心地よい辛みをお求めの方はぜひ、名物のコロコロしたワンタン紅油抄手はぜひご賞味を!
元の本店があった場所はビルの老化による影響で営業が続けられなくなり、現在はデパートの中に出店し営業しています。基本情報には台北市内の「信義遠百A13」にある「信義店」の情報を書いています。
また、新北市の「MITSUI OUTLET PARK 林口」と新竹市の「遠百竹北」にも出店しています。
以下の内容は以前東区にあった時のものです。
こんにちは、台北ナビです。
四川料理を食すなら超有名なこのお店。辛い物が好きな人はもちろん、辛いのは苦手だけど四川料理を食べたいって人にもオススメです。
今日は日本人が大好きなマーボー豆腐や回鍋肉、そして、お店自慢の新作もいただきました~♪
老舗だけど値段も手ごろで気軽なお店
本場中国は四川省成都市で創業を始め、内乱のため台湾へ渡ってきたのが1951年。その後なんと何十年もの間、食にウルサイ台北っ子にも老舗の貫禄を保ち続けています。さらに、老舗といっても敷居が高いわけじゃなく、お値段も手頃。お店の人も親切だからフラっと気軽に入れます。
2005年末に改装をして、美しいインテリアに囲まれた現代的な空間に生まれ変わりました。4人がけ、6人がけ、10人がけのテーブルがあり、満員で100席という快適なスペースです。
メニューは日本語、英語の表記があるように、日本人や外国人の常連もかなり多いらしく、週末などは予約必須、予約なしなら早めに行ったほうがいいでしょう。
お店の老板娘は萬敏齊さん。彼女のお父さんが、四川料理の有名シェフを5,6人集めてレストランを開きました。発端は西門町の萬国戯院の近くで小吃のお店を開いたのが最初で、その後は忠孝東路の神旺大飯店の向いに移動。それから現在の場所に落ち着いたというわけです。
「四川呉抄手」の現在のメインシェフは范金廣さん。初期のシェフは80歳を越えお店の顧問として時折顔を出し、味のチェックを行うそうですよ。こうやって、伝統の味はしっかりと受け継がれているというわけです。
辛さはお店の人に聞いて調節しましょう
四川料理ですから、香辛料をふんだんに使った辛~い料理がラインナップされているのは覚悟の上と思いますが、辛いのが苦手な人はお店の人にその料理がどのくらい辛いのか確認した後で「不要太辣」(ブーヤオタイラー:あまり辛くしないで)とあらかじめ頼んでおきましょう。辛さ度は「小辣(シャオラー):ちょっと辛く」「中辣(チョンラー):けっこう辛く」「超辛(チャオラー):ゲキ辛」といえば通じますよ!
また、一般的に中華料理を注文する際は人数+1の料理を、といわれていますが、ここのお店は1品の量がそれほど多くないので、人数×2の品目でも大丈夫でしょう。席につくと同時に小菜(シャオツァイ;お通し)がでてきます。これはお好みで食べたい品だけ選びます。
お店の方にいっちばん辛いのはどれ?と聞くと、これかしら?と指さしてくれたのが「豆辧紅魚」。トウガラシが山の如く乗っかって、まるでお魚さんが赤い衣を着てるよう。見るからに、という感じです。また、写真があるメニューは、本場のおすすめ料理だそうなので、写真から好きなのを選んでもいいかもしれませんよ。
看板メニュー「抄手」の食べ方
写真はこの店の看板メニュー、店名にもついている
「紅油抄手」80元です。
「抄手」とは四川地方の方言でワンタンを意味するそうですが、私たちが想像するワンタンとはちょっと違います。スープの無い、直径15cm程の小さいお椀にコロコロっとワンタンが入っているだけです。お椀の底には紅油(ホンヨウ:ラー油)たっぷりの秘伝のタレが入っているので、お箸でグルグル混ぜてから食べましょう。
これも、タレの辛さが選べるので、注文する時に確認しましょう。
これがないとね
麻鍋豆腐(マーボー豆腐)
日本人なら、四川と言えばまず思い浮かぶのがこのメニューでしょう。あまり辛くしないでと言うのもOK。ナビたちはもちろん直接ご飯にかけて食べました。マーボー豆腐はこうでなくっちゃね。
回鍋肉(茹で豚とキャベツの辛口味噌炒め)これも白いご飯がどんどん進んでしまう一品です。キャー、また食べ過ぎてしまう!と思ってもおいしいものには勝てません、どんどんいっちゃいましょう!
重慶水煮牛(薄切りビーフともやしなどをあえた辛口五目スープ) 花コショウが効いた一品。出汁には豆絲なども含まれ、かなり奥深い味、お店もオススメする試してみたいメニューです。
脆皮炸蝦珠(カリカリのエビダンゴ) 360元
新作だそうで、新鮮なエビ団子がパン粉で揚げられています。老板娘は、新作は自分が納得がいかないとメニューには載せないという徹底ぶりで、これは強力に押したい一品だそうです。一皿に大きなエビダンゴが4個。少人数なら他のテーブルでの注文もあれば2個にできるそうです。とはいっても、これ1人一個でもかなりのボリューム!エビダンゴ好きの人は十二分の満足感が得られることでしょう。
成都查渣麺(成都風汁なし麺)
中国ハムと鶏肉の煮出しで炒めたひき肉と豆粉をあえ、麺にかけています。ナビは汁なし麺は大好きなので、この麺は大変気に入りました。あっさりとしています。
人数が多ければ火鍋を食べよう
2人だとちょっと辛い鍋物ですが、人数が揃ったなら、ぜひ辛~い鍋「麻辣火鍋」(マーラーフオグゥオ)も試して下さい。
鍋のベーススープに白菜、鶏血、凍豆腐、エノキダケなどが含まれています。辛いのちょっと自信のない方は、鍋の中身が半分に分かれてて、辛いスープと普通のスープの2種類が楽しめる鴛鴦鍋もあります。中に入る具は別注文で、店員さんの薦められるがままに頼んでいくと、かなり量になるので要注意!店員さんが鍋奉行になってくれるので食べ方がわからなくて大丈夫です。メニューをもらって、錬りもの系や野菜、モツ系を足してもいいでしょう。
また、直径10㎝ほどの小さな可愛いセイロに入った「粉蒸排骨」も、と~っても美味!こちらもまたお店の看板メニューの一つです。
梅ジュースはいかが?
四川料理レストランには、飲み物メニューの中に梅ジュースがよく見られます。ここ「四川呉抄手」でも冰醸烏梅汁があり、とても飲みやすかったです。少しクセがあるので、苦手な人もいるかもしれませんが、ここでお酒を飲めない人には、ぜひこのジュースを試してほしいですね。
食後には手作りのデザートもあり、人気は雪花糕だそうですが、この日はもう品切れ。杏仁豆腐とパッションゼリーをいただきましたがおいしかったですよ!
手作りの杏仁豆腐、おいしかった!
|
|
さわやか味のパッションフルーツゼリーも試しました
|
辛~くておいしい四川料理、ぜひお試しください。今回紹介した以外にも蒜泥白肉や干偏四季豆、干焼蝦仁など、四川料理の定番メニューもしっかりあるし、ジャージャー麺や涼麺などの種類も豊富。ナビは今度来たときは違うメニューも試してみようと思っています。
以上、台北ナビでした。