何種類ものマンゴーやフルーツが取引される市も立つ生産拠点として知られる玉井。マンゴー畑の見学も兼ね、はるばる訪ねてみました。
こんにちは、台北ナビです。
「フルーツの女王」と呼ばれるマンゴー。その酸味と甘みのバランス、トロリとした食感、たまりませんよね。で、いつもは市場に並べられる姿や、角切りにしたマンゴーアイスなどでお目にかかるマンゴーさん、さて、どうやって実がつくのだろう、意外と見たことがない方も多いと思います。
第二高速道路が完成してからは、アプローチの便利になった玉井。台南の市街地からは1時間程度で到着。内陸部ではありますが、夏の暑い日差しが降り注ぐ、まさに南国です。
玉井に到着したら、まずは卸売り市場へ向いましょう。ここで、その日のマンゴーの相場をチェックしたいですね。それにしても、この市場の規模の大きさには驚きます。マンゴーの種類も、「土芒果」といわれる台湾の土着種、おなじみのアップルマンゴー、ソフトボール大の球状をしたもの、黄金色をした「金煌」など、違った種類のものがたくさん見られます。
カゴいーっぱいのマンゴーはカゴ一杯単位で
|
|
グレープフルーツみたい。これもマンゴーの一種。
|
しかも、卸売り市場らしく、売られる単位はカゴ一杯!20-30個ほど入った籠ごと並べて販売されているのが豪快です。車で乗りつけ、箱ごと購入していく観光客もいます。
傷んだ果実を剥いています。
ドライマンゴー用でしょうか。
|
|
ジャガイモのようにカゴ入りで売られています。
|
マンゴーだけじゃありません、こんなフルーツも売られています!
果実がヌルヌルしていて、見た目より苦労する作業です。
沿道でも売っていましたが、この市場の中にもマンゴーアイス店が数店、店開きしていました。その一軒に入ってみることにします。キッチンものぞいて見ましたが、まさにその場で切って、それをシロップにつけて保存してありました。で、あふれんばかりに並々と盛ってくれるんですよ。しかも、アイスがのって、しかも青いマンゴーのシロップ漬けもおまけについてくるという豪華版です。これでたった70元!まさに「ご当地バンザイ!」の大盤振る舞いです。
大盛に、思わず拝みたい気分。
|
|
一皿でぜったい2人前。
|
マンゴー畑も歩いてみよう!
で、ひとときの市場見学を終わった後は、畑に行ってみましょう。街の周辺を歩くだけでも、青々とした葉を茂らせたマンゴーの木がたくさん見れるので、ちょっと畑の中に入れてもらいましょう。果実はひとつひとつ大事に紙に包まれ、収穫の時を待っています。
では、ここではイチゴ狩りみたいに「マンゴー狩り」はないの?と、尋ねたところ、残念ながら、どこもやっていないようでした。察するに、マンゴーは大事にラッピングされていることで分かるように、デリケートなフルーツなので、農家の人が部外者を入れたくないからなのかもしれません。しかもマンゴーはあまり日持ちもしないので、たくさん持ち帰りできない、という不便もあるのでしょうね。
最後に、マンゴーの輸出や改良などの指導をしている「玉井郷農会」にも寄ってみました。ここでは、マンゴーの仕分け作業場があって、きちんと箱詰めされたマンゴーを出荷していました。市場よりは多少高いかもしれないけれど、品質管理のゆき届いたマンゴーなので、贈答用としてはピッタリだ、ということですね。ちなみに、レジでは宅急便の受付けもしているので、フト思いついた方へ、という使い方もできますね。さらにこちらの売店では、特製のドライマンゴーも販売していました。これは日持ちがするので、お茶菓子として、ナビも2袋ばかり購入しちゃいました。
さて、WTO加盟後は日本にも輸出するようになった台湾マンゴーですが、そのほとんどは角切りにしたものを冷凍保存したものだそうです。ナビもマンゴーがない季節には解凍したマンゴーを食べることもあるのですが、やはり鮮度は格段に落ちますよね。マンゴーはやはり切りたてがイチバン。というわけで、台湾のマンゴーシーズンには、ぜひ、毎日(!)マンゴーをしっかりと食べていってくださいね。
以上、台北ナビでした。