台湾ランタンフェスティバル開催で脚光を再び浴びた鹿港を巡りました!
こんにちは、台北ナビです。2012年の台湾ランタンフェスティバルは、鹿港で開催されました。台湾中部でもとりわけ歴史の古い鹿港が、改めて注目された記念すべき年にナビは鹿港へやってきました。
鹿港へのアクセスは意外と簡単!
高鉄(台湾新幹線)が開通してから、中南部へのアクセスがグ~んと早くなりました。鹿港へ行くのも高鉄に乗れば日帰りでも楽しめるようになったんです。高鉄台中駅から「台湾好行」に乗れば鹿港まで途中停車しながら辿り着きます。朝8時から夕方の18時まで、平日は2時間に1本、週末は1時間に1本発車します!
<高鉄台中駅から鹿港へ>
高鉄台中駅の改札を出て、バスのりば「5-6 客運轉運站Bus Station」に向かいます。台湾好行バスの鹿港行きは、5番乗り場。台湾好行の赤い台湾マークが入っているのでわかりやすい。バスのりばの案内図に従い、5番出口を出て、5番乗り場に向かいます。5番乗り場の前では「台湾好行」のマイクロバスか一般車両のバスが待機。バスの番号は6936番。バスには「高鉄站-鹿港 彰化6936」の標識がついています。バスは台北市内でも使える悠遊カードも使えます。高鉄台中駅から鹿港まで、所要時間は約1時間。途中、彰化の町も経由します(バスターミナルに停車)。鹿港では「鹿港南区遊客中心」か次の「鹿港老街」で下車。料金は81元。市内へ戻るときは、下車時のバス停の向かい側にあるバス停から乗車します。
台湾の魅力のひとつは、やはり夜市に代表される小吃ですよね?鹿港も廟の近くには様々なお店が軒を並べます。ナビは時間の関係で食べられなかったのですが(涙)、近くにいたメディアのグルメ達に美味しいと噂のお店を教えていただきました!行かれた方は是非感想を教えてくださいね。
【輝鴻蚵仔煎】
このお店に差し掛かった途端、ナビの周りのメディアはパチパチと写真を撮り始めました。相当有名らしく、回りのメディアも食べられないのが残念でならないと口を揃えていました。見るからに美味しそうなこちらの蚵仔煎!次はリベンジしたいと思います!
彰化県鹿港鎮民生路53号
(04)775-4990
【鄭記蝦猴酥】
ここも人気が高く、ナビ写真を撮ろうとするも、お客さんやメディアの勢いに負けていい写真が撮れないほど…。カニやイカも美味しいそうなのですが、店名にもなっている蝦猴酥がオススメ!それは雄と雌で作り方を変えているほどのこだわりようなのだとか。蝦猴とはアナジャコのことで、これをさっと揚げて作られているそうで、「一隻蝦猴配三碗粥」と言われるほどご飯が進むものだそうですよ!ナビはそう聞いてビールにも合うんじゃないかなぁと思ってしまいました。
彰化県鹿港鎮民生路31号
(04)778-5009
9:00~18:00
月曜お休み
【東華麺茶】
麺茶とは炒めた小麦粉とお砂糖、白ゴマに熱湯を注いで作られたお茶のことです。台湾でも戦時中には粉ミルク替わりに飲まれていたりしたそうです。鹿港には何軒か麺茶のお店がありますが、東華麺茶の麺茶が一番おいしいと評判です。その人気はナビでもご紹介済みのPEKOEでも取り扱っているほど。ナビもひと口飲んでみましたが、懐かしいお味でした。香ばしさの中に素材から出る甘さを感じられましたよ!
彰化県鹿港鎮中山路409号
(04)776-0229
【玉珍齋】
お土産にはここがオススメです。台中にも支店が出ているほどの人気店です。ナビは元宵節に訪れたのですが、この1日だけ売られているという「上元圓」を幸運にもゲット!縁起のいいおまんじゅうを食べて1年が良き年になるような気がしてきました。もちろん伝統的なお菓子も売っているのでお土産にもぴったりです。
彰化県鹿港鎮民族路168号(本店)
(04)2238-5356
媽祖様の廟・鹿港天后宮
ここから入ります
天后宮とは媽祖を祀ってある廟のことをいいます。ここ鹿港の天后宮は福建省眉州の天后宮から迎えられた台湾最古の媽祖像を祀っています。門は小さいので中も小ぶりなのかと思ったら、中に入ってびっくり!とても規模が大きいことに気づきます。まずは天井を見上げましょう。精巧な作りに感動してしまいます。この天井の下では声がよく通るのを感じるはず!鹿港龍山寺の天井も有名ですが、こちらも美しい!右側へ歩みを進めると特別人の多い神様を発見。ここは恋の神様「月下老人」様が祀ってあります。ごく最近奉納されたというのですが、とても近くで月下老人様が見られるので、何だかナビの運命のヒトも見えているのではないか?そんな気がしていつもより一生懸命祈っているナビがいました。
青空と提灯のコントラストが美しい
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落ち着いた色合いの天井
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ここを抜けると後殿に辿り着きます。2F建ての後殿はまず2F部からお参りをしましょう。ここにひとつ珍しい龍の柱があるんです。それは5つの爪で丸い玉をつかんでいるもの。台湾では龍の柱には4つ爪の龍が採用されるのですが、以前後殿には玉皇大帝を祀っていたために5つ爪の龍を使ったと言われています。実は5つ爪の龍の使用を許されるのは皇帝のみ。民間信仰の中でも玉帝はこの上ない地位だと信じられていたので、後殿にだけ5つ爪の龍を作ったというわけなのです。1階には太歳神が60体あります。自分の年の太歳神を拝むと災いから守ってくれるとか…。
この龍が特別!なぜ特別かというと・・・
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5つ爪!!
