南の島のリゾ-ト地、小琉球。日帰りも可能ですが、海を楽しむなら宿泊もしたいもの、さあ、船に乗って出発だ~!
こんにちは、台北ナビです。今回初めての小琉球。すごく遠いところだと思っていたので、とっても簡単に着けたことに驚き、感激。この日は台北集合8:30。台湾新幹線(高鉄)に1時間半乗って、高雄の左営駅で降りました。ナビたちは、団体専用車で向かいましたが、ここから小琉球の船に乗る東港までは、タクシーなら約30~40分で、400元ぐらい。バスは左營駅ロビーの3番或いは2番出口を出て1Fへ降ります。1番公車から、「墾丁快線」に乗って、「大鵬湾」下車。約45分。
ここで、東琉線に乗り換え、3つ目のバス停=終点「東港碼頭」下車。約10分。
東港の港から、民営の船は1日に8便(東港からは7:00~17:00、小琉球からは7:40~17:30)あります。200人強乗れる船で、30分ほどで着きます。往復は410元(子供は210元)。チケットには、乗船チケットのみの他に、島めぐりバスチケットや観光地の入場券などがセットになって850元など各種あるので、東港の窓口で先に買ってしまうのもいいでしょう。(ナビが行ったときは公営の船は出ていませんでした)
この港から乗ります
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時刻と料金表が明確
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いつも混雑
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この船に乗ります
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小琉球の島
船に揺られて着いたリゾート島「小琉球」。ここは珊瑚礁が隆起してできた島で、周囲は約13キロ、歩けば2時間で島が一周できます。が、侮るなかれ、こんな小さな島なのに、観光スポットもりだくさん。そして、現在民宿の数はなんと80軒。更に夏場は「爆満」(中国語で、はち切れてるってこと)なんです!地元住民は言います。「あのねえ、小琉球は冬でも寒くて20度、季節風も吹かなくて風も穏やかだから、1年中シュノーケリングやカヌーはできるんだよ。夏は暑いし、人は多すぎるから、穴場は秋か冬。台北が寒くなったらまたおいで。」ああ、そうでしたかあ。実際、今回は1泊だけの慌ただしい取材旅(←こういう旅はしてはいけません)。3日でほぼ満喫できると言われる小琉球の旅!ナビ、仕事ではないプライベートのバカンスで、再び来ることにしましょう!さて、気を取り直して、要所を皆さんにご紹介します!
港に着きました
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民宿やさんの客引き
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おいしそうなもの売ってます
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バイクのレンタルはここでもできます
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民宿にチェックイン
この日は屏東県大鵬湾を回ってから島へ来たため、民宿に着いたのは16時半。「南国海岸」という如何にも太陽がいっぱいを思わせる民宿。ナビは2Fで、ベランダのブランコから海が臨めるベリースという部屋に泊まりました。この民宿では、マイアミやカイロなど誰もが知っている国や地名が部屋の名前になっています。ところで、ナビは島の民宿だからきっとシャンプーやリンス、タオルもなくて…と、だからちゃんと持っていったのですが、リンスは確かに普通のホテルでもないのでなかったですが、それ以外はホテルと全く遜色ないアメニティがそろっていました。バスタオル、歯ブラシ歯磨き、シャワーキャップ、シャンプー、ボディソープ、ドライヤー。そして、部屋にはミネラルウォーター2本。お茶&コーヒーのセット、ポット。更に感動したのが、TVでNHKアジアが見られたことです。中南部や東部、離島に行くとTVチャンネルが台北よりぐ~んと少なくなるのですが、ここ小琉球は台北と全く同じでした。なんて素晴らしい!
