市内からフェリーでちょっと冒険!?安くて新鮮なシーフードもたくさん!西子湾から旗津に出かけて離島気分を味わいましょう~♪
フェリーに乗って旗津へ!
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乗船時間が短いのですぐに着いてしまいます
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短時間で離島気分が味わえるスポットへ出かけましょう~
こんにちは、台北ナビです。
高雄の市街地からフェリーに乗って日帰りできる旗津島。市の中心部よりも安くて新鮮なシーフードが味わえるので、高雄っ子でもフェリーに乗って食べに行くことがある場所です。でもフェリーに乗るとなるとちょっと行き方が難しそう、乗り方がわからないという方も多いと思います。
実は、フェリーと言っても、香港のスターフェリーのように渡し舟に近い感覚で、地元旗津の人たちが生活上の交通手段として使用しているものです。観光の遊覧船とは違って、鉄道や地下鉄などに乗るように手軽なんです。しかも、フェリーには自転車やバイクも載せられちゃうから生活感が満載。旗津に暮らす人々の暮らしぶりが垣間見れます。
ちなみに、乗船時間はたった10分ほど、運航時間は朝早く6:00から深夜2:00まででとっても便利だったりします。それでは、フェリー乗り場へ行ってみましょう!
旗津へのアクセス
こちらが鼓山輪渡站です
旗津への主なアクセス方法をご紹介します。鼓山輪渡站(輪渡站とはフェリー乗り場のこと)からフェリーで旗津輪渡站へ行くのが多くの人が利用するルートで、鼓山輪渡站へは高雄市MRT(捷運)オレンジライン「西子灣」駅から徒歩10分ほど。ナビはいつもこのルートを利用しています。
前鎮輪渡站からフェリーで中洲輪渡站へ行く方法もありますが、1時間に1~2便と便数が少ないです。こちらは214A、紅9A、紅9B のバスで前鎮輪渡站まで行くことができ、また高雄ライトレール「凱旋中華」駅あるいは「夢時代」駅から徒歩でもアクセスできます。
KW2(棧貳庫)から乗船!
最近、KW2(棧貳庫)からも土日限定で旗津輪渡站までフェリーが出るようになりましたが、曜日限定で今後中止になる可能性もあるので、乗る場合には事前にチェックしてくださいね!ちなみKW2から乗船する場合にはバイクで乗船できません。
フェリー以外なら、高雄市MRT(捷運)レッドラインの「草衙」駅などからバスまたはタクシーなどで海底トンネル(過港隧道)を通って行くこともできます。
目の前がフェリー乗り場で、道の左右にかき氷などのお店が立ち並んでいます
それではフェリー乗り場へ行ってみましょう。「西子灣」駅出口1を出て鼓山渡輪站へは「臨海一路」から「濱海一路」に出て西へまっすぐ進むと到着します。休日はたくさんの人がフェリー乗り場へ向かって歩いているので、一緒について行けばたどりつけるはずです。
フルーツたっぷり!
歩いて行くとフェリー乗り場の前にはかき氷のお店が軒を連ねています。高雄は一年中少し歩くと暑くなったり喉がかわいたりするので、フェリー乗り場に到着する前にナビは立ち寄って、フルーツたっぷりのかき氷を食べています。通常の20倍など驚きのサイズのボールに入った名物かき氷を味わうことができるお店も。もちろん一人前からあるのでご安心ください。寒い日には冬限定の「紅豆湯」などのホットメニューをどうぞ~。フェリーに乗る前にぶらっと立ち寄って食べてみてくださいね!
大碗公冰甜品 西子灣創始店
高雄市鼓山區濱海一路107號
(07)533-3228
10:00~23:30
旗津の「海鮮街」にもお店があります
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ビッグサイズ!
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近くにある「福泉」も人気のお店です。学生時代にナビは「雪花冰」をよくここで食べました。中山大学の学生の支持率はナンバー1だと思います。雪花冰の味は数種類あり、自由に組み合わせられるのも楽しいんです。あなたはどんなオリジナルカキ氷を作ってみますか??それとも王道でせめてみる??
