鹿耳門天后宮 (台南市)

鹿耳門天后宮 (台南市)

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台湾はここから始まった!先人たちの創り出す藝術作品に触れられる場所

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台南の西海岸に位置する「鹿耳門」。ここは1661年、当時オランダに支配されていた台湾に、後に台湾の礎を築く鄭成功率いる戦軍艦400隻がたどり着いた場所。航路が狭く水かさも浅い入り江に上陸することができないでいるときに、天の媽祖様に祈りを捧げたところ、みるみる水かさが増し上陸できたという言い伝えがあります。オランダ陥落後、鄭成功は上陸地点に廟を建て、媽祖宮と命名し台湾の守り神として奉祀しました。台風や洪水などの被害にたびたびみまわれた媽祖宮は、その都度、修復を繰り返しますが、ついに1871年の水害により完全に崩壊してしまいます。そして、第二次世界大戦終戦後の1946年に、もとの場所からほど近くの現在地に重建されたのが「天后宮」とされています。
ですが、このお話にはまだ続きがあります。ここから5キロほど北に離れた場所に北京の紫禁城を思わせるスケールの「土城正統鹿耳門聖母廟」という廟があり、こちらもその正統を主張しているのです。真相は藪の中…ではありますが、どちらも歴史的価値のある重要建築物である事に違いはありません。

穏やかな光差し込む廟内に一歩足を踏み入れると、そこは博物館さながら。千年の古木に彫刻を施し、800年ほど経過していると推定される媽祖様の神体。龍柱や扉に描かれた門神、それに陶器の破片を使って屋根に作られた剪粘や、壁の立体彫刻など、歴史的な芸術作品がずらりと並んでいます。
左奥におられる縁結びの神様、月下老人にも定評があり願いを成就させたたくさんの方々の写真が飾られています。しっとり参拝もいいですが、媽祖様の誕生日や、元宵節、そして旧正月にはたくさんの人でにぎわい、ひと味違った「天后宮」の表情も楽しむことができますよ。(岩田優子)

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スポット登録日:2016-04-15

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