南国海岸 屏東県琉球郷杉福村肚仔坪路8号 電話:(08)861-3830
美人洞
民宿から近かった美人洞へ着きました。ここは港から時計逆回りで車を走らせると最初に着く観光地。海ガメが寄ってきて産卵する場所でもあります。住民は何回も海ガメを見かけているそうですよ。
さて、名前の由来ですが、昔船に乗って漁に出た男たちが戻ってくるのを、女たちがここで待ったそうで、遠目から見ると皆美人に見えたそうな。唯一地下水が出たという溜め池「麗池」の跡もあります。階段を上っていくごとに違った角度からきれいな海が見えるポイントがあります。
*美人洞の入場は有料です
沙瑪基島露営区
ここはキャンプ場でもあるので、1年中バーベキューを楽しむ人たちでいっぱいです。東港の方に向いた緑の芝生には、寝っ転がって、ぼおーっとしたり、星空を眺めたりする長椅子が並べられています。ナビたちが着いた時刻は遅かったので、対岸にある東港の夜景が見えました。ここは宿泊施設もあり、民宿は2000元~、テントは300元~。自転車や凧上げ、天灯上げもできます。貸出し可能なもの、レンタルバイク、レンタサイクル、シュノーケリング、キャンプ&バーベキューセット、キャンプ用品など。
屏東県琉球郷杉福村美人路1号 電話:(08)861-4880
自転車の貸し出しもあり
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民宿はこちら
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すっかりくつろぎます
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東港の灯り
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シーフード三昧
日も暮れて来て、お腹も空いてきました。小琉球に来たら海鮮料理!島で有名な「達欣餐廰」へやってきました。レストランにはメニューがなく…しかも大皿料理。ナビたちのように12人ほどの大人数ならいろんな料理が頼めて、少しずつ食べられていいんですが、小人数だと困りますね。少量で出せる料理をアレンジしてもらうしかないでしょう。12品ほど出ましたが、中でも小琉球ならではの料理をご紹介します。
マグロの刺身 東港と言えば、まぐろ。ここまで来てマグロを食べずに帰ったら、何しに来たの?と言われるほどです。
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鱿香東坡肉 スルメの出汁で煮た油身の豚肉。肉にまろやかさと深さが加わり、出汁も白いご飯にかけて一緒にいただきましょう。
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達欣餐廰 屏東県琉球郷中山路32号 電話:(08)861-4567
竹林歩道
食後の散歩で、竹林歩道にやってきました。ここは夜の方がムードがあります。池は地下水を利用し、蓮の花がきれい。観光客の増加にともない、ライトアップもきれいに整備されました。一緒に歩きたい人がいる方は、ぜひご利用くださいませ。
碧雲寺
竹林歩道の階段を上っていくと、碧雲寺がありました。観音寺とも呼ばれるこのお寺の歴史は200年。漁業に携わる人が多い小琉球では、寺や病もたくさんあります。このお寺は彫刻も素晴らしく、中に入ってお参りをする際は、靴を脱いで入ります。他のお寺ではここまでしないので、住民が観音様を大切にしていることがよく分かりました。
阿婆マントウ
民宿へ戻る前に寄ったところは、中華まんじゅう(マントウ)のお店。朝の5時過ぎからお昼まで空いているこのお店。今店頭で作っているのは明朝の分。観光局大鵬湾管理処の李さんが、ここのマントウは一番!小琉球に来たらここでマントウ食べなきゃダメと押しまくり。ナビたちはお腹いっぱいだったけど、1個を数人で分け、ううん?うまいねえぇ。しっとり&QQ感のある皮に、中身の黒糖もアズキも申し分ありません。皆大量に購入したことは言うまでもありません。…おもしろいことにナビたち7,8人が固まっていると、次から次へとお客さんが増えていきます。何売ってるの?皆買いまくり、お店の明朝分が前夜で売り切れてしまいました…。
*名刺がなく、住所不明ですが、阿婆マントウと’言えば皆が知っているお店だそうです
できたての肉まん!
お孫さんも手伝っています
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上手~!