寒い日には豆花がオススメですよ~!
福泉雪花冰
高雄市鼓山區濱海一路91號
(07)521-4206
11:00~24:00
こちらが一階のバイクと共に乗り込むエリア
フェリー乗り場に到着すると、人専用の入り口とバイクや自転車と一緒に乗る人の入り口が別になっているので、該当する方に並んで待ちましょう。フェリーの乗船料は40元ですが、iPASSカード(一卡通)や悠遊卡などを使うとなんと半額の20元に!利用しない手はありませんよ。バイク二人乗りの場合、後ろの人もお金を払わなければなりませんので、注意してくださいね~。ちなみにバイクで一人の場合は80元(iPASSカードなど優待で45元)二人乗りの場合は120元(iPASSカード優待で65元)です。
夕方にフェリーに乗って、フェリーからの夕日を眺めるのもいいですよ!
旗津定番コース
やっぱりシーフード!
旗津は、もともと台湾本島とつながっていましたが、1967年高雄港第二港建設の際に切り離されました。現在は小さな島のような場所ですが、新鮮なシーフードが味わえたり、高台からの夕日が楽しめたり、市内では見られない断崖のような景色が眺められたり……高雄市に住んでいるナビも離島に行ったような気になれるステキな場所なんです。それでは、まず時間のない方におススメの旗津を短時間で堪能する定番コースをご紹介します。
フェリーから降りて外に出たら、「廟前路」へ進みましょう。しばらくすると右側に300年の歴史がある「天后宮」が見えてきます。(2019年1月現在改修工事中です。)この廟には、道教の守護神である「媽祖」がまつられています。
セブンイレブンと派出所があるこの通りの先が「海鮮街」です
更に先に進むと、左右にシーフードのお店がずらりと並ぶシーフードストリート「海鮮街」に到着します。一皿100元からとリーズナブルな海鮮料理が味わえるので、シーフードはここでいただきましょう。
揚げる、ゆでるなど調理法も指定できるんですが、分からない方はおすすめの調理法を聞いてみてください。魚は重さによって値段が変わるので、「これ、いくら?」と聞いても、その場で量ってもらわないと値段がわかりませんのでご注意ください。食事時は混雑して入れないこともあるので、時間をずらしてくださいね。
このようなお店がたくさん並んでいます
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店頭で魚介類を選びます
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ここ「海鮮街」は「旗津老街」とも言われていて、お土産屋さんなどもあります。焼きイカやカラスミなどの屋台もあって、その場で焼いているものもあるので、ぶらぶら歩きながら地元の海産物を味わえます。「海鮮街」を更に進むと「旗津三路」に出ます。休日には両側に屋台が立ち並んで、まるでお祭りのよう!とってもにぎやかなので、お祭り気分を味わってください。
そして、「旗津三路」から海側に出ると海水浴場があります。ヤシの木もあって南国の雰囲気満点です。泳がない方も立ち寄ってみてくださいね。
ホテルは上です
海水浴場を後にして「旗津三路」を少し先に進むと左側に見えてくる建物はホテル「旗津道沙灘酒店」ですが、一階が「旗后観光市場」になっていて、魚介類の乾物を中心としたお土産がずらりと並んでいます。ここでおつまみに、お土産にピッタリな乾物が手に入ります。
エビせんべいなどのスナックも!
