人情溢れる台湾らしさが色濃く残る街!北港朝天宮は厳かな雰囲気が漂います
こんにちは、台北ナビです。
台湾中部にある街、北港に来ています。北港は台湾語があふれ、それ以上に人情溢れる魅力的な場所。以前は日本人ビジネスマンも多く訪れていたと言います。
そんな台湾らしさが色濃く残る街・北港を巡ってみたいと思います。
アクセスは?
台北から北港へ行くには統聯客運(バス)に乗るのが一番便利でお安い!バスは1時間に1本あり、片道大人380元(2011年12月現在)。日統客運は片道大人410元。
また、嘉義駅まで高鉄(台湾新幹線)に乗り、嘉義客運に乗り北港へアクセスする方法もあります。台北からバスに乗るのが一番簡単だとナビは思いますが、鉄道大好きな方は試してみてください!
北港の街は、この北港朝天宮を中心に発展しました。1694年に創建された北港朝天宮は台湾の媽祖廟の総本山と言われ、別名北港媽祖廟とも呼ばれています。
媽祖像は厳かな雰囲気が漂い、その側にまつられている千里眼や順風耳は、北港に田舎があるナビスタッフ曰く『他の廟にいる千里眼や順風耳は怖くないのに、北港朝天宮のだけは怖い……』というくらいの迫力があり、一見の価値があります。
まずは10本のお香に火を付けて参拝しましょう。親切に看板が至る所に立てられているので、それを頼りに参拝することが可能です。地元の方が真剣に参拝する姿を見て背筋がぴーんと伸びるのを感じます。ここには何か不思議なパワーが宿っているというのが疎いナビにも伝わってきました。
住所:雲林県北港鎮中山路178号 電話:(05)783-2055/783-0535 年中無休
薬籤がある数少ない廟
お医者さんがいなかった頃、人々は廟に来て擲筊(バッボウェー)を用いて神様に必要な漢方を聞いていたといいます。その薬籤が残っている数少ない廟がここ。
擲筊とは廟にある赤い三日月状の筊を2つ同時に投げて神様の考えを問うというもの。おみくじを引く前には神様に向かって名前、生年月日、住所、そして聞きたいことを唱え、擲筊を行います。
表裏(聖筊)⇒OK!
表表(沒筊)⇒だめ!
裏裏(笑筊)⇒わはっは!何を聞いているかわからない。もっと詳しく説明してください
という意味があるんです。
では、薬籤の引き方のご紹介
1. 媽祖様に筊を使用し、薬籤を引いていいかお尋ねする。この時3回以内に表裏が出ないとこの日引くのは諦めてください。
2. OKが出たら薬籤を引きましょう。
3. 引いた薬籤が正しいのか、媽祖様に筊を使用しお尋ねします。この時3回連続表裏が出てやっとそれが自分の引くべき薬籤となります。もし、途中で表裏以外が出てしまったら再度薬籤を引き、擲筊を繰り返してください。
成功した方は薬籤に書かれた番号の紙を受け取ってから中薬(漢方)のお店に行き、その漢方を購入しましょう。
これだけ苦労して手に入れた漢方だから効き目ありそうです!
成功すれば漢方の処方箋がもらえます!
開運の鍵は鐘!
入口から入って右側にある鐘をのぞいてみると、中にたくさんの赤い紙が貼ってありました。不思議に思ったナビ、この理由を聞いてみるとこれは開運祈願なのだとか。しかもこの効力は旧暦の年始から1年!年末に開運祈願するとちょっともったいないですね。
開運祈願の方法
1. 赤い紙を持参する。
2. 媽祖様に擲筊で、開運願いをしていいかお尋ねする。
3. OKが出たら持参した赤い紙に名前・住所・誕生日を書く。
4. 鐘に貼れば完成。鐘は少し高いところにあるので怖いという方は廟の人が手伝ってくれます。その際には心付けをお忘れなく!
ちょっと高いところにある鐘の中には
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開運を願う赤い紙がいっぱい!!
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廟に入った際に見かけた山のように置かれたお守り。聞いてみると、ボランティアのおばあちゃん達がひとつひとつ手作りで作っているそうなんです。近くで作っているから見ていく?と言われてテクテク歩いていくと、10人くらいのおばあちゃん達がせっせと作っていました。すべて分担作業されていて布を縫ったり、判子を押したり、紙のお札を折ったり…。すべてが手作り!!みなさん楽しそうに作っていらっしゃいます。
そして、このお守りにはお香の灰も入れられているんですよ!その後何度か台北でタクシーに乗ると、車にこのお守りを付けているタクシーを3回ほど目撃しました。
このお守りをもらうにも、擲筊が必要です。3回以内に表裏が出なければもらって帰ることはできません。ナビも試してみましたが、1回目も2回目も表裏は出ず…。3回目に「お守りをもらわなくても、ナビを守ってくださいますか?」と尋ねると表裏!
今回はお守りをいただく時期ではなかったようです。
廟の周りには美食グルメがわんさか!
廟の周りには美味しいものがたくさんある!というのは台湾でのお決まり♪もちろん北港にもあります。ナビは北港の美食率に心奪われました!
しかも、各お店が北港を盛り上げよう!各自でガイドマップを製作したり、次はどこへ行くんだい?案内が必要かい?ととっても親切!台湾らしさが色濃く残っています。
麺線と聞くと何色を思い出しますか?きっと茶色だという方が多いと思います。実際台北などでは茶色ですもんね!
