激戦を勝ち抜いて今も人気の四川料理の老舗店。しかもリーズナブル!
こんにちは、台北ナビです!
MRT新店線の公館駅周辺にやってきました。今日ナビが紹介するお店は、創業30年以上という歴史のある四川料理の「重順」川菜餐廳。30年来の常連さんもたくさんいるらしく、地元の人々に根強い人気を保っているとか。
公館の繁華街の、この通りは別名「四川料理横丁」。四川出身の人が多かったのか、当時は8軒の四川料理店がこの短い通りにひしめいていたそうです。が、その後、ベトナムやタイ料理の店も周囲に充実したこともあり、現在生き残っているのは、現在このお店を入れて4軒だけになっているそうです。「重順」さんはその中の代表格といえるでしょう。土、日は17卓あるテーブルが1日で6-7回転すると、マネージャーの林敏徳さん。なんと忙しいお店なんでしょうか。お店は改装したばかりで清潔で綺麗。壁にはオーナーが書いた書道の額が飾られ、そして、ほかの従業員のおねえさん方も創業時から働いているというベテランばかり。
ここのマネージャーの林さんは、なんと日本語もかなりお上手。メニューの説明も日本語でしてくれました。観光客の少ないローカルエリアで、日本語で料理の説明をしてくれる店は貴重です。たくさんあるメニューの値段も、超チープというわけでもないけど、確かな味と清潔でクーラーの効いた店内で食事ができるとあればリーズナブル。学生街だからでしょうか?価格も庶民的ながら、量も充分。それにご飯にスープが無料で付いてくるとなれば、やはり、リーズナブルでしょう。さて、今日、ナビがいただいた料理を御紹介しましょう。
四川料理はスパイシー?
四川料理と聞くと、まずどれもスパイシーなのでは?というイメージがありますよね。たしかにありました。赤唐辛子がたっぷりと入った鶏とネギと赤唐辛子オイスターソース炒め。辛さは好みに合わせてリクエストできるので、事前に伝えてくださいね。
左宗常鶏
これは辛い!でもこの料理で使われている鶏はモモ肉で半地鶏なので、ほどよい噛み応えと超激辛唐辛子が混ぜ合わさって、いい味を出していました。ただ、辛いのが苦手な人は林さんに辛さを抑えてもらうように伝えてくださいとのこと。今日食べたのは辛い方かな~っとリンさん。ナビは口から火が出そうでした。でも美味。
回鍋肉
豆干=豆腐を干した物にキャベツ、豚の3枚肉とのチリ炒め。これは日本でもおなじみのメニューです。 日本では一般的に厚揚げですが、ここでは豆干(干し豆腐)を使っているところがミソ。ほどよい辛さ。
鍋巴蝦仁
いわゆるおこげ料理。ご飯をパリパリに焼き上げ、あつあつの小エビのチリソースをいっぺんに「ジュー」とかける。それを混ぜあせて食べると、おこげのサクサクとした食感とプリプリエビが混ざっておいしい。いわゆる一般的な小エビのチリソースより、辛さは控えめでケチャップ味。子供でも大丈夫。
干扁四季豆
インゲンをやや乾燥状態にしたものとカリカリにんにく、ネギの炒め物。台湾のポピュラーな料理のひとつです。インゲン独特の味がなく、子供も喜んで食べられておいしいです。
豆酥鱈魚
魚のタラを丸々1匹蒸して、その上に大豆を細かくきざんで味つけしたフレーク状の「豆酥」で魚をまるまるおおいます。大豆の香ばしい味がタラのシンプルな味をひきたてます。熱さが長持ちするように、下にロウソクの火が入り、しばらくは熱いまま食べられるのがうれしい。この店の魚料理は、魚を丸々使っているのに一匹130元からと値段は控えめ。これは他店に比べて安さを感じる一品でした。
蒜泥白肉
薄切り豚肉をゆでて、にんにくのソースをかけた、四川料理の定番オードブル。ソースがガーリック風味で濃厚なので、ビールに相性のよい料理といってよいでしょう。
麻婆豆腐
これを食べたいためにわざわざ四川料理の店を選んだファンも多いはず。こちらのマーボは山椒の粉が舌にビリビリとくる味付け。ご飯の上にかけて豪快にお召し上がり下さい。
はまぐりのスープ
唐辛子でヒリヒリになった口をきれいに流してくれるスープのひとつ。さっぱりとしたショウガ味がアサリの味にぴったりと合ったあっさりスープです。
ご飯と日替わりスープおかわりどうぞ〜!
ご飯もたっぷり出され、おかわりも自由。今日の日替わりスープはお豆腐入り味噌汁。これがカツオだしが利いていてなかなかの美味。辛い料理を食べた後に飲むとホッとしました。このほか、卵スープ、コーンスープなどと変わるそうですが、どんなスープを作るかは、林さんが毎日考えるとか。
コース料理には、前菜、肉、魚、豆腐、スープとうまく組み合わされていて、多人数で行くならおトクかも。
もし、2人で行くなら2品くらいでも充分。注文しすぎないように注意してくださいね。
以上、台北ナビでした。