台北の空の玄関口「松山空港」をフル活用。一番最初と一番最後に触れる台湾をとことん楽しもう~!
こんにちは、台北ナビです。
台北の空の玄関口「松山空港(松山機場)」がリニューアルして再び世界を結ぶ国際空港として返り咲いたのは、まだ記憶に新しいところ。それからも少しずつ改修を進めて空港施設ですが、近頃ほぼ工事も終了。このたび、新しく完成した空港を見学してきました。
「松山空港」の起源は、日本統治時代にまで遡ります。
終戦とともに中華民国政府の管轄下となり、1950年、台北発の国際空港「台北国際航空站」として正式に落成しました。
しばらくすると、その地理的位置(「台北市松山区」)から「松山機場(松山空港)」という名称で呼ばれるようになったのです。
約30年にわたり国内・国際航空線の重要拠点とされていましたが、1979年の桃園国際機場開港により国内線専用化された後は、台湾の各都市や離島を結ぶ発着地として多くの方に利用されていました。
ところが、2007年の台湾新幹線開通を理由に国内線の利用者が激減、かつてはドル箱と呼ばれた台北‐高雄間路線が大幅な削減を強いられるなど大打撃を受けます。
一時は経営難に陥りかけた「松山空港」でしたが、2008年に大きな転機を迎えました。
馬英九政権発足により中国大陸との間にチャーター便が開通、翌09年には定期便化します。続いて2010年6月に上海虹橋線が、そして、同年10月末には羽田線が就航し、その利便性の高さから台湾内外の国際線利用者から注目を浴びるに至ります。2012年には新たに韓国金浦線が就航。こうして「松山空港」は、次第に元の活気を取り戻し始めたのです。
ターミナルは2つ。
段階的な改修工事を経て、現在では第一ターミナルが国際空港、そして第二ターミナルが国内空港として使用されています。
また、「松山空港」は軍民共用の空港であるため、空軍松山基地として政府高官機や空軍の飛行機も多く見受けられます。
第一ターミナル:国際線
それでは、早速空港施設の見学といきましょう。空港入り口から建物に向かって右側が第一ターミナルとなります。
いざ!台湾~入国編
飛行機を降りたそこは3階フロア。
案内通りに進むとやがて検疫体温測定所が現れます。
とはいっても、測定器の前を通り過ぎるだけ。
必ず帽子を脱いで通ってください。高温が測定された場合は係員に呼び止められるので指示に従いましょう。
2階は入国審査ロビー。
まず、目に付くのが免税店。台湾では入国直前にも免税商品が購入できるんですね~!化粧品、お酒、たばこなどを販売していますよ。また、
動植物とそれらを使った製品(肉加工品、インスタント麺、スープ、カレールー、味噌、フルーツ、種子・・・などなど)の持ち込みは制限されていますので、携帯にはご注意ください。
詳細は動植物防疫病局基隆分局(
Klservice@mail.klbaphiq.gov.tw)か駐日台北経済文化代表事務所にお問い合わせください。
必要な書類を提出し入国審査をパスしたら、無事台湾に入国です。
そのまま1階へ抜けると、入国手荷物受取所になります。
レーンは2つ、表示板で確認の上進み、荷物を受け取りましょう。税関チェックを受け、到着ロビーへ。出口は1箇所のみです。
エスカレーター手前がレーン2
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到着ロビー出口はここだけ
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到着ロビーを出てすぐ前方右手に台湾銀行(8~22時半)、兆豊国際商業銀行(8~22時)の2店舗があります。税関審査ゲート前にもありますよ。
空港で両替が必要な人はいずれかでどうぞ。レートはほぼ同じ。また、銀行となりには郵便局があります。
※チェックインカウンター前にも銀行あり。こちらは台湾銀行(6時~)、兆豊国際商業銀行(5時~)営業しています
銀行の斜向かいは外への出口。
その脇の観光局トラベルインフォメーションセンターでは、日本語フリーペーパーの配布や観光案内を行なっています。ときには日本語ができる方も。
24時間OKのフリーダイヤルサービス0800-011-765もありますよ(日本語可)。困ったことがあったら相談してくださいね。
また、となりの中華電信(6~22時)では3Gプリペイドカー等の販売を、クロネコ宅急便(6~22時)では空港⇔ホテル等ご希望の場所への配達を行なっています。
「松山空港」から台北市内へは、MRT・バス・タクシーでアクセスできます。MRTは出口ドアを出てすぐのMRT松山機場駅2番からどうぞ。
タクシー乗り場は出口ドアを出て、左手の方にあります(13番柱付近)。列に並び、係員の支持に従って乗車しましょう。
バス乗り場は市内バス・長距離バスに関わらず、タクシーレーンを越えた先2レーンとなります。ターミナルビルに近い方は乗り場4~8、その奥が乗り場1~3となり、1~2は市内行き、3~8は中距離バスです。
ちなみに、桃園国際空港行きは乗り場7になります。
出発ロビーは建物に向かって右手。MRT利用の方は1番出口から出てください。
チェックインカウンターは1階。全部で6つのカウンターがありますので、掲示板で確認の上お進みください。カウンター4~5の間入口ドア脇には台湾銀行(6時~19時半)、兆豊国際商業銀行(5時~19時半)があります。不要な台湾ドルの両替はこちらでどうぞ。なお、19時半以降は到着ロビー横の銀行をご利用ください。
※出国審査後にも1ヶ所あり
自動チェックイン機
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EVA AIRカウンターではCAキティがお出迎え
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また、
VAT営業税還付(TRS税金払い戻し)を受ける場合は、兆豊国際商業銀行となりの税関カウンターへ立ち寄ることをお忘れなく!
