無料のアートギャラリーで台湾の歴史と文化に触れよう~!
こんにちは、台北ナビです。
次々と再生が進む迪化街に、また1つ新たなスポットが誕生しました!今度はショップでもカフェでもないアートギャラリー。気軽に立ち寄って迪化街の歴史や文化を感じられる場所となっています。ナビもオープン直後のそのギャラリーにフラッとおじゃましてみました。
それでは、その模様をご紹介します~!
新旧の迪化街を結ぶNEWスポット
古くから茶葉や乾物・漢方薬、布地の問屋街として栄えて来た商業の町、迪化街(大稲埕)。昨今は台北市が掲げた都市再開発計画により、どんどんと新たな姿に変貌を遂げているエリアです。そんな進化し続ける迪化街に2017年4月、新たに登場したのが「迪化二0七博物館」。昔ながらの乾物屋さんや布地屋さんが少しずつ姿を消し、代わりにMIT(Made In Taiwan)グッズを販売する店やオシャレなカフェレストランが増えつつあるこのエリアにやって来たココは、そのどれでもありません。古い迪化街と新しい迪化街を繋ぐそんなスペース。迪化街の歴史と文化、そして生まれ変わって行く街並みを実際の目で確かめることができるアートギャラリーなんです。
かつての姿はテラゾが美しい漢方薬屋さん
足下には見事なテラゾ
元々ここは、「廣和堂藥舗」という漢方薬のお店でした。
建設は1962年、土地の制限により独特な弧を描く外壁を持つ、モダンでユニーク建物です。おまけに周辺のバロック調建築とは一線を画し、大きな窓ガラスと鮮やかなタイルの外観が目を引く建造物でした。内部は主に磨石子と呼ばれるテラゾ(砕いた石材をセメントに混ぜ固め、表面を研磨して仕上げた人造大理石のこと)が使われており、中でも文字や図案をテラゾで表現している点は、台湾の高い工芸技術がうかがえます。
台湾の歴史&文化を多くの人に届けたい
そんな芸術性の高い建物は、元々の持ち主により2006年に売却に出されました。が、2009年には歴史建築としてリスト入り。台北市の文化資産として保存の対象となり、建て替え・改装は簡単にはいかなくなりました。そんな中、この建物を買い受けたのが陳國慈さん。彼女はかつてチューダー洋式の歴史的建造物「台北故事館」をミニ博物館として生まれ変わらせた立役者で、現在そちらの管理は別の手に渡っていますが、歴史を保存し、広くに開放しようという同様の考えを持って生まれ変わらせたのがココ「迪化二0七博物館」なのです。
迪化街の暮らしを感じるアートギャラリー
建物は1~3階建てで、さらに屋上があります。そんな建物は昔の姿を伴いながらリノベーションされ、現在は博物館・アートギャラリーとして一般に開放されています。館内に一歩足を踏み入れれば、この歴史建築が持つ昔ながらの建築美を肌で感じるだけでなく、台湾、そして迪化街の暮らしを体感できる展示物を見学することができますよ。
1~2階:展示エリア
ブドウのテラゾが美しい床
3階:フォトギャラリー&イベントスペース&Cafe207
こちらのテーブルでひと休み!
カフェはセルフ式。自分でお金を箱に入れる仕組みです
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手軽に占いもできちゃいます!
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屋上:展望スペース
屋根に描かれた台湾らしい風景。大晦日の夜の一家の団欒
本日はあいにくの雨模様でしたが晴れていたら気持ちいいはず
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屋根の感じもいいですね~!
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迪化街を上から見下ろす。こんなことって滅多にできないから貴重な場所!
開幕展は台湾テラゾ!
オープニング特別展は「暮らしの中にある芸術-台湾テラゾ」が~2017年12月10日まで開催されています。こちらはこの建物の特徴であるテラゾを実際に使われていた形で眺めることができるだけでなく、台湾各地のテラゾを集めた展示も行なっていて、台湾のテラゾ床好きならずとも、鉄格子の窓枠ファンやレトロ&ノスタルジックLoverにも楽しんでいただけるのではないかと思います。
また、MIT(Made In Taiwan)グッズのデザイナー達が創作するテラゾをモチーフとした作品の展示もありますよ。
さらに期間限定ではありますがイベントも開催。テラゾ好きは参加してみてはいかがでしょうか?
テラゾ講座:4/29 16:00~ 台湾テラゾの芸術
※終了5/28 16:00~ 古民家の再生談義
6/25・9/24 16:00~ 古民家の華麗な「磨き」術
テラゾ工房:7/23 16:00~ テラゾ石けん作り
8/27 16:00~ テラゾ手漉きポストカード作り
※いずれもFBにて要予約。別途要参加料