しかし、北港の麺線糊と言えば白色。その色からも想像できるように朝ごはんにぴったりなあっさりとしたお味。この白い麺線糊に玉子の黄身をプラスした「麺線糊加蛋」はこちらの人気メニューです。これに玉子の白身を煮込んだ滷蛋白と一緒に食べると、北港人定番の朝ごはんになります。
ふんわりとした口当たりに優しいお味が口いっぱいに広がり幸せ~。北港にしかないであろうと言われている麺線糊は必ず食べてほしい一品です!
店名:阿豐油飯麵線糊
住所:雲林県北港鎮朝天宮媽祖廟後方の仁和路上
電話:(09)1110-0679
営業時間:6:00~12:30(休日は~13:00)
休み:水曜日
支払い方法:現金のみ
100年近くの歴史を持つ鴨肉料理屋さん。店内はとってもローカルなのに、FACEBOOK上でチェックインするとプレゼントがあります!というキャンペーンをしたり、時代にも取り残されていません。
しかし100年近くの歴史は伊達ではなく、味も北港民の折り紙つき!一番の人気商品は鴨肉飯。タレがよく鴨肉にしみこんでいるのに鴨肉本来の甘みもしっかりと感じられ、パクパクといけてしまいます。
ナビは個人的に切鴨肉(中)がお気に入り。生姜と一緒に食べることで爽やかさが増し、箸が止まりませんでした。サイズも中と大が選べるので同行者の人数を見て決定することができます。
店主オススメは鴨肉を蒸してからスープを足した濃郁湯30元。名前の通り濃厚でおいしいです。鴨のフルコースでお腹も心も満足~!
店名:老受鴨肉飯
住所:雲林県北港鎮中山路104号
電話:(05)783-0389
営業時間:10:30~19:00
支払い方法:現金のみ
もちもち圓仔がたまらなく美味しい・北港圓仔湯
気さくな店主はこちらの3代目!こちらの特徴は何を注文しても1碗均一値という明朗会計。ナビのおすすめはすべてのトッピングがかかっている綜合(ミックス)です。口の中で様々な食感が楽しめてうま~い♪しかもトッピングの量の太っ腹度と言ったら、台北では見られないでしょう。
こちらのトッピングはすべて手作りにこだわっていて、その中でも圓仔と脆圓は絶品!圓仔のもちもち感と脆圓の歯ごたえの良さ。たまりません。
店名:北港圓仔湯
住所:雲林県北港鎮中山路29号
電話:(05)773-1231
営業時間:11:00~23:00
休み:基本的になし
支払い方法:現金のみ
おいし~!
小さいお店ながらその味は心に残ります!
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これが脆圓!
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お土産も見逃せません!
北港ならではのお土産もちゃんとチェックしましょう♪台北ではちょっと手に入りにくいお土産屋さんもあって街歩きも楽しいです!
お祝いごとには欠かせない!日興堂
ナビが北港を訪れたのは平日。それなのにお店の中には人・人・人。友達に頼まれてと言う方や自分ように大量に購入していっていました。忙しそうな店員さんをやっと捕まえて人気商品を教えてもらいました!
それは滷肉、肉鬆、小豆などが入った狀元喜餅一斤。喜餅とはおめでたいことがあると配るものなので、これを食べたらなんだか幸せになれそうな気がするのはナビだけではないはず!また、小サイズのものも売られており、その中でも咖哩滷肉25元が一番人気何だとか♪
住所:雲林県北港鎮中山路3号
電話:(08)0073-3779/(05)783-3779
営業時間:7:00~23:00
年中無休
台北からの取りよせ希望も殺到!裕昌麻油廠
北港はゴマ油で有名だそうで、廟から中山路を北港觀光大橋の方向へ歩いて行くと、濃厚なゴマ油の香りが漂っています。その中でも70年以上の歴史を持つ裕昌麻油廠は、昔ながらの製法にこだわって作りあげていて人気のお店!インターネットでの取りよせも可能なため遠くの街から注文が殺到するのだとか。
だからか店先は閑散としていますが、新鮮なゴマ油を目の前で瓶やペットボトルに入れてくれます。この時香るごまのいい香りにノックダウン!1本くださ~いと注文してしまいました。数多くあるゴマ油の中でも黒麻油(時価)が看板商品!ちょっと荷物になってしまいますが、少し鞄に余裕があれば是非購入していただきたい絶品ゴマ油です。
店名:裕昌麻油廠
住所:雲林県北港鎮中山南路12号
電話:(05)782-2067/(05)783-3410
営業時間:8:00~21:00
年中無休
お店の奥からゴマ油のいい香りが漂います
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店内はちょっと質素・・・
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かつての出張時人気お土産屋さんは今も健在!日發製飴店
メイン通りである中山路から1本中へ入った路知裏にある日發製飴店はかつて仕事で北港を訪れた日本人にもおなじみのお土産だったのだとか。
以前は新港飴と呼ばれていたのですが、隣町の新港の方から新港のものじゃないのにこの名前を使うのはおかしいんじゃないの?と言われ、日發飴と名前を変えて販売しています。店主が粉まみれになりながらひとつひとつ手作りで精魂込めて作りあげています。
店名:日發製飴店
住所:雲林県北港鎮共和街18号
電話:(日中)→(05)783-3057/(夕方)→(05)783-5347
営業時間:8:00~18:00
年中無休
支払い方法:現金のみ
北港は台湾語を使う人がたくさんいて台湾色のとっても強い街。見どころが集約されているので半日ほどで街巡りできちゃいます。人情味に溢れ人懐っこいTHE台湾人を感じられる魅力ある街です。
台北からの旅の選択肢に是非入れてみてください。台北では感じられない違った魅力に触れられます。
以上、北港のグルメのとりこになった台北ナビがお届けしました。