13番目の国立公園区に認定された台南市の「西拉雅国家風景区」、マンゴーに温泉と中身はもりだくさん!
こんにちは、台北ナビです。今回は台南市にある「西拉雅国家風景区」をご紹介します。国家風景区と聞くと、大自然が思い浮かぶ人が多いでしょうが、そればかりではございません。グルメあり、温泉あり、パフォーマンスあり。これから、ご紹介するスポットで、気にいったところがあったなら、ぜひ行ってみてくださいね。ナビは個人的には、密教のお寺にまた行きたいです!
「西拉雅国家風景区」の旅へ出発!
南元休閒農場
台湾にはレジャー農場が数多くありますが、いちばん広いところはここと言っても過言ではないほど。いかだやボート、しじみとり…遊べる施設もたくさんあります。まずは、変わった植物が並ぶ樹木通りを歩いてみました。ここには、台湾全土から集められた亜熱帯の希少な木々が植えられています。ぜひ、歩きながら根元にある名前をチェック。ここを通り抜けたら湖畔に浮かぶコテージが左側に。毎年5月には60万株ものチューリップで埋め尽くされるというこの細い道。行き止まりはキンモクセイの迷宮。夏は満開になって、香り蔓延。さらに歩いて行くと、船乗り場、湖に浮かぶ島にいるサル、牛や鶏、バラ園はその先にありました。掌以上のライトな紫あるいはグレーにも見える大きなバラ、手毬のような赤い花も印象的でした。
住所:台南市柳営区果毅里南湖25号
電話:(06)699‐0726
烏山頭水庫
台湾に慣れ親しんだ人たちには知ってほしい、機会がぜひあれば行ってほしいところです。「八田與一」、この東洋一大きなダムを建設した人の名前です。彼は、台南県の烏山頭というところに、戦前先進的なダムを精力的に作り上げ、現在でもその灌漑システムはその一帯の農業に貢献しています。1930年の完成時には、このダムひとつで灌漑できる面積は南北100キロメートル東西71キロメートルの15万ヘクタール。ダムの一部は「烏山頭水庫公園」として開放されていますが、目の前に広がるダムの風景は、この烏山頭ダムの最も南の排水口の付近のみ。このダム公園には、八田與一記念館もあり、八田の銅像が、現在ダムのほとりにある芝生の上にぽつんと座っています。
住所:台南市官田区嘉南里68-2号 烏山頭水庫公園
電話:(06)698-2107 (06)698-6388
営業時間:6:00-18:00 年中無休
その他:入園チケット大人200元 駐車場代大型車80元、小型車50元、バイク20元
江南渡假村
台湾南部台南県ある尖山牌ダム。日本人技師が指導して作られたダムで、1938年に台糖新営工場の貯水池として作られました。自然豊かなダムは、現在公園として整備され、休日になると、多くの家族連れが気軽に足を運ぶリゾート地となっています。このダムの総面積は76ヘクタール。公園部分を合わせると100ヘクタール以上となります。これだけの広大な湖畔なので、絶景ポイントは数知れず。昼はエメラルドグリーンの沈み渡る湖面と青々と茂る緑、夕方にはオレンジ色に輝きわたる空、そして朝にはキラキラと金色にさんざめく湖面が、宿泊客の癒しとなっています。大人なら、ダム付近の森林遊歩道を散歩するだけで、十分リラックス。子供連れなら、園内の豊富なアミューズメント施設で、思いっきり子供たちを遊ばせてあげましょう。
住所:台南市柳営区旭山里60号
電話:(06)623-3888
その他:宿泊客以外の人は150元の入園料がかかります
白河陶坊
台南は、蓮の花の栽培でも有名です。台湾のおみやげとして、蓮の実を買ったことがある方は多いでしょう。こちらへ伺ったとき、蓮のジュースとアイスクリームが運ばれてきました。さっぱりとしていて、暑気をはらってくれるような味でした。ここ「白河陶坊」は、オーナーが蓮の花を素材としたあらゆるものを造り上げている工房なのです。この日はTシャツに蓮の花を描くという実演を見せてくれました。スカーフにでもコップにでも、ここでは蓮の花を描くというDIYが体験できます。焼きもの以外は当日受け取ることができるので、乾くのを待っている間に蓮の花セットの食事をしてもいいし、自転車を借りて蓮の花が一面に咲いている畑を見に行くこともできます。
住所:台南市白河区崎内里5鄰38号
電話:(06)685-0339
景大渡假荘園
この日ナビが宿泊したのは「景大渡假荘園」。台南の關子嶺というと、泥温泉で有名なところ。關子嶺には泥温泉旅館が立ち並んでいますが、中でも「景大渡假荘園」は、800坪の広さを持ち、設備、食事共にいちばん。露天温泉SPは水着着用で、各種お湯やマッサージでリラックスできます。フルーツパックはセルフサービス。水着着用必要なしの男女別泥風呂もありました。部屋はコテージ風の一軒家で、ナビが宿泊した部屋は浴槽が2つ。一つは泥で、もうひとつは冷水風呂。初めての泥でしたが、ねっとりではなく意外とサラサラ。温度も熱くなかったのですが、入っているとジワジワときて、汗が噴き出してきました。シャワーで流して、今度は冷水に入ります。2回繰り返すともう体はホッカホカ。夜はぐっすり眠れ、ビュッフェ形式の朝食がおいしくいただけました。
