1912年に開業した駅で、1980年代に従来の木造駅舎は維持できなくなりました。2016年現在普悠瑪(プヨマ)號は、1日に上下線とも各3本停まります。池上弁当が食べたい方は、全美行池上便當(鳳林鎮鳳智里33號 /(03)876-4173)に事前予約すれば、ホームまで届けてくれます。駅近くには鳳林校長夢工場という、日本統治時代は花蓮港庁鳳林支部の長官用住宅で、戦後鳳林國中の校長宿舎として利用された日本家屋が残っています。
駅から車で5分くらいのところは、花蓮の3大移民村と言われた「林田移民村」があったところで、移民村は南岡(現在の大榮一村)、中野(現在の大榮二村)と北林(現在の北林)の3つに分かれ、中野付近に台灣村(台湾人集落)がありました。現在も日本家屋や大阪式煙楼、神社(一部)、警察、井戸などは健在で、移民村の面影が残っています。
鳳林鎮は、早期はタイヤル族とアミ族が多く住み、清朝末期に客家人が入植してきました。現在は客家人が住民の6割を占め、東部で客家人口が最も多いエリアとなっています。その客家人密度の高さから、台湾の客家文化の重点発展区にもなっています。他には外省人、台湾人、原住民ではアミ族、サキザヤ族、セデック族が住んでいます。住民の多くは農業に従事し、スイカ、ピーナッツ、剥皮辣椒というトウガラシの種を取って漬物にしたビン詰めの生産などが有名です。また、優秀な人材も多く輩出し、特に学校の校長先生には鳳林出身の人が多く、「鳳林の特産は校長先生」とも言われるほどです。
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スポット登録日:2016-09-21