手続きの方法や注意点は下記サイトを参照ください。
出国ロビーには新東陽(6~21時)などのお土産屋さんや飛行機&松山空港グッズを扱うエアーショップ飛機舘(12~21時)、オープンちゃんグッズも取り扱うセブンイレブン、ドラッグストアCOSMED、サンドイッチのSUBWAYがありますよ。
チェックインを終え、荷物の通過を確認したら2階の出国審査ロビーへ。
こちらは近頃改装を終えて、さらにキレイで快適な空間となりました。ソファーが置かれたラウンジでゆっくり休むもよし、パソコンを使うもよし、携帯の充電をするもよし、定期的に変わる展示を眺めるもよし・・・さらには、新しく入ったショップ(6~21時)で買い物するもよし!なのであります。
中華菓子の裕珍馨、維格餅家や豆干の萬益食品
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芸間店は工芸品のショップ
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こぢんまりとしていながらも充実のショップに時間がたつのを忘れそうですが、ご注意を。出国審査へ向かいましょう。手荷物検査・パスポートチェックを終えたら、あとは飛行機のゲートが開くまで自由に過ごしましょう。
※機内持ち込み禁止の持ち物に注意。特に100mlを越える液体は医薬品、ベビーミルク・フードなどを除き(それらも検査員に申告の上、照会を受けてください)持ち込み禁止。
100 ml以下の液体については、100 ml以下の容器に入れた上でジッパー付き透明プラスチックバッグに入れて検査を受けること。詳細はご利用の航空各社にお問い合わせください
パスポートチェックカウンターを抜けたら目の前は免税店です。
但し、小さめの店舗。資生堂、Dior、CHANEL、CLARANS、ESTEE LAUDER等のコスメ、COACH、レスポートサック等のバッグや時計、貴金属などが売られています。
また、免税店の左脇には航空各社のVIPラウンジ。さらに奥には、市内の免税店(EVER RICH DUTY FREE SHOP)で購入した品物を受け取るサービスカウンターと兆豊国際商業銀行(6~18時頃)があります。
出国手続き後の銀行はここだけなので交換が必要な方はご注意ください(但し紙幣の両替のみ。日本円1000円以下は台湾元での返却)。
スロープを下ると、電子図書エリアがあります。ここでは、搭乗までの待ち時間を快適に過ごせるようにと、パソコンが置かれていたり、子供も楽しめるちょっとしたLeisure Spaceが設けられています。
その先は待ち合い室&ゲート。それぞれのテーマごとに異なる雰囲気の空間で、出発までの時間が楽しめる工夫がされています。国立歴史博物館展示エリアもありますよ。
また、それらと平行するように免税店や飲食店、書店、お土産屋さん、マッサージコーナー(準備中)が並びます。たばこ、お酒、お茶、バッグ、お菓子、雑貨……などなどを買い求める最後のチャンス!免税ショップeverrich Fashion Avenueではフェラガモ、ラコステ、サムソナイト、Kinpling、FURLAなどが少しずつですが、置かれていましたよ。
また、6ゲート前では台湾で人気のFRANZ、安達窯、陶瓷創意などの陶器も。さらに、最後に食べおさめという方には滷味なんていかがでしょうか?
第二ターミナル:国内線
外からの入り口を背にして左手が第二ターミナルです。
国際線の第一ターミナルから地続きでつながっているので、移動は徒歩でラクラク。南部、中部、東部など台湾本土各地ほか、離島便もこちらから飛んでいます。
チェックインカウンターは4つ。
第一ターミナルに近い方から
1A:立栄UNI AIR
1B:立栄UNI AIR、遠東FAT
2A:華信MANDARIN AIR
となっています。
注意したいのが、チェックインカウンターと預け入れ荷物のカウンターが異なること。
各社チェックインカウンターで搭乗手続きを済ませたら、
チェックインカウンター後方の荷物預け入れカウンターまで自分で荷物を運んで、こちらの各社カウンターで荷物を預けます。
搭乗口は荷物預け入れカウンターを背に右手方面に行ったところです。
また、左手方面には各社カウンターがあり、お困りのことがある場合やまだチケットの手配をしていない方はこちらへ問い合わせてください。
台湾各地から台北へ~到着ロビー
国内線の到着ロビーは国内線出発ロビーのすぐとなり。特に仕切りなくつながっています。
ロビーにはファミリーマートがあるほか、出発ロビーとの間に台北市とラベルインフォメーション(6~22時)があります。このカウンターでは
TPE-Free(ITaiwan)台北市公共無料Wi-Fiの申請を受け付けています。パスポートを提示の上、簡単な手続きを済ませておけば至る所でネットにつなぐことができますよ!
スマホユーザーには特にオススメ!もちろん、旅案内のフリーペーパー類(日本語あり)もありますよ!
第一ターミナルと第二ターミナルの間には階段があります。ここを3階まで上ると、そこは展望台。テラス風のオープンエア展望台になっており、飛行機の離発着を間近に見ることができますよ。
2階にはモスバーガー
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3階はMR.BROWN COFFEEも
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いかがでしたか?
新しくさらに快適になった「松山空港」。台北市内に位置し、市内ホテルへのアクセスはタクシーで平均10分ほど、MRTも利用できるのでグーンと便利になりました。アクセスがよい分、貴重な滞在時間も有効に使えそうですね!あなたも「松山空港」を活用して、気軽に台湾旅行を楽しんでみませんか?
以上、台北ナビでした。