映画「軍中楽園」でも知られる金門兵の歴史を知る場所、カフェおすすめ♪
こんにちは、台北ナビです。
特約茶室は、またの名を「八三一パーサンヤオ」或いは「軍中楽園」と呼ばれていました。1949年から、金門へ兵士が送り込まれ始めたのですが、当初澎湖などの離島へ送られた軍人による暴行事件が発生し始めました。金門でも市民を守るため、1951年、金門で後に「茶室」と呼ばれる慰安所が、金城、山外、沙美、小徑、成功、庵前、東林、青岐、后宅、大擔の各所に設けられました。大擔は、金門島の西の小金門より、更に西に位置する小島です。
展示館の場所は?
現在「特約茶室展示館」として開放されているのは、小徑という場所で、ここは約50年間営業されていました。当時は管理人など10人ほどのスタッフと女性たちが働いていたそうです。女性たちは、台湾本島で仕事をするよりも待遇が良かったので、自主志願だったとガイドさんが話していました。
彼女たちへの規則として、軍人以外と接しない。秘密を洩らさない。部屋を離れない。外の客を招いたりして風紀を乱さない。週1で検査を受ける。3か月に一回血液検査をして、陽性の場合は営業中止し、治療を受けること、というのがありました。また、
軍人への規則は、軍人証明書の提示が必要。武器不所持。公務や軍事機密を話さない。制限時間30分までで、違反者は軍法にかけられました。
展示館は、分かりやすく整備されていて、当時の様子を描いた絵などもありました。
映画などから
2014年上映の「軍中楽園」という映画などからわかるように、兵士や軍人の中には長期にわたって、金門で従軍しなければいけない人もいました。彼らは、最初単なる性欲処理の手段として、茶室を訪れていたのですが、男性も女性も顔見知りになってくると、自然と懇意になる場合も少なからずあったそうです。
時代によって
入口で待っている兵士さんたち
時代や軍人の等級によって入場料金も異なりました。
1951年、軍人は15元、兵隊は10元。それが1989年になると250元と150元になります。当時の給与が軍人は8550元、兵隊さんは3100元なので、これは高いのか安いのか。1951年と比べると、1989年は10倍以上に値上がりしています
金門茶園
茶、という字なのかよくわからないのですが…カフェです
「特約茶室展示館」では、カフェも併設されています。
アメリカン80元~、金門名産貢糖のスムージーは140元、ワッフルやサンドイッチなどの軽食もいただけます。
オーナーは台北でオーケストラ楽団のスタッフをしていた方。なので、カフェには音楽関連の書籍もいっぱい。もちろんカフェ内にはクラシック音楽がかかっていて、とっても落ち着きます。
コーヒーもおいしい。オーナーからは、「金花特調」(ホット100元)がおすすめとのこと。おいしいコーヒーが飲みたくなったら、ぜひこちらへどうぞ。
不思議と落ち着くカフェ
以上、台北ナビでした。