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現代に引き継がれたコンクリート製の神社建築

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「台北植物園」や「国立台湾工芸研究発展中心(台北当代工芸設計分館)」には行ったことがあっても、その隣にある「国立台湾芸術教育館」には行ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。現在はギャラリーや、芸術教育学習の場として使われていますが、日本統治時代に神社として建てられたのが始まりでした。
建功神社は1928年(昭和3年)、公務に際して殉職した総勢15691名(台湾人3530名含む)を祀るために建設。当時、木造建築が主流だった台湾の神社建築において、鉄筋コンクリート製・和洋中折衷の社殿は画期的でした。設計を担当したのは建築家の井手薫。台湾教育会館(現・二二八国家記念館)や台北公会堂(現・台北中山堂)など台北の有名建築も多数手がけ、台湾の気候や風土に合わせた建築を目指していました。戦後、屋根や屋内の装飾などは改装されているものの、結果として現在も建物が引き継がれているのは、井手の慧眼とも言えるでしょう。
館内に入ったら、まずは左手にある館史室を見ておくと良いです。日本語はありませんが、建物の歴史が写真とパネルで展示されており、どこが改装され、どこが当時のままなのかを見比べることができます。その後、1階ホールを見て、2階へ。台湾の国花である梅の花が刻まれた壁のアーチや、天井ドームの青天白日も鮮やかです。また、建物の手前にある神池も日本時代からあるもので、木々やベンチに囲まれており、ちょっと休憩するのにも良さそうです。

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スポット登録日:2019-07-02

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