住所:台南市白河区關子嶺56号
電話:(06)682-2500
その他:露天温泉SPAのみの使用は、平日350元、休日は450元(10㎝~150㎝の子供はどちらも200元)
走馬瀬農場
台湾レジャー農場のひとつで、名前から聞くと馬が走っていそうですが、馬は確かにいて乗馬ができます。広いので農場内の車に乗って移動。プールもあるし、ゴルフやアーチェリー、ボートなども楽しめます。レジャー農場ではいろんなDIY教室をもっているのですが、この日は皆で抹茶餅を作りました。お餅に粉を入れてこねて、型に入れるだけなのですが、1人ではなく数人で一緒にすると皆の距離が少し近くなった気がしますね。お餅は、重いし持って帰りにくいなあと思ってましたが、帰宅後食べてみて、かなりおいしいかったのにちょっと感激しました。
住所:台南市大内区二溪里其子瓦60号
電話:(06)576-0121
玉井市場
台南といえば、マンゴーが頭に思い浮かぶ人もいることでしょう。中でも「玉井」マンゴーは、すでにマンゴーブランドとして、不動の地位を築いています。ちょうど運よく(^-^)マンゴーの季節でもあったため、まずは市場をのぞきに行きました。ここで見たことのないマンゴーをたくさん発見。聞くところによると、現在台湾でマンゴーの種類はなんと114種!マーケーットで見られるのは17種類だけだそう。それでも台北では、多くて5種類くらいしか見られないのでは。名前は、誰でも知ってる愛文、金煌以外に、海頓、凱特、玉文、黒香、龍眼…玉文16号などなど。中でも黒香は小さくて量も少なく、でも甘さは最高!なんて聞いたら食べたくなりますよね!市場では、ドライもありました。ジャックフルーツや見たことのない果物もいっぱい!
住所:台南市玉井区
玉天民宿/禾豊園
「玉井」のマンゴー畑のど真ん中に「玉天民宿」と「禾豊園」という半戸外レストランがありました。今日の昼食はここで。ベランダからはマンゴー畑が眼下に一望できました。風も心地よく、汗をかきながら坂道を上った甲斐がありました。坂道の途中で海頓マンゴーも見たし、トマトのような木の実をもいで食べたりもしました。ここの食事は土地の食材がふんだんに用いられた心温まるものでしたが、最後にマンゴーシャーベットが登場し、皆の感動が頂点に!マンゴーの季節じゃないと何もないところなのですが、マンゴーの季節だからこそ得られるいい思い出を作りたい人にはおすすめの場所だと思いました。
住所:台南市玉井区中正里11鄰中正125号
電話:0936-819258
十鼓文化村
「十鼓」は、台南を拠点に台湾全土で活躍しているドラムパーカッショングループ。ここは、彼らの練習場であり、仕事場であり、パフォーマンス劇場でもあるところ。日本統治時代の建物を改装してあるので、敷地内には黒い瓦を持つ木造の平屋建て、トロッコ列車もありました。まずは、劇場に入りパフォーマンスを見学。チャイナ風のいでたちでダイナミックな打ちさばきを見せてくれます。ダンスっぽい統一感もあるので、見ている方も飽きません。見終わった後は、太鼓教室に参加。実際にバチを持って叩いてみたりもしました。文化館も併設しているので、太鼓の歴史や出来上がる過程などの見学もできます。館内はレトロに作られていて、台南出身の映画監督アン・リーの「色戒」が昔風の看板に仕立て上げられ、目立つところに飾られていました。
住所:台南市仁徳区文華路2段326号
電話:(06)266-2225
噶瑪噶居寺
今回この「西拉雅」(シラヤ)の旅の最後は、密教のお寺でした。チベットを発祥とする密教は白教、紅教、花教、黄教の4つの教派があります。確かにこの地は、海抜の高いラサのような空気が流れています(と、ナビはラサに行ったことないので、想像の中の雰囲気ということで)。台湾に住むと道教の派手さと喧騒に慣れてきますが、ここは大きく一線を画し、言葉を発するのもご法度のような、皆神妙な面立ちになってしまっています。まず法王殿に靴を脱いで入ることにしました。入口にはチベット僧が数人いて、お供物を並べていましたが、仏教とは全然違うものが並んでいました。殿の中央には、七佛があり、ダライラマの写真も飾られていました。後方には、16mものの釈迦牟尼像があり、その迫力に圧倒されました。さらに後ろに回ると菩薩像もあります。なんだかすごいところに来てしまった、というのがナビの正直な感想でした。密教の信者は、台湾で徐々に増えているそうです。道教や仏教のお寺には感じたことのないパワーのようなものを感じてしまいました。何なんでしょう?また、機会あれば、ここはもう一度行ってみたいです!
住所:台南市左鎮区左鎮里91-2号
電話:(06)573-2103
台北ナビ、「西拉雅」(シラヤ)の旅をおとどけしました。