レトロな古民家で、暮らすように楽しむ台南ステイ!
こんにちは、台北ナビです。
台湾リピーターの間で最もホットな街、台南にやってきました。何でもここ最近、古民家をリノベしたレトロな民宿が人気を集めているそうです。
今回ご紹介する「想起民宿」も、台南ならではの細い路地にたたずむ、築50年という古民家をリノベした民宿。B級グルメ街の國華街や、地元民の台所として愛され続けている水仙宮市場がすぐそばにあり、ディープな台南観光を楽しむにはもってこいの立地です。「古き良き台湾」を身近に感じらる、台南ステイを、さっそく体験してみましょう!
細路地「宮後街」を探して!
細くて短い宮後街
「想起民宿」があるのは、西門路二段と國華街三段とを結ぶ、宮後街という通り。距離にすると100mほどしかなく、車がギリギリ通れるか通れないかという道幅の細路地です。
民權路三段のちょうど裏手にあたり、見逃しがちなせまい通りにもかかわらず、市場が近いことや午前中だけオープンする愛玉ゼリーの老舗屋台が目の前にある為、人通りは少なくありません。
西門路二段から入るとすぐ!
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民宿の前にある愛玉ゼリーの小さな屋台。立ち食いにもかかわらずこの人気!
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西門路二段から後宮街に入ると、「想起民宿」はすぐ。向かって右側の「navi PLAZA」が入っている建物と、左側の「阿吽坊」というカフェバーの建物の2階が民宿になっていて、「navi PLAZA」の奥が、民宿の受け付けになっています。
この2軒の建物は、友人同士という3人で立ち上げたそう。民宿を管理するAndyさんは、正興街にある「佳佳西市場旅店」でジェネラルマネージャーをしていたという経歴の持ち主。その経験をフルに活かし、台湾情緒いっぱいのこの細路地で、古民家民宿の経営の道を選びました。ちなみに、民宿の予約受付は英語もOKですが、Andyさん以外のお2人がいるときは日本語でも大丈夫です。
台南人の台所へGO!こんなスタイルの朝ごはんはいかが?
朝早くから活気づく國華街
台南のおいしいお店や、面白い観光スポットにも精通しているAndyさん。希望すれば、B級グルメ街の國華街で、付き添ってもらいながらの朝ごはんを楽しむことができます。
歩いて1、2分ほどの距離にある國華街は、食にうるさい台南人をも黙らす、おしい小吃店がひしめくエリア。行列ができるような王道小吃を楽しむもよし!また、地元民しか知らないような隠れ小吃を楽しむもよし!です。付き添い朝ごはんを希望の場合は、事前に予約が必要で、朝食料金は宿泊料金に含まれています。
コンパクトながらレトロで愛着のある共同キッチン
もちろん、朝は部屋でのんびりしたい!という希望もOK。その場合は、トーストとサラダに、豆乳もしくはジュースのドリンクがついた朝食を用意してくれます。
2階にある共同キッチンの冷蔵庫に、朝準備して置いてくれるので、部屋に持ち帰り好きな時間にのんびりと食べることができます。
古民家のよさを活かし、リノベしすぎない空間
お部屋のカギにもほっこり…
築50年という古民家には、現代の民家では出会うことのできないレトロでモダンな装飾がいたるところに施されています。そんな古民家のよさはそのままに、必要最低限のリノベのみを行うのが、Andyさんのこだわり。
どの部屋もまるで自宅でくつろいでいるような気分にさせてくれる工夫がいっぱいです。
レトロなアイアンの手すりが写し出されるよう設計されたフットライト
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2階から上はスリッパでどうぞ
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これ1本でシャンプーとボディソープの2役
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シャワー
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それぞれの個性が楽しめるお部屋を拝見
改装中の一室。これからが楽しみ。
台湾では、奥に長い造りになっている古民家をよく見かけます。「想起民宿」もこのタイプの古民家で、各フロアに部屋が分かれているため、それぞれのお部屋が広々としているのが特徴です。
部屋数は全部で5部屋ですが、ナビがお邪魔したとき、そのうちの1部屋は改装中でした。さっそく個性豊かなお部屋を拝見してみましょう。
2F 市場。小吃 約12坪 2~4人宿泊可受付の2階にあたるいちばん小さなタイプのお部屋です。…といっても、2部屋に仕切られていてこの広さ!木がたくさん使われていて、温もりある空間。
小上がりの部屋に、マットレスのベッドをセッティングしてもらうこともできるので、最大4人まで宿泊することができます。同じフロアに共用のキッチンがあるのも便利です。
3F 老屋 約20坪 2~4人宿泊可このお部屋も2階のお部屋同様、ふた部屋に仕切られていてマットレスのベッドを追加してもらうことのできるお部屋です。
天井や、床、お風呂の細かい装飾、それにさりげなく置かれたアンティーク雑貨も、懐かしさがいっぱい。古民家ステイの醍醐味が味わえるお部屋です。
4F 節慶。老店 約20坪 2~4人宿泊可このお部屋の特徴は、何といっても横たわりながら楽しめるホームシアターと、広々としたベランダです。明るい光の差し込む空間は、ベッドルームとホームシアターのある部屋に分かれているほか、ロフトまで付いています。
各部屋にベランダが付いていますが、このお部屋のベランダがいちばんの広さ。テーブルと椅子も置かれているので、ここで外の風にあたりながらビールを一杯…なんて楽しみ方もできてしまいます。
個性的な洗面台とバスルームが、ベランダにあるのもちょっと特別なので要チェック!
広々としたベランダ
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4階からの眺め。西門路がすぐそこに。
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2F 珈琲。茶 約25坪 2~4人宿泊可
このお部屋は、受付のある建物のおとなり…ちょうどカフェバー「阿吽坊」の2階にあるお部屋です。この建物はなんと築100年という古民家で、建物の中央には、光を取り込むための吹き抜けがあります。
お部屋は、その吹き抜けを挟んだ前方と後方に分かれています。年季の入った赤レンガの壁には、レトロな昭和の看板がずらり。古跡のような空間に宿泊できるなんて、なんとも贅沢!
どこか懐かしさを感じる雰囲気に、温かい人とのふれあい…そんなところに魅力を感じ、台南に惹かれてしまうのかもしれません…。
今回ご紹介した「想起民宿」は、「ありのまま」の台湾人の生活をかいまみることのできる貴重な民宿。ここで、暮らすように旅を楽しむ形もステキだな…と思わずにはいられませんでした。
以上、台北ナビでした。