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離島馬祖で2日目、今日は南竿へ渡りました!昨日以上の感動が得られました!

宿泊先「龍福山荘」

こんにちは、台北ナビです。1日目に泊ったホテルは、北竿空港のまん前にある「龍福山荘」。空港まで、なんと徒歩5分以内!ホテル内は清潔で、とても居心地がよかったです。ナビの部屋は浴槽がなかったんですが、アメニティなど必要なものは全てありました。TVは70チャンネルくらい。NHKは見られませんでしたね。夕食は20人くらいで大きなテーブルを囲みましたが、海鮮が豊富で豪華、おいしーい!の一言に尽きます。馬祖は海鮮では贅沢なところで、その代わりに肉、野菜、果物はあまりないので、食ベものに関してなら、シーフード料理、そして、コウリャン酒を満喫するという目的で馬祖へ来るのがよいでしょう。
龍福山荘
住所:馬祖北竿郷塘岐村273-8号 電話:(08)365-5662

南竿へ

2日めの朝は、ホテルで中華の朝ごはんを食べました。外の気温は14℃。馬祖の気温は台北よりいつも10℃くらい低いのです。小さな島であるため風が強く、そして雨も多く、湿気も多いので、雪は降らなくてもとっても寒い地なんです。ナビたちは今朝南竿へ向かうため、港へ向かいました。20年くらい前は北竿のほうが栄えていたそうですが、今は南竿の方が人の往来も多く、台北からの飛行機や船、中国への船も主要な交通の便はすべて南竿から出発します。北竿から南竿までは、船で20分弱。兵士たちと乗り合わせました。昔と違って今の軍隊はラクらしく、髪型もかっこよすぎなければ比較的自由みたいです。
朝ご飯は中華です

朝ご飯は中華です

この港から、

この港から、

このボートに乗りました

このボートに乗りました

兵士さんと一緒 兵士さんと一緒

兵士さんと一緒

イルカ第2弾

こんなとこで、魚釣りしている人が…危ないと思いますけど…

こんなとこで、魚釣りしている人が…危ないと思いますけど…


イルカを見に行きました。南竿海岸付近には、冬になると中国では江豚(台湾では露脊鼠海豚)と言われるイルカが出没します。体長2M足らずで、真っ黒なこのイルカは時に大群で押し寄せるのですが、この日は、1匹。イルカ観測に慣れている人が発見しました!どこどこ?11時半の方向よ、アッ12時になった!これまた慣れない方角の言い方に、ナビは11時半ってどっちよ?とキョロキョロ。ここで、方角を学びましたね。が、見つけたのは5人ほどで、ナビ含め残り10名は発見できませんでした。単独行動だとえさを食べるのに深く潜り、次に水面に出てきた時は遥か彼方だそう。前方には海釣りをしている人もいました。馬祖の冬の海岸は魚の宝庫で、釣り好きの人たちが台北から飛行機でやってくるそうです。
 

北海坑道と大漢據点

南竿の「北海坑道」の入口

南竿の「北海坑道」の入口

ここの洞窟は引き潮で入ること、満ち潮時はとても危ないです

ここの洞窟は引き潮で入ること、満ち潮時はとても危ないです

トンネル内の人形が炭坑時の様子を物語っています

トンネル内の人形が炭坑時の様子を物語っています

幻想的なトンネルの中

幻想的なトンネルの中

出口が見えました

出口が見えました

船が入ってくる入口

船が入ってくる入口

北竿に続き、南竿の「北海坑道」へ入りました。入口ではこの時期美しい黄色い菊の花が咲いています。さて、ここのトンネルも民国57年(1968年)に完成しました。北竿のよりも長くて、深くて、怖い。途中クネクネと曲がっていて、こんなところに軍船を隠していたのかと思うと、感心と言うか当時の緊迫した様子が伝わってきます。空気穴も少ないので換気も悪く、息苦しい感じがしたのは気のせい?前方に灯りが見えたときは、ホッ。トンネル内を往復していました。北海坑道近くの海の基地は「大漢據点」。花崗岩内に掘られた大砲設置の場所です。途中蒋介石の肖像や国民党の旗なんかがあったりして、今の時代からするとレトロっぽく見えますが、大砲を見たときには驚きました。作動しないように全体が固められていますが、鋒先は海を挟んだ向こうの国の方向へしっかりと定められています。壁には敵艦隊の識別図が…
「大漢據点」、馬祖ではほとんどの基地が岩の中

「大漢據点」、馬祖ではほとんどの基地が岩の中



*ここに来た時驚いたのが、かなり近いところからドカーンドカーンと大砲の音がすごく響いてくるんです。何ですか?とガイドさんに聞くと、余った大砲の弾薬をああやって海に向かって定期的に打っているんです、とのことでした。余ったって??期限切れ?大砲に期限があるのか?それ以上聞けませんでしたが、戦争が始まったようなムードでちょっと怖かったです。
冬の時期、馬祖に咲く野菊の花

