澎湖は、夏場だけではありません、風が強くなってきても遊べるスポットはあるのです
こんにちは、台北ナビです。
澎湖は、台湾一のリゾート島。夏場ともなれば、エアチケットを取るにも一苦労の大人気の離島です。台北から飛行機なら50分、あっという間に着いちゃいます。
今回ナビは、「一日漁夫」というツアーにのって、ちょっと変わった澎湖の遊び方を体験してきました。澎湖に来たら、まずは馬公市に向かい、天后宮や中央老街、四眼洞、観音亭などの観光地を見て、白沙や跨海大橋の方向へ向かうのが常ですが、今回ナビは大道路線を外れ、澎湖島南部のまだ観光客は少ないけど究極の砂浜が広がっていて、吉貝島まで行かなくとも海辺のスポーツが楽しめる「澎南エリア」を旅してきました!
どこから出発?
「澎南エリア」は、台北ナビでも紹介している「北非花園旅店」「希臘邊境」「人形の丘」などのおしゃれな民宿が位置するエリアでもあります。澎湖島の下(南)の方で、鉄線里からしっぽの風櫃里まで延びているところを「澎南エリア」と言います。実はここら辺、民宿もどんどん増えていて、市街地の喧騒から逃れ、ぼうーっとした休暇を心ゆくまで過ごしたいという人たちには、とっておきのエリアでもあるんです。
いくつかおすすめスポットを紹介するので、興味が沸いたところは、次回の澎湖旅行で行ってみてくださいね。
ここが澎湖島の「澎南エリア」にあたります MAP参考:紫微宮ガイドパンフレット
魚干しDIY
今回最初に訪れたところは、干し小魚作りのDIYができるところ。着いたら朝5時に釣った小魚が、広場いっぱいに広げられ干されていました。中に入ると、家族で作業中。まずは木槌で頭、しっぽ、体の順に打つと、身を広げることができます。次には頭、しっぽ、内臓を捨て、身の部分を使うのです。大蒜、とうがらし、紅糖、しょうゆを加えて油でいためた丁香魚料理も絶品。こちら「團圓」では25年の干し魚産業を担っていて、シーズンともなれば一箱2400gの干し魚を1日2000箱も卸しています。オフは10月から4月で、ちょうど澎湖のリゾートシーズンと同じ。休みの時期は家族皆のんびり過ごすんだそうです。家族皆和気藹々とした雰囲気を感じました。
左から黒美人魚2尾(数が少ないので一番高級)、撕破魚2尾、丁香魚(シラス)、臭肉魚、沙丁魚
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調理されたもの、おいしかった!
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團圓海産加工廠
住所:澎湖県馬公市蒔裡漁工新村17号 電話:(06)995-1129
風櫃洞
歩いていたら、秋は澎湖で最高の旅行シーズンじゃないかとナビは思いました。夏の大混雑が過ぎ去って、幾分寂しい感はありますが、まず人が少ないというのは独り占めできる場所も広がるということ。何よりゆっくり落ち着いて観賞できるというのはいいものです。観光客の引く波に合わせて、澎湖に吹く風は徐々に強くなってくるのですが、暑さが苦手な人にとってこの時期は、最高に快適なシーズンかもしれませんよ。さて、次に訪れた風櫃洞ですが、ここはなんと冬場が見どころ!だそうです。
絶景の岸壁と青い波しぶきがさわやかですが、冬場になると岩に当たって砕けたこの波が、かなりの高さになるのだそう。それに加え、海水で腐食した洞窟に空気が溜まっていくときの音や海水が噴出するときの音は、大きな風爐が稼動している音に似ているそうです。
蛇頭山遊憩区
日本語もあります
ここは、風櫃里の一番先っぽ=澎湖県の果てなので景色もよいのですが、荷蘭城遺址(オランダ城跡)、法軍千人塚紀念埤(フランス軍1000人記念塔)、日軍松島戦艦沈船紀念碑(日本軍松島戦艦沈没記念碑)と各国の遺跡が残っています。日本人に関係のあるところには、日本語の紹介が彫られていました。
内容は…松島戰艦は、日本で優良な駆逐艦の1つで、甲午戦争の時に清朝の北洋艦隊を破った後、澎湖島の風櫃半島付近の海域に駐在していました。当時艦上には官兵が約300人いましたが、まもなく事故で風櫃海域に沈没します,日本政府は犯人を捕らえ処刑。なんと100数名の日本官兵を死亡させたのは同艦の機関長でした。機関長の父親は中国東北出身の人で、母親は日本人,機関長は日本で生まれましたが、父親は日本の関東軍に反抗したことで処刑されました。彼は父の仇を打つため日本海軍に服役するチャンスを得、3隻の日本戦艦を爆破し沈めたのです。そのうちの一つが松島艦だったということです。
記念碑や塔には考えさせられるものがありますが、ここの景色にうまく溶け込んでいます。風光明媚な地からは、馬公港や四角嶼などが望め、絶好のデートスポット!
澎湖島の先っぽ
観音亭も見えました!
