九份だけじゃない!台北郊外の観光スポット「十分」で天燈上げと自然を満喫しよう!
こんにちは台北ナビです。
台北郊外のオススメスポットといえばどこを思い浮かべますか?あの「千と千尋の神隠し」の雰囲気によく似ているといわれている「九份」を思い浮かべる人も多いと思いますが、台湾には「九份」だけでなく「十分」もあるんですよ。
懐かしさと賑やかさがあふれる場所「十分駅」
台北駅から台鉄で約1時間半、静かな山間の町「十分」。
途中から平渓線に乗り換えて向かうのですが、駅に降り立つと、どこか懐かしい雰囲気の中に、ちょっと雑多なアジアの熱気を感じます。そしてまずびっくりするのがお店の近さ!どことどこが近いのかというと、電車とお店の距離が近いんです!!平渓線は単線なんですが、その1本の線路の両脇にぎゅっとお店が集まっているんです。
電車は1時間に1本のため、電車が通過する時以外は線路を通ることができます。
日本ではなかなか体験できませんよね。
もちろん、ここで生活している人もたくさんいますので、時にはこんな風景も!
バイクがお店の合間を潜り抜け、線路を横切って待ちの外へと出かけていきました!
十分の名物「天燈上げ」
そして「十分」といえば「天燈(ランタン)上げ」が有名!毎年旧正月に、願い事を書いた天燈をいっせいに夜空に放つ「天燈上げ」の行事があるのですが、その時期に来ることができなくても、天燈上げはいつでも体験できますよ!
線路脇には天燈のお店がずらり!色に値段はどのお店もほぼ同じですが、1色の天燈か、4色の天燈かによって値段が違います。ちなみに、色にもそれぞれ意味合いがあるのですが、説明ボードもちゃんと用意されています。大体、いろんなお願い事をするため4色を選ぶ人が多いようですよ。
ちゃんと説明が書いてあります!
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こちらのお姉さんは宝くじの当選祈願!
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一面にいっぱいお願い事を書いたら点火。ここでお店の人が写真を撮ってくれます。お店のお兄さんも手馴れたもので、「はい、こっち向いて」「はい次、反対側の面を見せて~」と手際よく撮影。そうしているうちに少しずつ天燈が膨らんでいき、お兄さんの「そろそろ上がりそうだからゆっくり持ち上げて~」「はい、ゆっくり手を離して…」という指示に従って空へと天燈を放っていました。
線路沿いは多くが天燈体験のお店とお土産屋さんですが、駅からさらに奥に続く十分老街を歩いていくと、細い路地に所狭しとたくさんの食べ物のお店も並んでいますよ。
台湾のナイアガラ「十分瀑布」
「十分」に来たのなら天燈上げだけで帰るのはもったいない!「十分駅」から歩いて約15分のところには、大きな滝があるんです。台湾最大の滝で、幅約40メートルに渡って半円に広がるカーテン型の滝はその姿形から「台湾のナイアガラ」と呼ばれています。
以前は入場料が必要でしたが、2014年末から無料となったことで、気軽に行けるようになりました。
滝までのルートにはさまざまな植物も生えているので、辺りを散策するのもオススメです。
ナビたちはルートに沿って、「観瀑台Ⅰ」から順に進むことに。階段を下りていくと徐々に滝の音が大きくなってきて、ついにご対面です!!
「観瀑台Ⅰ」は、少しせり出した撮影スポットがあり、滝をバックに写真を撮りたい方は、ここがベストスポット!多くの人がここで写真を撮りたいと思うので、土日などはちょっとした渋滞が起こってしまうので、時間は余裕を持っていたほうがいいかもしれません。
続いてルートに沿って「観瀑台Ⅱ」へ。ここからは滝の前景が見渡せます!
日差しがあるときには、水しぶきが作り出す虹はここからがよく見えると思いますよ。
(ただしここで滝と一緒に写ろうとするとどうしても逆光になってしまうのでなかなか難しいですが…)
さらにルートに沿って歩くと「観瀑台Ⅲ」に到着。ここでは間近で滝を見ることができます。
大音量とともに大量の水が流れていく迫力の滝から右手に目を向けるとそこには静寂の空間-。自然が作り出す静と動の空間に引き込まれます。
自然豊かな「十分」でたくさんのマイナスイオンを浴びたら旅の疲れも忘れちゃいそうですね。
今回、ナビたちはルートに沿って回ってきましたが、途中階段が多いので、足腰や体力に自身のない方は階段のないルートを通ってそのまま「観瀑台Ⅲ」へ行くことができます。
なお、滝の近くにもトイレはあるのですが、「十分瀑布公園」に入る前にある遊客中心(観光センター)で先にトイレを済ませていたほうがよさそうです。
【開放時間】
10~5月 9:00~17:00(最終入場16:30)
6~9月 9:00~18:00(最終入場17:30)
そのままルートに沿ってもと来た道で戻るのもいいのですが、さらに滝の奥に進むと大きな吊り橋があるのでぐるっと散策しながら戻ることもできます。吊り橋の横には台鉄の平渓線の線路も通っているので、タイミングが合えば間近でレトロな電車を見ることができますよ。
十分から他の観光地へはしごする人も…
九份へも行ってみる?
ゆっくりと「十分老街」「十分瀑布」を楽しんで、のんびりレトロな平渓線の電車に揺られて帰るのもいいのですが、ここから猫の町「猴硐」までは約20分。また、「十分」から「九份」へはバスやタクシーで約1時間…ですので、郊外の観光地をはしごするひとも多いようですよ。
ただし、瑞芳線の電車は1時間に1本ですのではしごの計画を立てるときには時刻表をしっかりチェックしてくださいね!
郊外はまた街中と違った台湾を楽しむことができるスポット。でもなかなか短い旅行期間で巡るのは難しい…と考えている人も多いようですが、時間を上手に調整すればはしごだって可能です。自然あふれる郊外のたびもぜひ楽しんでくださいね。
以上、台北ナビでした。