龍山寺にある古き良き雰囲気を守り続ける旅館!名物おばちゃんは布団を42通りもたためるんです☆
こんにちは、台北ナビです。去年上映された『艋舺』の影響で、龍山寺が台湾人の間で大人気となっています。そこにひと際雰囲気のある1軒の旅館が。台湾メディアでも度々取り上げられるこの旅館。やはり、昔ながらの雰囲気を大事に大事に残していることが人気の秘密のようです。また、ここのハウスキーパーおばちゃんの布団たたみ術が話題に!ナビも体験させてもらいました☆
入口は・・・どこ?
台湾の友達に「古山園大旅社」の名前と布団のことを言うと、『すぐに知ってる~』との返事が!さぞかし見つけやすいんだろうと思い、住所だけ覚えて「古山園大旅社」に向かいました。
華西街だから華西街観光夜市を歩いて40巷を見つければすぐだからねぇ!とプラプラ歩いていると、華西街夜市地区が終わっていました。えっ!ない!!近くのお店のおばちゃんに聞いてみると、『もっと中よ』と教えてもらい引き返すことに。
「古山園大旅社」の看板を見つけた時には思わず、『あったぁ!!』と叫んでしまいました。それくらいわかりにくい入口ですので、梧州街側から入ることをオススメします。
でも、華西街から入るととってもドキドキ感が味わえます。
ひとたび扉を開ければタイムスリップしたかのよう
こんにちは~とドアを開け中へ入ると、『歡迎光臨(いらっしゃいませ~)』とステキな笑顔で迎えてくださいました。うぅ~ん田舎のおばあちゃんに迎えられた感じ!
実はこのおばちゃんにはすごい特技があるのです。それは布団のたたみワザを42通りも持っていること。そのため、皆おばちゃんを【何仙姑(ハァシェングー)】と呼びます。【何仙姑】はもともと中国の女仙の名前なのですが、【何】はおばちゃんの姓、【仙】は仙人の【仙】で、布団を様々な形にしてしまう技が仙術のようだということから、【姑】はおばちゃんの意味でおばちゃんにぴったりのニックネームなのです。うん!納得
☆何仙姑おばちゃんの布団たたみ術はまた後でレポートしますねっ!
また、このロビー部分、なぜかほっとしてしまう魔力があります。オーナーが訪れたことのある都市の時刻を示した時計。床のタイルの味のあること。それなのに、清潔感はとっても保たれています。古いものでも、大切に使えば価値のあるものになるんだぁと改めて感動します。
布団たたみ講座開講しまぁ~す
やっぱりおばちゃんの布団たたみの様子を見てみたい!とお願いしてみたところ、『いいよっ!』と快く見せていただきました。『はぁ~い始めるよ~』と言った後すぐさま行動を開始するおばちゃん。少ししておばちゃんがひと言『あれ!間違えた!』『あっ!どうだったけ・・・』と言い、『だんだん歳を取ると忘れていくのよねぇ。だから最近はビデオに録画してホームページにアップしているの!』と若いのか老いているのか、インターネット時代にきちんと乗っています。この布団のたたみ方はおばちゃんが自分で発明していったそう。だから、おばちゃんの技を保存するためにも、覚えているあいだに保存していっているのだとか。そうこうしているうちに【おしり】が完成!すごいすごい!!とナビが喜んでいる横で汗びっしょりのおばちゃん。結構体力を使うようです。
と、おばちゃんがナビに一番簡単な【おにぎり】を教えてくれるとのこと。体力自慢のナビ、こりゃ軽々とやってのけるわよっ!と意気揚々挑戦するも、一度目失敗・・・どう見てもおにぎりには見えません。。もう一度、手とり足とり教えてもらってやっと完成!!布団一つたたむのも大変なんですね。
お部屋も味わいあります
ナビがおじゃましたときは一部改装中でした。実は水管の老朽化が進み、冬季のシャワー使用が難しくなってきたため、改装が必要になったのだとか。建て直した方が時間もかからないけど、一代目から大切に使ってきたものを手放せない・・・ということで、1年以上かけてすこしづつ改装していくことを決めたのだとか。また、壁紙などはデザイナーなどを呼ばず、オーナーたち自らが考えて決めたそうで、部屋によって違う表情を見せてくれます。
◇1階(一部改装中)◇
2人部屋
こじんまりしていますが、清潔感はあります。部屋に入った途端、自分の部屋は何の布団かなぁと見てしまいます。
4人部屋(108号室)
ここのお部屋の特徴は布団を自分でひくこと。最低4人~泊まることができます。そして一番目を引いたのはお風呂!なんとひし形をしているんです。これは50年前のお風呂をそのまま使っているんですよ!まだまだ現役とは頭が下がります。
◇2階(改装前)
2人部屋(201号室)
階段に貼られていたポスターの映画は、実はこの2階で撮影されたのです。この映画「霓虹心 -Miss Kicki-」といい、台湾の監督・劉漢威(リウハンコン)さんの初長編映画。台北を訪れたスウェーデン人女性とその息子が、旅先で出会った人々と繰り広げる人間模様を描いたものだそうです。ここの旅館はよくテレビの撮影にも使われるんですよっ!しかもこの201号室は主役の方が泊まっていた部屋だそうです。改装前のお部屋なので、それはもう歴史を感じざるをえないのですが、でも清潔さは保たれています。
◇3階(改装後)
2人部屋
水管と壁紙が新しくなり、インターネットもできるようになりました。しかもテレビは薄型!!でも、服掛けはそのままだったり(でもペンキは塗り直してくれています)、イスやスリッパは台湾ならではのものが今でも使われていたりと、古いものと新しいものがほどよくミックスされています。
2人部屋(313号室或いは315号室)
お部屋の作りがだいぶ小さいです。バスタブもこども用かと思うくらいミニチュアですが、必要なものは全てあります。お一人旅の時にプライベートも確保したい!時にはぴったりのお部屋かもしれません。
◇憩いの場
ここでお客さんたちが和めます!
◇備品など
こちらの旅館は最低限の必要な備品はほぼ揃っています。
また、有線LANのケーブルも貸し出してくれますが、借りるときに100元を保証金として渡します。ケーブルを返却する際にその100元は返してもらえます。
そして、長期間泊まる方には割引サービスがあります。(ただし一括支払い)
5日以上宿泊→1割引、10日以上宿泊→2割引、15日以上宿泊→3割引
どの部屋もかわいらしく、なぜだかまったりしちゃいました。泊まる部屋によって布団のたたみ方や部屋の感じが違うのもいいですね。希望のお部屋があれば、そこを指定することも可能です(空室の場合のみ)1部屋ごとの様子をホームページに載せているので確認してくださいねっ!とのことです。
何度か台湾に来たことがあり、ちょっと違う旅を楽しみたい方には、とってもおすすめのこのお宿。龍山寺で今までと違う台湾を感じてみてはいかがですか?
以上、台北ナビでした。