どっしりと台北市中心にそびえるデラックスホテル、MRT「善導寺」と隣接し、ロケーションも最高!
こんにちは!台北ナビです。
台北喜来登(台北シェラトン)ホテルは、台北駅へもタクシーで3分、目の前にはMRT「善導寺」駅と、交通の要所に位置する便利なデラックスホテルとして、昔から人気を誇ってきました。2005年の大改装を終えた後、その威厳はさらに風格を増しています。一般市民からも愛されるレストランを充実させるなど、宿泊客以外の利用率もきわめて高く、地元の人々からも厚い支持を受ける、地域一体型のホテルへと成長を遂げています。
目の前に地下鉄出口
|
|
落ち着いた玄関の上には華やかな国旗たちが。
|
外見があまり派手ではないためか、今まで、シェラトンについて、「大きなホテル」という認識が無かったナビですが、実は内部の客室数は688室と、台北では3本の指に入るほどの大きなホテルでした。さらに、数々の設備とそのクオリティの高さに驚かされたばかりか、一歩ホテルに踏み入れると、このホテルの内部から感じる「ゆったりとしたダイナミックさ」と「チャイニーズアートスタイル」に外の喧騒から解き放たれ、狐につままれたかのような感じがしたのです。歴史風格有る美樹館のような演出をこころがけるこのホテルは、安物を取り扱うお土産ショップは入れておらず、地下のアートスペースでは、芸術作品の展示会が常時行われ、機能面の「クオリティ」だけではなく、精神面での「クオリティ」にも力を注いでいるようでした。
人気のレストランたち。
まず正面入口を入ると、足元からフロアの大理石の輝きが漣のように奥に広がっていきます。
ロビーを左に曲がると、そこには大きな吹き抜けに空中エレベーターが優雅に舞うブッフェフロア。このビュッフェフロアでは、朝食、昼食、午後のアフタヌーンティー、ディナー、一日中厨房がせわしなく回転します。地元の人たちの間でもかなり有名なこのビュッフェ、特に午後のケーキの時間になると、女性が列を成すほどの人気ぶりです。確かに、細かく丁寧に作られたケーキがずらりと並ぶその姿は、見ているだけでも、食欲を刺激し、ナビも知らぬ間に手が伸びてしまいそう。ケーキももちろん独自のパティサリーで作られるオリジナルですが、その他パン等もほとんどがホテルで製作されます。オススメは、「ランチライムのナン・カレーだ」というのは、シェラントン営業担当の陳さん。ナビも早速食べてみよう・・・と思ったのですが、あいにくまだランチタイムではなかったので、あきらめることになってしまいました。本当においしいのかどうか、読者の方に確かめていただきたいですね!
空中エレベーターに乗って、最上階に飛び上がります。
音も立てず静かに、そして信じられない速度で、みるみると小さくなっていくブッフェコーナーのヨーロピアンな椅子や机たち。16Fに到着すると、台北でも指折りの高級料亭の一つ「請客楼」がひっそりと迎えてくれました。四川料理を提供するこのレストランは、2階建てになっており、1F部分の一般客席、そして階段を上がり2階には大きな個室がいくつも控えています。さて、この「請客楼」の「請客」とは「ご馳走する・招待する・おごる」という意味があります。ということで名前のとおり、主に高級官僚の接待場所として使われるのです。それもそのはず、窓からは「監察院」や「行政院」「警政署」など、多くの官庁が見下ろせるほど、この場所は接待にはとっても便利な場所に有るんですね。でも、官庁の内部が上から丸見えになってしまうのは、「大丈夫かな・・・」とちょっと心配です。
広東料理「辰園」
「請客樓」を筆頭に、シェラトンでは選りすぐりのシェフを引き寄せた、人気レストランが合計9つも入っています。中華料理は、先ほどの四川料理「請客楼」だけではなく、広東料理の「辰園」。先ほどの1Fにはブッフェコーナーとカフェテリア兼ラウンジバー、さらにパンのカフェが。他国料理専門レストランとしては、フランス料理の「安東廳」、タイ料理の「スコータイ」、日本料亭の「桃山」などが入っています。
特に日本料亭の桃山は、京都の町屋を再現した店作りが行われ、今にも舞妓さんが躍り出そうなそんな風情の有る店作りとなっていました。
部屋は11タイプに分かれています
台北シェラトンの客室数は688とかなり大規模。
