国内外VIPをもてなすため建てられた「陽明書屋(元:中興賓館)」は、時の蒋介石が妻・宋美齡と共に避暑地として過ごした建物として知られています。また、唯一蒋介石自らが場所と建築を選定し、建築決定から1年というスピードで作り上げた特別思い入れがある建物とも言われています。蒋介石死去から4年後、中国国民党が歴史的な資料をこの地に移し、二二八事件の資料もここに保存されていました。その後建物は「陽明書屋」と名前を変え、現在資料と建物を一般に公開しています。
15ヘクタールにも及ぶ敷地内は緑豊かで、蒋介石滞在中はセキュリティの観点から厳重な警戒処置がなされていて、その面影を見ることもできます。エントランスをくぐり、待ちうけているのは蒋介石の大きな絵画。これはどこから見ても蒋介石が自分を見ているように描かれている一種のトリックアート。2Fには孫文の絵もあります。風通しがよく、クーラーも必要ないと言われている陽明書屋ですが、湿度は高く、その時代のまま残されているのは宋美齡の浴室のみと言われています。また、古風な蒋介石と欧米の考えも取り入れていた宋美齡のお部屋は互いの個性が出ています。蒋介石の部屋はベッドも天井枠も角々しているのに、宋美齡の部屋はベッドも天井も丸々としています。
陽明書屋の参観は必ずこちらのガイドさん同伴が決まりなので、集合時間に遅れると参観できなくなることもあります。また、館内は写真撮影や飲食は禁止ですのでご注意を!
基本情報
住所 | 台北市北投区中興路12号 |
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電話番号 | (02)2861-1444 |
ファックス | (02)2862-3003 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
休業日 | 毎月最後の月曜は休館 |
クレジットカード | 不可 |
日本語 | 不可 |
料金 | 一般チケット:80元 優待チケット:40元 以下の方は参観料が無料となります。 1.12歳以下の児童 2.65歳以上高齢者 3.身障者 以上の方は証明書(公式文書)を提示して下さい。 |
ホームページ | http://np.cpami.gov.tw/chinese/index.php?option=com_gmap&view=marker&Itemid=74&id=23 (中国語) |
その他の情報 | 参観方法:個人参観は9:00、13:30の2回のみ(パスポートを持参し申し込んでください。申込は45人で締め切ります。) 団体参観は10:00、11:00、14:30、15:30の4回(20人以上50人以下のグループであれば申し込むことができます。参観日の1週間前までに電話予約または3日前までにネット予約し、参観者リストを提出する必要があります) |
行き方 | 260「台北駅─陽明山」、紅5「MRT劍潭駅─陽明山」(市バス) 陽明山ターミナル下車後、徒歩でツーリストセンターへ、中興路左折、まっすぐ歩くと陽明書屋が見えてきます。(約30分) 230「北投─陽明山」起点:中央北路一段北投国小(大南公司) 陽明山ターミナル下車後、徒歩でツーリストセンターへ、中興路左折、まっすぐ歩くと陽明書屋が見えてきます。(約30分) 台北市公園路より、「台北―陽明山―金山」行き(中山北路経由)の皇家客運バスに乗車、「陽明書屋」下車。 |
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スポット登録日:2012-10-03
スポット更新日:2015-12-29
蒋介石夫妻の過ごしたお家
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