今でも現役のシュガートレインが見られるのは冬!
こんにちは、台北ナビです。
本日は高鉄「雲林」駅のある「虎尾」にやってきました。目的は「虎尾製糖工場(虎尾糖廠)」を見に行くこと!
虎尾は砂糖から栄えた街。そんな虎尾にある製糖工場はいまだ現役で稼動しているんです。
では、行ってみましょう♪
主な製糖工場は観光工場へと姿を変えていますが、虎尾にある「虎尾糖廠」は今でも稼動している数少ない製糖工場で、製糖産業を支えています。サトウキビ列車が現役で活躍しているのは、観光用をのぞいてココ虎尾だけなんですよ!
工場が本格的に稼動するのは冬で、この時期にはサトウキビ列車(シュガートレイン)を見ることもできるそうです!
ナビは残念ながら太陽の日差しが強い夏に訪れてしまいましたが、次回は冬にサトウキビをたくさん載せたシュガートレインを見にきたいなと思います。
工場の中にシュガートレインのレール!
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もちろん外にも!
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「虎尾糖廠」の前身は「日糖興業株式會社」に所屬する虎尾第一、第二製糖所でしたが、戦後の1946年「台糖公司」が引き継ぎ、虎尾總廠となりました。工場内にある「糖業文物館」では日本語の紹介ビデオが見られるほか、砂糖工場の歴史を物語る物品が簡単に展示されています。
公園には健康の秘訣と書かれたものもあり、のんびりとしていました!
虎尾糖廠は2016年で110年周年を迎えましたが、順風満帆だったわけではありません。
1957年に発生した大災害により台糖のサトウキビ園は大打撃を受け、生産量も激減しました。CO310と呼ばれるサトウキビの品種を採用したところ、台湾の気候や土壌に適応し、短期間のうちに成長し起死回生を図ったのです。
これを今では310伝説、310奇跡などと呼ばれ、同心公園には「310紀念碑」も建てられました。
310紀念碑。長~いサトウキビが目印です!
この公園には何年も働いた蒸気機関車が展示され、運転席に上ることも可能。
そして台糖が作ったアイスキャンディーが売られている「台糖虎尾冰品部」もあります。製糖工場に売っているアイスキャンディーは台湾人も大好きなおやつ!素朴で優しい味に癒されます。
虎尾糖廠から線路に沿って歩くこと約3分、虎尾渓にかけられている「虎尾糖廠鐵橋」に到着します。これはサトウキビを運搬するために作られましたが、現在は遊歩道として利用されています。
趣あるなぁと歩いていると…あれ?線路が3本もあります。これはトロッコ貨物列車だけでなく、縦貫線(台鉄)の車両も斗南から虎尾へ入れるようにしたため、幅の違う線路が作られたんだそう。また、枕木だけでは危ないため、溝蓋(グレーチング)が敷かれていますが、なかなかスリリングです。高所恐怖症の方にはちょっと怖いかもしれません。
全長437メートルの鉄橋ですが、横から見てみるとトラスの形や高さが違うことに気づくはずです。なんでも中央部の背が低いトラス橋は、開業したばかりの東海道本線京都~大阪間で用いられていた橋を移設したものなんだとか! 437メートルの鉄橋はそれほど長くないですが、ここには鉄ちゃんたちを魅了する魅力がたくさん詰まっているようです。