台湾でも星野リゾート!極上のその先へ。タイヤル族の里にある山・水・風を感じられるラグジュアリーな温泉リゾート
こんにちは、台北ナビです。
言わずと知れた「星野リゾート」が台湾にやって来る!というニュースが届いたのは2019年のこと。今回ついに機会を得て「星のやグーグァン」へ行ってきました!日本と台湾それぞれの文化が交錯する空間には、ここでしか味わえない極上の時間がありました。それでは、とびきりの休日を過ごしにさっそく出掛けましょう。
台湾初の星野リゾート「星のやグーグァン」
日本国内外に59の施設を運営する「星野リゾート」(※)。[星のや][リゾナーレ][界][OMO][BEB]といった5つのサブブランドとその他の個性的な宿泊施設があり、海外ではその内の4施設を展開しています。
星のやグーグァンは星のやバリに続く海外2軒目の「星のや」で、2019年6月にオープンしました。「星のや」はサブブランドの中で、最上級のクラスのブランドです。
※2022年7月現在
夜見るとまた違った雰囲気のエントランス
タイヤル族の里、歴史ある温泉地・谷関(グーグァン)
「グーグァン」は台湾リピーターでもあまり馴染のない土地かもしれません。漢字で書くと谷關(谷関)。台中市の外れにある山あいの温泉地で、日本統治時代の明治40年に発見されたことから「明治温泉」と呼ばれた過去を持つ歴史ある温泉です。
高鉄「台中」駅からは車でおよそ90分。3000m級の山々が連なる台湾中央山脈の麓にあるそこは、その昔原住民のタイヤル族が暮らしていた地域でもあり、町を歩けば市中心部とは異なる原住民文化を感じることも。
まさにその土地の風土・歴史・文化を織り込んだおもてなしを大切にしている「星のや」ブランドにぴったり。非日常を体験できる空間となっています。
台湾の古い街並み、騎樓(アーケード)をモチーフにした廊下
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台湾や日本の作家の作品が飾られた廊下はギャラリーのような雰囲気
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ウォーターガーデンの竹藪がまるで生きた絵画のよう!
おこもりしたい、ラグジュアリー温泉リゾート
「星のやグーグァン」は、そんな温泉街から少しだけ離れた場所にあり、空間は宿泊ゲストためだけのもの。そのため、プライベート感は申し分ありません。
敷地内に足を踏み入れれば木々の緑に包まれるだけでなく、客室に居ながらにして迫りくる山景を楽しむこともできます。
男湯は青い暖簾を、女湯は赤い暖簾をくぐって大浴場へ
また豊富な湯量でも知られる谷關溫泉(谷関温泉)。「星のやグーグァン」では、源泉かけ流しの裸で浸かれる男女別の大浴場と露天風呂を設け、大自然に抱かれながら温泉を楽しむこともできます。
さらに全客室は半露天風呂付き、一部を除きメゾネットタイプとなっています。客室のお風呂も当然源泉かけ流しのため、いつでもお湯は満ち満ちた状態。いつでも好きな時に何度でも良質のお湯を満喫できるのです。
[大浴場]7:00~10:30、16:00~23:00
泉質は弱アルカリ性炭酸水素塩泉で、無色無臭の「美肌の湯」
水と風を感じるウォーターガーデン
温泉から上がったら室内でくつろぐのもよいですが、ぜひ緑いっぱいのお庭、ウォーターガーデンを散策してください。
庭園を巡る水をなでた風が涼やかさを運んでくれるウォーターガーデン
土地の高低差を利用した水路には、山からの湧き水や温泉水が絶え間なく流れ続け、その周りには青々とした木々や草花が咲き誇り、それらの間を蝶々やトンボが優雅に飛び回ります。
そして流れる水はプールへと。
プールサイドに建てられたガゼボ(洋風あずまや)に腰を下ろして水と風、そして鳥の音に耳を澄ませながら自然に抱かれてリラックス。至福の時が過ごせそうです。
山水が流れ込むプールは、照り付ける陽射しの下でもひんやり
客室設備:至れり尽くせりだから、持ち物は最小限に
細かなところまで気配りを感じられる客室設備は、さすが「星野リゾート」。「手ぶらで来ても問題ないのでは?」と思えるほど充実しています。パジャマや館内着、ゲタ、フェイスローションやフェイスマスクといったものまで揃い、持参するのは休日を楽しむための「自分」と快適に過ごすための「お気に入り」だけでよさそうです。
ダイニング用にワンピースを持参しましたが、結局着心地が良かった館内着でダイニングでお食事をしたほどなので、本当に何でもそろっていますよ~!
