4000元で開講
※DIT体験でいかだ体験+たらい舟体験もできます
アクセス:噶瑪蘭客運バス791宜蘭勁好行「新南休閒農業區」バス停下車後すぐ
バス停までの所要時間:宜蘭バスターミナルから約40分
Facebook:
https://www.facebook.com/kuan0932088300/Instagram:
https://www.instagram.com/k0932088300/
台湾原住民・噶瑪蘭族(クバラン族/カバラン族)の血を受け継ぐ彼らですが、流れる時の中で漢民族化が進み、同化していったとされていましたが、近年になって自分たちの地位とアイデンティティを取り戻そうと奮闘しています。
普段は至って普通の田舎風景が広がる土地ですが、運がよければ伝統の踊りや歌を練習中の彼らに出逢えるかも?また、集落の入口には「壯圍生活節」(下記【イベント】項を参照)で創られたランドスケープアートの1つも飾られています。