旧暦の節句は要チェック!台湾の伝統的行事を体験してみよう。学びながら、のんびり過ごせるテーマパークです。
こんにちは、台北ナビです。今回は、台中市にある『台中市民俗公園』を訪ねて来ました。
「みんぞく公園」といわれて、ふと思い浮かぶのは、「民族路」にある広い台湾風の公園だろうと思っていたナビ。ところが、民族路にあるわけではなく、場所は旅順路二段。後世に台湾の民俗文化資料を残そうということで、1989年に台中市が作った教育型施設公園なのでした。
今回は、台湾高速鐡道(高鐡)利用で、台中までやってきて、ここから市内無料シャトルバスで「中山站」まで行き、そこからタクシー利用(110元)で到着。市内を走るバス路線のバス停もあります。台湾ののどかな「民俗」をイメージした門をくぐると、中国式の本門があり、右側の開けられた場所が受付兼入場券売り場です。
入場券は、大人50元、子供20元(110センチ以上~12歳未満)。午後4時半以降は、大人も20元。
園内のレストラン「美食館」の食券(100元)を購入すると、入場料は無料。食事をする予定がある場合は、食券を購入したほうがお得です。美食館で、100元分の食券として利用し、差額はその場で支払います。ただしおつりや未使用の場合の返金はできません。
その他の入場料金の内容(団体・結婚写真撮影)は、ホームページを参照してください。
本門の向こう側は、石畳の広場があり、その奥に、屋外型「民芸広場」とステージがあります。台湾の旧暦にあわせて行われる節句のときには、ここでもイベントがあります。春節(旧正月)のころは、とくに盛大なイベントが開催されるそうです。
ステージの後ろ部分が「民芸館」エリアで、台湾のレトロなおみやげ店が数件あります。懐かしいものから、台湾っぽいものまで、おみやげや自分用にほしくなるものもあります。2階部分は、「美食館」。手ごろなお値段で食事ができます。
絵描きの藍さんのお店。
美術の先生もしている藍さんは、扇(60元)・傘(60元)・灯篭(100元)の絵付け指導をしてくれます。日本では珍しい砂絵もできるので、時間があるときは、1枚挑戦してみましょう。そのほかに、藍先生が無料で水彩似顔絵を描いてくれます。この日は、「肚兜(昔の女性の胸当て)」を熱心におすすめ中。1枚150元、2枚なら250元でした。なんでも、台湾の言い伝えで、この「肚兜」を枕の下にいれて寝ると夢が叶うそうです。
美食館は、台湾料理の中でも、さっと炒めて作る料理や、普段から家庭や食堂でも食べられる料理が中心のメニューです。一皿99元から。大人数ならいくつか注文して、みんなでわいわい食べるのもいいですが、1人2人で訪れたなら、ミニ鍋や定食(150元)がおすすめです。
金瓜米粉炒(糸かぼちゃのビーフン炒め。スープ付) 99元。すごいボリュームでした。2人前くらいありそうです。味は、健康的に塩分控えめでした。
紅焼牛肉簡餐(牛肉の煮込み定食) 大きな牛肉の塊りが何個も柔らかく煮込んであって、コラーゲンたっぷりプルプルに。ご飯とキャベツ炒めに冬瓜とハマグリのスープが付いて、これも女性にはかなりのボリュームです。これは、おすすめです。
「景観庭園エリア」
園内の左半分は広々としとした庭園で、「土角厝」を復元した建物や小さな林の歩道があります。民芸館の後方、赤レンガの壁にあいた円い門をくぐると、中国蘇州の庭園を模倣した古典庭園になっています。蓮の花が浮かぶ池には、回廊と涼亭がしつらえてあります。もうひとつ奥には、鯉の泳ぐ池も。大きな木が周りを囲むように植えられているので、強い日差しをさえぎってくれ、夏の暑いときでも、涼むのにちょうどいい場所のようです。
ナビが訪れたこの日も、数人のお客さんが、池を眺めながらおしゃべりしたり、近所の家族が子供をつれて、池の鯉にエサをあげていました。
園内の右手奥には、清末期のころの福建省中産階級家庭の伝統的な四合院を復元した建物があり、昔の生活様式を見ることができます。
東の建物は若夫婦の住まい。中央の部屋が書斎。
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若夫婦の寝室。
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「文物陳列室」
文物館の地下部分は、台湾の原住民や移民してきた漢民族の生活用品、職業の模型展示、衣装、道具が数多く展示されています。かなりの展示数で、見ごたえがあります。
金銀紙屋。道教などに使う紙、線香を扱うお店の人。
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漢方薬屋。
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以上、台北ナビがおとどけしました。