散歩コースにぴったり 名物の衛兵交代も一見の価値ありです
こんにちは。台北ナビです。
台北で1、2位のにぎやかさを誇る繁華街のイーストエリア(東區)と信義エリアの中間地点に位置する国父紀念館を見学してきました。中正紀念堂と並んで台湾(中華民国)の歴史を学べる空間ですが、広い公園でお散歩できたり、衛兵の交代式を見られたりと、遊べる空間でもあるんです。今回は、そんな国父紀念館を徹底解剖しちゃいますよ~。
日本でも知られた孫文の紀念館です
そもそも国父とは誰の事を指すのでしょうか。台湾(中華民国)の父……実は日本でも有名な孫文(1866~1925年)のことなんです。台湾では孫中山という名前が一般的ですね。台北に中山という地名があったり、全国各地に中山路という通りや中山堂などと呼ばれる施設がありますが、全てこの孫文に由来するもの。
ちなみに英語のSun-Yat-Senは孫文の別名、孫逸仙の広東語表記。なぜ台湾で一般的に使われている中国語でも台湾語でもなく広東語表記なのかというと、孫文が清朝時代の広東省で生まれているからなんです。
孫文の生誕100周年に合わせて1972年に落成。孫文の思想や学説を広め、文化、学術、芸術面でも活用できる施設となっています。建物の高さは30.4メートル。周囲の長さは100メートル。唐の建築様式に倣った特徴的なデザインが目を引きます。
まずわれわれを迎えてくれたのは、高さ20メートルの吹き抜けが開放的な大ホール。高さ5.8メートルの孫文の坐像が鎮座しています。重量は16.7トンあるんだとか。
ホールの両側には孫文のあゆみや中華民国に対する貢献などを振り返えることができます。
2階から4階は、講演活動やイベントが行われるホールや展示室になっていて、ナビが訪れた日にはたくさんの絵画展が開かれていました。
地下1階はカルチャーセンターになっていて、書道や絵画、カメラ、日本語教室などが開かれているほか、入るには手続きが必要ですが、孫文にまつわる資料を集めた図書館もあります。
国父紀念館の楽しみといえば、孫文の坐像を守る衛兵の交代式。毎日9:00から17:00まで1時間ごとに交代式が10分間行われます。交代式の約15分前から衛兵に近づけなくなるので、衛兵さんの近くで写真を撮りたいという方はご留意を。
また、一番いい位置とされる正面は団体客が早々と場所を占領してしまうので、「特等席でじっくりと見たい」という方は30分前には待っているほうがいいかもしれません。
因みに国父紀念館の衛兵交代は比較的クーラーが効いた室内で行われるので、完全に屋外の忠烈祠や空調がない中正紀念堂に比べ、厳しい暑さの日や悪天候の日でも不快感が少なく見学できるのでお薦めです。
国父紀念堂は、本堂のまわりが中山公園として整備されています。南西側には翠湖と呼ばれる池があり、台北市の真ん中にありながら自然を感じられる場所です。西側の光復南路沿いにはカフェがあり、オープンテラスでまったりとできます。
いかがでしたか?国父紀念堂は孫文の記念施設というだけでなく、学んだり、遊んだり出来る空間なんです。しかもダンスや太極拳、体操、ジョギング、散歩する台北市民の運動場的な役割を果たしているほか、台北101の撮影スポットだったりするので、ぜひ、台北生活の一端をのぞいてみてくださいね~。
以上台北ナビがお伝えしました。