[ゲストルームフロア]
[温泉フロア]
源泉かけ流しの半露天風呂(弱アルカリ性炭酸水素塩泉)
シャンプー・コンディショナー・ボディーウォッシュ
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シャワーブースは湯舟のとなりの室内に
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客室情報:温泉に癒されるためのまどろみ空間
客室は全部で49室と規模こそは大きくありませんが、5つある部屋タイプの4つはメゾネットタイプ。加えてお部屋全てに源泉かけ流しの半露天風呂を配置という贅沢さです。
温泉ステイを楽しむことを目的に、温泉フロア/ゲストルームフロア(リビング&寝室)といった分け方をしているのも特長的です。
また、客室前面には大きな窓を配し風景と一体化した雰囲気を、さらに後面にも窓を設け吹き抜ける風の心地よさを体験できる造りに。日本人デザイナーによる空間デザインは、日本的くつろぎをお約束、心も身体ものんびりできそうです。
■Yue(月見)約32坪(定員2名) 画像参考:504号室
何より温泉を楽しみたい方におすすめなのが、温泉フロアがほかの客室タイプの2倍という「月見」です。
[ゲストルームフロア]
ドアを開けると、現れたのがゲストルームフロア。リビングにはテーブルのほかに、月見台と呼ばれるマットの敷かれたスペースも。ここでヨガを楽しむのもよし、読書をするのもよし、雄大な景色を眺めながらまったりとできそうです。
リビングスペースの大きな窓の向こうに臨む一面の山
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そのおとなりには月見台。何をして過ごそう?
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月見台の奥にはキングサイズのベッドが。フロア全体が大きな1ルームという設計ですが、室内の段差をうまく利用して、またローチェストで月見台と区切り、寝室としてのプライベート感が保たれています。
ベッドに寝ころびながら景色を眺めることも、もちろん可能です。
[温泉フロア]
室内の階段を下ると、温泉フロアへと繋がります。前面のベランダ風の場所が半露天温泉スペース。2人で浸かっても十分過ぎる広さの湯舟とリクライニング可能な大きなソファーが並びます。
どちらからも目の前には迫りくる山々。贅沢過ぎます。
室内スペースはドレッサーを兼ねた洗面台&脱衣所、シャワーブースがあり、さらに湯上りにくつろげる畳敷きの湯上り処も。まだ火照る身体を休めるのに最適のスペースです。
琉球畳が敷き詰められた湯上り処。素足でゴロリ……最高でしょう!
また、上下階にお手洗いが1つずつ配置されているのは、このタイプだけになります。
■Feng(風音)約26坪(定員3名) 画像参考:411号室
仲良く3つのベッドが並ぶ「風音」は、家族と、友人と過ごすのにぴったりのメゾネットタイプのトリプルルームです。
床座リビングは広々快適!
[ゲストルームフロア]玄関を入り短い廊下を進むと、その奥にオープン式のクローゼットとトイレ、廊下を手前で折れて室内に入ると、寝室とリビングが広がる造りとなっています。
掘りごたつ風の床座リビングとベンチソファーが置かれたテラスがあり、思い思いの場所でくつろげる仕掛けがあります。
テラスで風に吹かれながらお昼寝もいいかも……
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セミダブルに限りなく近い大きめのシングルベッドが3台並びます
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[温泉フロア]
先ほどの「月見」とは異なり、温泉は上階に用意されています。
湯に浸かり、風に涼み……何度でもリピート!湯舟のとなりには小休止のできるベンチも
階段を中央に、ウォーターガーデン側にシャワーブースと半露天風呂、もう片側には洗面兼ドレッサースペース、脱衣所があります。
■Shui(水明)約23坪(定員2名)
最もスタンダードなメゾネットタイプのお部屋「水明」です。
ゲストルームフロア は「月見」と、温泉フロアは「風音」とよく似たデザインとなっています。
画像提供:星のやグーグァン
■Shan(山霞)約34坪(定員4名)
「山霞」は唯一メゾネットではないスイートルームです。
2つの寝室を設けそれぞれにダブルベッドを配置。段差が少ないので年配者や小さなお子様連れも安心して利用できると同時に、プライベートを保ちながらゆっくりできる空間で2世代旅行におすすめ。半露天風呂、テラス、床座リビングを備えています。
画像提供:星のやグーグァン
■Sen(森羅)約65坪(定員7名)
3世代の家族旅行に最適なのが1室のみの特別室「森羅」です。
メゾネットタイプの3ベッドルームで、ゲストルームフロアの2つのお部屋それぞれにダブルベッドが1台ずつと月見台が、もう1つのお部屋にシングルベッド3台が置かれています。みんなで集うならテラスに置かれた大きなテーブルへ。さらに温泉フロアには2つの半露天風呂があります。
ダイニング:滞在シーンで選べるバラエティー豊かな料理
時間ごとに異なる表情を見せるウォーターガーデンを眺めながらお食事を
館内のダイニングでは、台湾の食材を織り交ぜた「星のやグーグァン」ならではの手の込んだ会席料理を中心に、台湾料理や洋食など各種アラカルトメニューがいただけます。
また2022年3月に就任した加川仁料理長は、ニューヨークやシンガポールなど海外での経験も豊富。和食だけに留まらない多彩な腕が期待されます。