原情味海島渡假屋理
こちらは、「原情味」という民宿も経営しています。台湾にはその土地の食材をうまく使った美食レストラン「田媽媽」が各地にありますが、こちらもその一つとして認定されています。牡蠣の卵焼きや三角の貝、小魚、エビ、ほたて、澎湖ヘチマなど新鮮な澎湖の美食に舌鼓を打ちました。
原情味「田媽媽」住所:澎湖県馬公市風櫃里150号
電話:0937-309919
山水狗母魚丸DIY
お腹がいっぱいになったところで、魚団子のDIYにやって来ました。狗母魚は、日本語でエソという魚。細長く円筒状の体に背は黄褐色、腹面は白色で、かまぼこの材料によく使われます。どうりで身が柔らかく、皮を削ぐのも簡単。今回はこの白身を団子にする作業を行いました。
佳佳海鮮
住所:澎湖県馬公市山水里110-25号
電話:(06)995-1571
魚団子を作った後は、試食作品となるまで、観星公園、湿地公園を散歩し、三○高地やビーチを遠くから望みました。
団子はやはり、器械で作ったツルツルのものより、手作りの方の食感が格段よかったです!
貝殻湾遊客中心で引き網挑戦!
蒔裡里には、とってもきれいなビーチがあります。
ナビたちはここを訪れ、引き網に参加しました。最初は何も獲物が見られなかったので、な~んだという気持ちになっていましたが、網が全部引き上る頃になると、宝物がざっくざく掘り起こされてきました。ナビたちは総勢20人ほどいましたが、食べきれないほどの海産物が上がってきましたよ~。カニや大きな貝、魚も!フグいっぱいを見つけて皆大興奮~!
こちらでは、魚拓DIYもできます。上手にできた人の作品を撮らせてもらいました。ちょうど夕焼けの時間帯にもなり、午後のお茶をいただきながら、沈む夕陽を眺めほっと一息つきました。
貝殻湾遊客中心
住所:澎湖県馬公市蒔裡160号(蒔裡ビーチ) 電話:(06)995-1936 営業時間:9:00~22:00
まんべんなく魚に塗った後
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抑えます
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目を入れたら出来上がり
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印も押してくれます
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老五海上招待所、いざ海へ!
晩ご飯は船に乗って、船上でいただきます。お昼の食事もよかったですが、船の上で食べるというのは、澎湖ならではの醍醐味で、もっと雰囲気がありますよね。船ではイカ釣りも楽しめるので、飲んだり食べたり楽しんだりの船上ディナー。甘エビがお皿いっぱいに並べられてきた時はびっくり。数年分の甘エビを食べた気分になりました。
場所:井垵から時裡までの海域內、井垵の7-11前に集合 電話:0932-796-365(老五)
営業時間:18:30~21:30 費用:850元/1人
食事の後は、先ほどの「貝殻湾遊客中心」に戻り、ビーチライブの演奏会。
毎晩19:30~21:30はライブの時間です。
ナビはサボテンスムージーを飲みました!
翌日、カヌーやサーフィンを楽しみました!
澎湖では、日帰りというのはもったいなく、少なくとも1泊か2泊はしてほしいところです。
次の日訪れた井土+安里では、冬でもカヌーやヨット、ウインドサーフィンやウェイクボードなどを楽しめる場所があります。この日はナビたちも各種自分たちが試してみたいものに挑戦。興味がある方は以下までどうぞ。
李先志コーチ:住所:澎湖県馬公市井土+安里16-2号 電話:電話:0932-836-846
内容:カヌー体験は300元、ウインドサーフィン体験は1300元、他にもダイビングやウェイクボードなどもあります。費用にはコーチ代と器材、保険などが含まれ、シャワー設備もあり。日焼け止めや着替え用の服は忘れずにご持参ください。
最初はひっぱってくれます
澎湖 紫微宮
この角度だと紫微大帝は見えませんが…
澎南エリアにあって、一際目を引く宮はこちらです。建物を斜めから見たら大きな紫微大帝が宮の上に鎮座されているのがよくわかります。紫微大帝は、北極星を中心とした紫微宮に住む北極星が神格化された道教の神様。玉皇大帝の命令を受けて、雨・風や星の動きなどの自然界の諸現象、さらには全ての鬼神たちを一人で統括する神としても崇められています。大きな眼で見守っているその先は、鎖港の海。澎南で漁業を営む人たちにとっては、なくてはならない宮なのです。
住所:澎湖県馬公市鎖港里593号
電話:(06)995-2579
鎖港を背にして、正面から見ました
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この角度からもはっきり
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鎖港南北石塔
澎湖に来たら目にするものに、カタツムリ状の石の塔があります。これは強風が吹く澎湖にあっては、なくてはならない魔よけの塔で、鎖港にあるこの塔は200年以上の歴史があります。
鎖港
午後の引き上げ時間に合わせて、港へ行きました。
直接買いに来る人たちもちらほら。トロだ!と言う声に、魚を拝見。マグロの種類で、一尾600元とのこと。新鮮で安い。魚料理が好きな人にとっては、澎湖は食べ物だけで満喫できるところでしょう。
一漁夫港邊料理
鎖港で最初の海鮮食堂です。新鮮な海鮮にこだわり、オーナー阿輝が食材によって調理法をアレンジしていきます。食堂は、鎖港の網魚市場の近くで、お客さんの人数に見合った料理をみつくろってくれます。炒飯や炒麵などの他に、澎湖ならではの金瓜炒米粉、海鮮粥、小管麵線、海膽煎蛋、三杯小管、鹽酥蝦、炸花枝丸、炒螃蟹、蛤蠣湯、蚵仔湯などなど書ききれないくらいの海鮮類です。
港邊料理
住所:澎湖県馬公市鎖港里506号 電話:(06)995-3001
2人で電動バイクを借りて(800元/1日)、上記の魚干しDIYや魚団子作りDIY、魚拓DIY、引き網体験、午後のお茶のコースが楽しめるフリーツアーを以下で行っていますが、魚干しDIYや魚団子DIYは季節によって、できないこともありますので、ご了承ください。
お問い合わせ先:(06)995-3223
以上、台北ナビでした。