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見ているだけでも楽しいですよ~
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「廟前路」へ戻る時に「天后宮」の近くで「蕃茄切盤(昔ながらのカットトマト)」を食べるのがおススメ。だいたいどこのお店も一皿50元。ショウガ、甘草粉、梅粉などを混ぜた甘じょっぱいソースが特別な味です!時間がない方はここまでが短時間でまわる定番コースです。
レンタサイクルもおススメですよ~
時間のある方に……
この看板を右に行くと灯台、左に行くと砲台です
次に、時間のある方におススメのスポットをご紹介します!少し離れた場所や山の方にも足を伸ばしてみましょう。まずは徒歩で「海鮮街」からアクセスできる灯台「旗后燈塔」。こちらは「旗後(后)山」の上にあり、山の下から灯台までは車、バイクなどが進入禁止なので、歩くしかありません。暑い日は、灯台まで歩いていくと汗だくになってしまうので、Tシャツなど着替えがあると便利です。そして、水分補給を忘れずに。山の下には自動販売機が1台ありますが、山の上にはないので、ペットボトルや水筒などを準備しておきましょう。
途中、レトロな木の標識を発見
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でもまだ灯台に着きません……
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白くて美しい灯台
「旗后燈塔」は、百年以上に渡って航海の安全を守ってきた歴史ある灯台です。イギリス人によって設計され、もともと六角形だった灯台は、改修工事で1918年に八角形になりました。灯台の土台の部分はルネッサンス後期のバロック建築様式と言われています。高雄港全体が見渡せる高さ11メートルの灯台は三級古跡として指定されているだけでなく、旗津のランドマークとしても有名な建物です。ここは海と高雄市内を一望できる絶景スポットとしても知られています。休日は多くの観光客が訪れることも。灯台へ行って帰るには、余裕を持って1時間は見ておいてくださいね。
写真を撮りに訪れる人も多いスポットです
「旗后燈塔」の反対側にあるのが「旗后砲台」です。こちらは「旗后燈塔」に比べて行く人は少ないのですが、灯台方面よりも道が急ではないので、先に灯台へ行った方は「もう着いた?」と思うことでしょう。下から砲台まで歩いて10分程です。砲台へ向かう途中では海水浴場が眺められます。砲台から眺める景色も美しいです。
砲台は、清の時代に防衛拠点として設置されたもので、その後の宮古島島民遭難事件に端を発する台湾出兵で防衛能力が増強されました。中国風のスタイルの要塞建築様式であるのが特徴。ずっと右奥に進んで外に出ると「威震天南」の額が掲げられた門があります。その門の左右には「喜」の字を二つ重ねたレンガなどがあってフォトジェニック!チェックしてみてくださいね。
砲台から帰る途中に下に下る階段と「星空隧道」と書かれた標識があります。時間がある方はこちらにも立ち寄ってみてください。中には夜光塗料で星座の絵が描かれています。もとは軍事用のトンネルでしたが、2005年に修繕され、現在は歩行者と自転車が通行できるようになっています。
このトンネルを抜けると……驚きの風景に出合うことができるんです!トンネルを抜けると急に湾岸に出て、目の前に断崖と海が広がります。ここも是非写真に収めてください~。
このような景色が広がります!
半日~一日ゆっくり旗津に滞在できる方は、「旗津貝殻館」や「旗津觀光漁港」、「旗津風車公園」「陽明高雄海洋探索館」などにも足を伸ばしてみましょう。
旗津貝殻館
高雄市旗津區旗津三路887號
(07)571-8920
入館料:30元
10:00~17:00 月曜休館
旗津海岸公園の「遊客中心」の二階にある「旗津貝殻館」は、2000種類あまりの貝類と200種類のカニ類の標本が展示されています。東南アジア最大と言われている貝殼館。高雄市民、黄葛亮氏が収蔵したものが高雄市に寄付され、展示されています。貝殻館の先には結婚写真の撮影スポットでもあり、人気のインスタスポットでもある「彩虹教堂」があります。
島の真ん中辺りに位置するのが「旗津觀光漁港」。魚市場は朝5時頃から始まります。港の風景が見渡せる場所で、近くには地元で人気のレストラン「萬二」もあります。また、ここから少し進むと「陽明高雄海洋探索館」「旗津風車公園」もあるので「旗津觀光漁港」を訪れたら立ち寄ってみてください。
旗津觀光漁港
高雄市旗津區海岸路10號
(07)799-5678
高雄市内からフェリーに乗って離島気分を味わいにでかけませんか。数時間でも十分楽しめるスポットです。
以上、台北ナビ(湯山千里)でした。