夕陽スポットとして有名な燈台。灯台や建物の白と青空のコントラストも美しい!
こんにちは、台北ナビです。
澎湖で夕陽を撮影したいなら、西嶼の最南端「漁翁島燈塔(西嶼塔燈)」へ。ここから見える海はさえぎられるものがなく、とても気持ちのいいスポットでした!
漁翁島??
廟がいたるところにある西嶼。漁から無事に帰って来られるように祈っているそうです
漁翁島って船に乗ってアクセスするのかな?などと思っていましたが、ズバリ西嶼のこと。西嶼の人々は昔から漁で生計を立てていたため、ポルトガル人が「漁翁島(漁師の島)」と地図上に記し、その後オランダと日本などの軍事地図にも「漁翁島」と翻訳されたことから、「漁翁島」と呼ばれるようになりました。清、日本統治時代には現地の方が使っている「西嶼」を使用し、現在に至ります。
3つの時代を過ごした灯台
設計者の名前も刻まれています
中国大陸(特に廈門と福建)と台湾を行き来する船の安全を守るため、1778年に花崗石を使用した中国式の灯台「西嶼塔燈」を作りました。1875年には西洋式の灯台へと改築し、名前も「漁翁島燈塔」へと改名。そして今に至ります。ということは、清朝、日本統治時代、民国と3つの時代を過ごしてきたのですね!そのため、清らしいもの、日本らしいものなどがひっそりとまじりあっています。
漁翁島燈塔データ公開
灯台の高さは11mですが、海から灯台までの高さは60.7mもあり、西嶼は海抜が高いということがここからわかります。そのために、台湾と廈門や福建を結ぶ重要航路の指標となっていたのですね。
灯台底部は直径2.5mで、燈台の中にはらせん状の階段があるそうです。これは残念ながらみることはできません。
澎湖で最も古い灯台ですが、レンズ等級「第4等」、光度(カンデラ)「80万」、光達距離「25.1海里」という性能を兼ね備えています。
燈台以外にも見所が!
【葫蘆石座】立派な灯台ができる前に使われていた「燈火石塔」。光を通す鍋(ナビは行灯のようなものを想像しました)に油を入れて燃やしたものを、灯台のかわりにしていました。その台がこの「葫蘆石座」です。200年以上の歴史があるそうで、実はこれが一番歴史があるのでは?と言われています。
【展覧室】
台湾の灯台などが写真で紹介されています。また、園内の模型も置かれています。
展示自体は一瞬で見終わるのですが、建物はよ~く見てくださいね。日本統治時代に建てられたと言われ、フランス式の百葉窓などがあるなど、今も昔もあまり見かけない建築なのです。
【霧炮】
清の時代に設置された鉄製の霧炮が3つあります。今は使用されていません。
そして、このドアの向こうには…十字架がひっそりと佇んでおり、「Nelly ODriscoll」(1882-1890)と彫られています。ここからは推測の域を出ないということですが…1881~1895年燈台を守っていたイギリス人のHarary夫婦の娘さんのお墓ではないかと言われています。8歳という若さで亡くなり、海の見えるここにお墓を作ったのかもしれません。
霧笛横の倉庫後ろにある…
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立ち入り禁止と書かれた扉の間から見られます!
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今回はお昼前に到着しましたが、次回は夕方に来て、夕陽をこの目で見てみたいなぁと思います!
以上、台北ナビがお届けしました。