もちろん部屋タイプも11タイプと、全室見学を終えたころには、ナビもちょっと疲れてしまったくらい。ただ、この11タイプ、大きく分けると、2つの種類に分けることができます。14F以下の一般客室フロアと15F以上の行政楼(エグゼクティブフロア)です。行政楼では、一般客室とは違って、デザインやアメニティをさらに充実させ、高級会員向けのつくりとなっています。ただ、一般のご旅行では一般客室でも、十二分に事足りるぐらいですので、予算を見ながらゆっくりご検討下さい。全室、モダンチャイナを全面に押し出しながらも、落ち着いたつくりとなっています。壁の飾り棚が中国らしい幾何学模様だったりなど、さりげないところで息吹有る「中華の美」をかんじることができます。
浴衣です。
一般客室フロアの隅々にもサービスが根付いています。全室液晶テレビ完備もさることながら、アイロンや豊富なミニバー、バスローブなど、5つ星ホテルに必要なものは何でもそろっています。うれしいことに浴衣つき!これで寝巻きを持ってくる必要がありません。アイロンは基本のお部屋のアメニティですが、所によっては無いところも有るそうなので、無い場合はフロンとに要求してくださいね。新聞ですが、日本から空輸で送ってきているため、客室に届けられる新聞は昨日の新聞なんですって。
客室紹介
Superior Room(スーペリアルーム/舒適客房)
9.5坪のお部屋にダブルベットが一つの一番リーズナブルなお部屋です。エキストラベットは追加できません。
Deluxe Room(デラックスルーム/豪華客房)
もっともスタンダードなお部屋。 ダブルかツインかを選択できます。エキストラベットも入れることができます。
Premier Room(プレミアルーム/首席客房)
12坪の広々としたお部屋。ここもダブルとツインがありますが、ツインの場合は、ハリウッド式、つまりシングルベッドとシングルベッドを近くにくっつけるというスタイルになります。
Director Room (ディレクタールーム/主管客房)
広々としたワンルームには、リビングスペースが確保してあり、ゆったりのんびりとすごすことができます。荷物が多くても、バカッとスーツケースを広げられますし、お仕事での滞在時も、ちょっとした資料の整理なんかも出るスペースが確保できますね。
浴室アメニティはHeland Whittelを使用と女性にもうれしい!
Diplomatic Suites (ディプロマティックスイート/卓越套房)
15F以上に有る、アップグレードのお部屋です。お部屋の種類は、デラックス、プレミア、ディレクター、ディプロマティックスイートとあり、上で紹介した一般客室と大きく違うところは、グレードアップしたアメニティや設備を搭載させたお部屋ということです。ウォッシュレット完備。Heland Whittelのアメニティ、文房具セット、パナソニックのフラットテレビにDVDプレイヤー。さらに、専用のカードが無いとこのフロアには入ることができず、セキュリティ管理もしっかりしています。また16Fから1Fの朝ごはんビュッフェまで行く必要が無いよう、専用の広いラウンジが用意されています。
エグゼクティブフロア
デラックス 広さは一般のデラックスルームと代わりませんが、内装やアメニティがアップグレードしています。
その他施設
香港スターが足しげく訪れる美容院。
|
|
スカッシュコート
|
レストランのほかにも、生活に必要なもの+かゆいところに手が届くものは全てそろっているのが、五つ星ホテルの必要条件です。スポーツ施設として、夏場は屋上のプールが開放されます。さらに、お風呂付のサウナ、スカッシュコート、ヨガ教室などがありました。
喫煙所
2009年台湾では全面的に禁煙になり、客室での喫煙は違法です。そのため、シェラトンでは、一Fに専用の喫煙所を作っています。喫煙所のすぐそばには一つエレベーターがあり、すぐに客室に上がれる設計となっています。
タクシー
外国人にとって、外国でタクシーに乗るのは、勇気がいることです。良い運転手さんなら良いのですが、中には外国人をだますような運転手もいますからね。ということで、シェラトンでは、台北市の優良タクシー会社(台湾大車隊)とのみタクシーの契約を取り、外国からいらっしゃったお客様に、親切で堅実な運転手さんと、比較的きれいなタクシーを保障しています。安心してタクシーを利用しましょう!
改めて外からホテルを眺めると、ダークな色合いでどっしりとしたその外観に、まるでこのエリアを昔からひっそり見守っている大木のような、どっしりとした落ち着いた存在感を感じました。今後も、台北の中心地にどっしりと腰をすえながら、人々と共に歴史を刻んでいくのでしょう。
台北ナビでした。