冬の時期、馬祖に咲く野菊の花

背が高い人は気をつけて

背が高い人は気をつけて

どこまで歩けばいいのか…

どこまで歩けばいいのか…

壁には中華人民共和国、敵の艦隊の識別図が

壁には中華人民共和国、敵の艦隊の識別図が

蒋介石と党旗も暗い岩の部屋の中に…時代が止まったまま

蒋介石と党旗も暗い岩の部屋の中に…時代が止まったまま

鉄堡

朝方イルカを見に向かった「鉄堡」へ再び着きました。ここは、中国に一番近い従軍基地といわれ、常に10人近くの選び抜かれた兵士たちがこの基地を守っていました。兵士たちが当時使用していた2段ベッドや部屋が高台の下に残されています。この鉄の砦を守るため、周囲はガラスの破片が突き刺さった岩に囲まれています。ここからは泳ぎが達者な者なら、両国から泳いで往復できる距離。敵も我が軍も行動開始は夜。暗い中忍び寄ってくる敵たちが岩を這い上がってくる時に怪我をするようにということで、ガラスが岩に埋め込まれているのです。もちろん台湾側からも攻撃は行いました。中国まで泳いでいけるほどの水泳精鋭部隊は「蛙人」隊と呼ばれ、海軍特殊部隊に属し、今でも国慶節のパレードでは花形となっています。
崖っぷちで、中国に一番近い前線基地

崖っぷちで、中国に一番近い前線基地

鉄堡到着

鉄堡到着

バスに戻ります、植物もアーミー色に染められています

バスに戻ります、植物もアーミー色に染められています

岩の下の暗くて小さな小部屋

岩の下の暗くて小さな小部屋

兵士が寝ていたベッド

兵士が寝ていたベッド

ランチと天后宮へ

しかし、寒いですね。12月初旬、ナビはダウンジャケットを着て行って正解でした。お昼は、南竿で一番にぎやかだと言われるレストラン通りに来ました。が、北竿と同じで、ほとんどの店は、夏の観光客相手のためだけで閉まったまま。またしても通りを歩くのは数人の兵士たち。この日のお昼は、一人鍋を皆注文して体を温めました。食事の後は近くの「天后宮」へ。島には必ずある、媽祖の廟です。ここには、媽祖の遺体が葬られていますっていうとびっくりしますが、本当です。媽祖は実際の人物で、福建省の島の出、後に神になったと伝えられています。どこで亡くなったのかはいろんな説がありますが、海で遭難したというのが有力説で、乗っていた船が福州沿海で難破し、この馬祖へ流されてきたと言うわけです。馬祖という名前も媽祖(マーズー)からつけられました。
 
媽祖が祭られている天后宮 媽祖が祭られている天后宮

媽祖が祭られている天后宮

この石碑の下がお墓だそうです

この石碑の下がお墓だそうです

廟の隣は港で、媽祖はここに流れ着いたと…

廟の隣は港で、媽祖はここに流れ着いたと…

今は軍艦港です

今は軍艦港です

漁業会館

イルカ博物館というべきか、馬祖の魚業の生態を知ることができる展示館へ向かいました。ナビたち一行の中に台湾大学の海洋生物博士が同行していて、この日はイルカの生態を説明してくれました。
中は馬祖のイルカや魚の展示

中は馬祖のイルカや魚の展示

イルカの赤ちゃんです…剥製用です

イルカの赤ちゃんです…剥製用です

捕獲された江豚と呼ばれるイルカ、あまり大きくありません 捕獲された江豚と呼ばれるイルカ、あまり大きくありません

捕獲された江豚と呼ばれるイルカ、あまり大きくありません

古い街並みへ

「津沙聚落」という古い家屋様式を残す集落へ来ました。この古い集落の特徴は、日本の長屋のように隣と密接しているところ。お酒の甕などが庭の装飾として使われ、趣のある小さな集落を作り上げています。馬祖のコーリャン酒を売っている民宿へちょっと寄りました。2階はお茶なども飲めるようになっています。が、この時期お客さんはあまりいなくて、ここでも皆夏場の観光時期だけ働き、10月を過ぎてきたらうちの中に引きこもってしまうのだと。またしても南フランスのバカンス地みたい。ここでは、景色がよく見えるという坂道を登ってみました。頂上は誰かのうちの庭ですが、誰も住んでいる気配がなく、ここからしばし海を眺めました。

夕食

この日は日光飯店という海の景色が一望できるホテルに宿泊です。部屋は海向きとそうではない部屋があり、角の部屋は窓が2面であり、外に椅子やテーブルが置かれ、明るい部屋でした。ロビーも海が一面に見渡せていい雰囲気です。
さて、この日夕食はホテルではなく、南竿で一番おいしいと言われる海鮮レストランへ向かいました。大きくはないレストランは予約無しでは座れません。テーブルにはコーリャン酒、魚麺、貝、見たこともない海鮮が次から次へと運ばれてきました。よく食べ、大声で話し、よく飲む…馬祖の人たちの冬の食卓の情景みたいなものを垣間見ることができました。
「日光海岸」
住所:馬祖南竿郷仁愛村1-1号 電話:(08)362-6666

「儷儐餐廰」
住所:馬祖南竿郷清水村107号 電話:(08)362-5198

Part3に続く… 

記事登録日:2009-01-20

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-04-23

スポット更新日:2014-06-13

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