会席料理「旅は魔法」より前菜の「出逢」。カリフラワーのすり流し・マグロの山芋和え・ごま豆腐と山海の幸が並びます
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加川仁料理長。今夏は台湾の離島・澎湖を訪れ、新鮮な海鮮類を堪能してきたとか。今後どんなメニューとなって登場するのか楽しみです 画像提供:画像提供:星のやグーグァン
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[夕食]
17:30〜19:30(最終入店)※部屋食の選択も可能です
会席料理:3800元
アラカルト:173元~
[朝食]
7:00〜9:30(最終入店)
台湾粥朝食膳・和朝食膳・アメリカンブレックファスト:各1213元
鶏出汁と貝柱のお粥を筆頭に、台湾らしいエシャロットソースの蒸し鶏や客家風焼き豚など多種多様な台湾粥朝食膳
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和朝食膳は焼魚に玉子焼き、炊き合わせ、小鉢に湯豆腐などなど豪華絢爛
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[昼食]
12:00〜14:00(最終入店)
星のや牛肉麺715元、稲庭うどん440元、季節野菜のキーマカレー440元
※上記食事代金には税金とサービス料が含まれています
その他の付帯施設:お気に入りの空間で過ごす時間
ゲストが思い思いの場所で気ままに過ごせる憩いの場を多数設けています。時間帯によっては独り占めできることも。お気に入りの場所で、ただ風に吹かれる……なんて贅を尽くした時間の使い方も悪くありません。
[ライブラリーラウンジ]
ウォーターガーデンに面し、刻一刻と変わる景色を眺めながら、自由にドリンクやお菓子をいただけます。書籍や新聞も置かれ、こちらで読みふけるのも、室内へ持ち込むのも自由です。
窓の外には時間ごとに異なる景色が広がります
[湯上り処]大浴場からの帰り道、火照りを鎮めに立ち寄りたいのがここ。時間帯によっては湯上り後の冷たいデザートの提供も行なっています。庭園を眺めながらぼんやりするのもまたよし。
[風の間]4階客室フロアにある、風が通り抜けるオープンスペースです。テーブルやソファーが置かれ、目の前の山と対峙できる場所。
茶室をイメージした空間
[スパ]更なるリラックスを求めるのなら、スパはいかがですか?こちらでは全身の気を巡らせる痛くないトリートメントマッサージを主としています。温泉で身体を温め凝り固まった筋肉を緩めた後は、最高のひとときを。心身共にリラックスできるこの上ない時間が待っています。
14:00~22:00
※施術時間は14:00~(連泊ゲストのみ)/16:30~/20:00~
※最終予約はコース時間の30分前までになります
アクティビティ:「星のやグーグァン」で過ごすさまざまな休日
充実した時間を過ごすための各種アクティビティが用意されています。この地ならでは山間の自然やタイヤル族の里を感じる催しもあり。ぜひ参加してみませんか?
※時季により内容や価格が異なる場合もあります
[草花散策]で谷関の自然に触れよう
[氣循森呼吸(きめぐりしんこきゅう)]気功をベースにしたストレッチ体操で気の巡りを整えよう!
毎日7:30〜8:00(参加無料)
[草花散策]ガイドと共にウォーターガーデンを周って季節の草花に親しもう!
毎日9:30〜10:00、10:00~10:30(参加無料)
[谷茶のひととき]「星のやグーグァン」オリジナル、谷関にちなんだおめざをいただこう!
毎日10:30〜11:30(参加無料)
[池畔楽飲]プールサイドバーで季節のドリンクはいかが?台湾らしいカクテルも。
毎日14:30~16:30(参加無料)
[沁心時刻]では地元「白冷冰店」の五葉松味のアイスキャンディーを
[森夜軽飲]ライブラリーラウンジでのんびりと季節のドリンクをどうぞ。
毎日17:00~21:00(参加無料)
[沁心時刻]お風呂上りに谷関で人気の冷たいアイスキャンディーを。
毎日17:00~24:00(参加無料)
[紡ぐタイヤル族の織物]タイヤル族伝統の織物を体験しよう!
金~日曜日12:00〜13:30(参加費用850元)
※ほかにも多数アクティビティがあります。催しによっては開催日が限定されますので、ご予約時またはチェックイン時にご確認ください
※上記有料アクティビティ代金には税金とサービス料が含まれています
至れり尽くせりのサービス&充実の施設で心のこもったおもてなし
「星のや」というと高級リゾートという印象があって、小市民ナビにはちょっと敷居が高いのかな?という一抹の不安を抱いていたのですが、今回の滞在でがらりと印象が変わりました!
すべての従業員から伝わる「星のやグーグァン」での滞在を楽しんで欲しいという思い。従業員は小さな女将さんみたいで、つかず離れず、いい距離感なのに、ここぞという時に手を差し伸べてくれます。台湾人スタッフに宿る日本のホスピタリティ魂に感動するとともに、台湾だからこそのフレンドリーさもあって、台湾好きの日本人には特にぐっとくるものがあると思います。
アフターコロナはB級グルメや夜市巡りだけでなはい、台湾の新たな魅力に気付かされる「星のやグーグァン」で、温泉逗留を楽しみませんか?とびきりの休日が待っています。
以上、台北ナビでした。
※季節に合った特別プランのアクティビティに参加がおすすめです。
下記に詳しくご紹介していますので、どうぞご覧ください。