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これはあんこ入り
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人がワラワラと増加中
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山猪溝
朝6時、写真を撮るために出発し、民宿近くの山豬溝に到着。珊瑚の石灰岩に木々や緑がまとわりついたジャングルのようなところです。早朝の清々しい空気の中、荘厳な雰囲気も漂っています。ここは絶対早朝に来るべきですね。ミステリアスな世界へ連れ行かれそう。洞窟や巨大な石、日本統治時代の防空壕や地下道などの史跡も残されています。さて、ここも名前の由来ですが、人間になる訓練をしていた山豚の妖精が、海辺で仙女に恋をし、彼女の衣服を盗み取って結婚を強いたのです。仙女は承諾するふりをして衣服を受け取ると天国へ飛んで帰ってしまい、傷付いた山豚の妖精は、悲しみ嘆き、怒り狂って死んでしまったので山豬溝と名づけられたそうです。もう一説は、ひづめに4本の指が生えていた豚を、不吉の兆候であると見なした住民達が、ここでブタを野放しにしたので、山豬溝と名付けられたそうです。
※山豬溝の入場は有料
雀榕という木が横にのびていきます
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倒れないようにつっかえ棒
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蛤版湾(威尼斯海灘・ベニス海岸)
石から先へは進まないように
小琉球で一番きれいな海岸。海の中にある石は、ここから急に深くなるから気をつけてと、島民が故意に置いた目印です。あまりの美しさに足を入れてしまう人、ご注意を。
リゾートの島、ここにあり
烏鬼洞
「有鬼(幽霊がいる)」という意味の烏鬼洞は、海の浸食から作られた洞窟が最も多い観光地。洞窟内へ入って探検することもできますが、かなり暗くて狭いので、ちょっと怖い…。怖いと言えば、この烏鬼洞の名前ですが、昔オランダ人に連れてこられた南の島の奴隷たちがいました。鄭成功がオランダ人を一掃した後、彼らは烏鬼洞に住み始め、ある日小琉球を観光で訪れたイギリス人兵士を侵略だと勘違いして殺害。残ったイギリス兵士たちは烏鬼洞に放火。その後住民たちは、ここで鬼(幽霊)が呻いている声を聞くようになり、「烏鬼洞」と呼ばれるようになりました。実はその「声」は、海の風が石洞を通る時に出る隙間風の音のことだったそうです。※烏鬼洞の入場は有料
紅番石(南部海岸)
インディアンの頭の形をしています。珊瑚の岩に樹木がいい具合に絡みついて生長し、側面からみると、インディアン風になっています。
小琉球の象徴と言えば、花瓶岩かこの白い灯台。が!しかし、案内人李さんの話しによると、ここにも不吉なストーリーが隠されていました…。その昔日本統治時代のことですが、戦争が終わった時、この灯台を最後まで守っていた日本人たちが集団自殺をしました。彼らがかわいがっていた白い猿がいたのですが、やがてその猿は村に出没し始め、住民に不吉なことが起こり始めました…とここまで話して、李さんは、キャー怖い~もうだめ~と言って話しを中断したので後はわかりません…。ただ今でも島の住民たちは、極力この灯台付辺へは近付かないようにしているそうです。
ここで、結婚写真を撮る人たちも多いそうですが
大福漁港(公館埠頭)
小琉球の漁民たちの船はここに停泊しています。
市場と老街
小さな島ですが、毎朝市場は大勢の人が集まり、大にぎわい。魚は小さなサメとかがそのままの形で、売られています。魚の種類は確かに豊富です。野菜や果物は台湾からで、小琉球名物の香腸の店もありました。通りを歩くと、民宿がいっぱいで、個性を競い合っています。日本時代の家屋もきれいに残っていたし、のどかな漁村の様子が感じられます。
昨日のマントウやさん
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今朝はネギ餅も売っています
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小琉球で一番有名な香腸の店です
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賞状もこんなに!
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すだれにもなります。いらっしゃいませ~~
遊び方のいろいろ
小琉球の海岸は、引き潮のときは、海に入って生き物を探索できます。水深は30~50cm程度。濡れてもいいように水着やショートパンツの着用をおすすめします。ヒトデやイソギンチャク、ウニ、ナマコ、カニ、エビ、熱帯魚の観察もできます。
海に入る場合は、底が珊瑚礁のため、素足は危険。専用のブーツを履いていないと足を切ることになります。ブーツや懐中電灯は民宿で借りることができます。安全のために必ずガイドさんに同行するようにしてください。毒を持っていたり、攻撃性のある生き物もいるのでガイドの指示に従い、むやみに触らないように。 小琉球は小さな島なので、レンタサイクルで回るのが便利。港の付近にもレンタルやさんがあります。バイクをレンタルするにはパスポート、小型自動二輪以上の運転免許、免許証の中国語訳(JAFで入手可)が必要です。保険はついていません。自転車のレンタルにもパスポートが必要です。
*観光周遊バスは100元で、島巡りができます。観光スポットで停まってくれ、乗ったり降りたりするにもとても便利です。
台北ナビでした。