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最後に辿り着いたのは本殿。ここには媽祖様が祀られています。信仰心の篤さが伺えるように本殿内にはお香の煙で燻ぶり、真っ黒になっています。本殿には十数体の媽祖様が祀られているのですが、中心に置かれているのが3体の媽祖様。一番大きく奥に祀られているのが大媽、この大媽を守るように2体が前にいます。一番手前の媽祖様は三媽と呼ばれ、お香の煙を一番近くで浴びるため、真っ黒になってしまっています。
もうひとつの天后宮
鹿港天后宮を訪れた後に勒建天后宮を訪れました。なぜこんなにも近くに天后宮があるのでしょうか?それは鹿港天后宮が清朝時代、政府によって建てられたものであるのに対し、勒建天后宮はすべて民間からの寄付によって建てられたものなのです。鹿港天后宮よりもこじんまりとしていますが、地元の方が熱心に拜拜する姿が見られました。信仰の篤さを象徴するかのように本殿の中は鹿港天后宮よりも真っ黒!二つの天后宮を見比べてみるのもなかなか面白いですよ。
勒建天后宮と大きく書かれています
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地元の人が集まる場所
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鹿港には面白い廟があると聞いてやってきたのが「鹿港玉渠宮」。一見何の変哲もない小さな廟なのですが、よく見て~と言われて見てみると、なんと!スポンジボブやミッキーマウス、ドラえもんが廟に描かれているではないですか!!玉渠宮には演劇や音楽などの神様・田都元帥が祀られているのですが、アニメも例外ではない!といいます。伝統的な手法でアニメの登場人物を描き、子供から大人まで興味を持ってもらえるようになり、今や鹿港で人気の廟になりました。この廟に描かれているもの達はすべて笑っているんですよね!なんだか楽しい気分になれる廟ですよ!
鹿港龍山寺には暗号がいっぱい?
鹿港龍山寺は、「台湾の紫禁城」とも呼ばれる第一級古跡であり、台湾の龍山寺の中で一番保存状態がよいと言われています。また、龍山寺と言えば台北のものを思い出しますが、台北の龍山寺は政府が建てたものであるのに対し、鹿港の龍山寺は民間が建てたものなんだそうです。五門殿やそこにある石鼓などが必見と書かれたガイドブックを多く見かけますが、それぞれに縁起をかついでいるのだそうです。そのため鹿港龍山寺には暗号がいっぱいなんだと言われています。さて、その中であまり知られていない暗号をひとつご紹介!後殿の左手にある壁に彫刻が見られます。鹿の上方に手に蓮の花を持った猿と一対のカササギが彫られているのですが、「一路連侯、喜上眉梢(様々なことをステップアップしていき笑顔になる)」(路=鹿、連=蓮、侯=猴をかけていると言われています)という暗号が隠されているそうなのです。ちょっと見つけづらいですが、探してみてくださいね!
本堂で拝拝していると楽器の音が聞こえてきました。音に誘われて辿り着いたのは八卦藻井と呼ばれる天井が有名な戯亭。ここではよく演奏会が開かれるそうです。ナビが訪れた際には演奏に乗って舞っている方の姿も見えましたよ。そこで驚いたのがマイクなどの音響を一切使っていないのに音が良く響くこと!天后宮の天井も音をよく反響させていましたが、こちらはより音が響いていました。
後殿
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後殿の左(トイレがある方向)へ入ってみてください
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今回ナビは時間の関係上駆け足で鹿港を巡りましたが、後から思うともっと行けば良かった~と思う場所がたくさんあって、またリベンジして出直そうと心に決めています。歴史が詰まった街鹿港。出来れば1日時間をたっぷりと取って観光に訪れて欲しいと思います。
以上、台北ナビがお届けいたしました。