澎湖は玄武岩の島と言われるほど、その豪快かつ荘厳な絶景を各所で観ることができます
こんにちは、台北ナビです。
実はこの日ナビが行きたかったのは桶盤嶼ではなく、七美島と望安嶼でした。が、前日は悪天候で船は全便休航。この日もどうなるか?というところでした。そして、当日の朝8時、ホテルのフロントに問い合わせたら、どうやら今日は船が出る!とのこと。ではさっそく!と思いきや、フロントの女性陣3人が口をそろえて「〇〇小姐、不要去ア~」(〇〇さ~ん、行かないで~ってこと、です)と言うではないですか。というのは、船は運航しても波はかなり高い。つまり海面を打ちつけるようにゴンゴンと進んでいく、すなわち絶対船酔いで大変なことになる、と心配してくれてのことでした。船には弱くはないけど、そう強くもないナビ…。が、今日はぜひ島へ行きたいと思っていたので、船なら20分くらいで着く馬公から一番近い桶盤嶼なら?とすすめられ。ホテル向かいの港から午後3時半に出発、ということを教えてもらい、3時前に南海遊客中心に着きました!
桶盤嶼とは
桶盤嶼は、澎湖本島から西南方向にあり、面積約0.4平方メートル。島名の由来は、洗面器をひっくり返したような形なので、この名がついたのだとか。この島の素晴らしい全景は、引き潮時に空中から撮影するとよくわかります。が、一般人にはこういうことはできないので、お天気のいい日は船から島の壁面を。引き潮の時には島の上方から海上の蓮花座(火口)の撮影になります。蓮花座の名は、全景が海上に出てきた時、蓮の花のように見えることからです。ナビが行った日は、船は運航したものの小雨で曇り、しかも午後の3時半はちょうど満ち潮が始まる時間。そんなわけで壁面はムリ、蓮花座も?結局上陸後に島内の玄武岩の一部しか撮影できませんでしたが、それでもこの奇岩が小さな島の各所にあるというのは驚きでした。
空中から桶盤嶼を撮影した写真、澎湖海洋地質公園中心より
画像の通り、島の周囲を覆う玄武岩の石柱は五角か六角の形をしています。石柱の高さは約20mで、幅1.5m。その風化侵蝕作用は見事なもので壮観です。ある人はギリシャの宮殿を思わせると言ったり、石柱の林で覆われた島と言う人も。更に海上のイエローストーン国立公園と言う人もいるそうです。また、その風化浸食作用によって、岩は蜂の巣のようにもなっていて、島民たちはこの形状から「猫公石」とも呼ぶそうです(猫公石は表面に小さな穴がいっぱい開いた小金門の一部にもある貴重な石で、愛好家から好まれる石なのです)。
南海遊客中心
小さな島へは、ここで受付
船の切符は船上で買うらしい、と聞いたので、3時ごろには「南海遊客中心」に到着しました。桶盤行きの船のカウンターは、入口入ってすぐ左。南海遊客中心内にはたくさんの船の予約カウンターがあり、馬公~七美~望安~虎井~桶盤~馬公と1日で4つの島めぐりができるコースもあります。が、こういうコースは遅くとも朝8時半に出発するので、早めに南海遊客中心に着くか、宿泊先から予約してもらう方がよいでしょう。この日は午後のせいか天候のせいか、お客さんはナビ以外にいないようで、とても静かでした。
乗り込みました
こんな天候に島へ観光に行く人はあまりいないようで、カウンターの人は、桶盤行きは向こうにいつも2艙停まっていて、そのどっちかが出るから、直接行って聞いて、とのこと。歩いていくと、ちょっと怖そうなおじさんが、桶盤?と聞いてきて、「對」(そう)と答えると、顎であっちと指され、遠いほうの船に乗り込みました。一人おばちゃんが乗っていました。桶盤には50人くらい住んでいるの?と聞いたら、なんと、10人もいないよ、とのお答え。桶盤國小は1993年廃校となり、人口は2008年の登記上は約300人、そこからどんどん減少し、後から乗り込んできた人も家の様子を見にたまに帰るとか、食べ物を運びに行ってるとか、馬公市内に移住した人がほとんどのよう。船は1日2便。15:30馬公発の船は16:30に島を出るので、観光は3,40分だけ。澎湖海洋地質公園中心で聞いた話では一周するには1時間はかかる、しかも足場が悪いとこもあるとのことで、とにかく頂上へは行ってみようと決めました。
「桶盤之星」と書かれていますが
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この日乗ったのはオレンジの方でした
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広いです
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中へ入ります
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到着
船上で往復料金240元を払い、船上の人たちとおしゃべりしたりしてたら、あっという間に桶盤嶼に着きました。港は寂寥という言葉がぴったりなほどの人気のなさ。怖そうと感じた人は船長さんで、海の男っぽく寡黙ですが、下船の時に16時半出発だからね、と数回念を押してくれました。この時間を逃したら、もう明朝乗るしかないので(!)心しました。観光客はナビ一人だったので、島の人たちがどの道を上がっていけば、蓮花座が見えるところに着くかを親切に教えてくれました。今の時間はまだ蓮の花がぎりぎり見えるかも、と。
乗ってきた船の名前は、アルマーニ、でした
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標識もあります
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数十分で頂上
逆時計回りで島を一周するには、お弁当も持って、朝上陸してのんびりと1日過ごすのがいいのでしょう。ホテルのスタッフも島には食堂とかないから食べ物飲み物持って行かないと大変よ~と言ってました。 さて、今回はちょっと時間との闘いです。この道が近い、と言われた坂道はなだらかで、すぐ平坦な頂上に着きました。蓮の花まで行ってみます!
海が、見えた。そして、打ち上げる波から岩が少し。残念ながら花はほとんど波の中に消えているようでした。下へ降りる細道があったのでおそるおそる行こうとすると、いきなりの強風にあおられ座り込みました。今日のこの天候では、下に降ていくのはかなり危険かもと思いましたが、それより先に怖さが来て、これはダメだとひるみ、崖際からだいぶ離れたところで写真を数枚撮りました。
ここを降りようとしたらすごい風で断念。玄武岩が左に見えます。左下方が蓮花座のはず
ここを降りてずっと右へと港に到着できますが、遠周りと聞いたので、この後また来た道を戻ります
その後引き返し、港の周辺を歩きました。
福海宮があり、温府王爺を祀っています。船長さんがお参りから出てきました。海に面した廟は頑丈なガラスで防御されていました。
そして、島の周囲を取り巻く玄武岩がそこかしこに見られます!
福海宮は海へ出る人々の神様、島民を守ります
まさしく玄武岩の島ですね
16時半前に船に乗りました。 8名の同乗者のうち1人を除いて、来た時と同じ顔ぶれです。来た時よりも雨はひどくなり、暴風雨みたい。馬公に戻る途中、雞籠嶼と四角嶼が左に見えました。午後の短い島トリップでしたが、こんなに簡単に行けるなんて。今度はお弁当や本を携え、朝の便で来てのんびりするか、4つの島めぐりができるツアーに参加したいと思います。
さよなら、桶盤嶼
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そして前方には雞籠嶼
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四角嶼も過ぎて
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もう馬公に到着です!
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以上、台北ナビでした。