冰郷水果店（台南市）

砂糖生姜醤油に付けていただくトマトは格別！八宝豆花も絶品です。

台南には新鮮なくだものをその場で食べられるお店が多いのですが、このお店は数あるフルーツ店の中でも人気のフルーツ屋さんで、1978年開店から30年以上の歴史を持つ老舗店。民生路沿いに人気小吃店が軒を連ねていますが、ここはそのうちの一軒です。ここの名物は店名にもあるように「薑糖番茄」と「八寶豆花」。まず「薑糖番茄」はトマトをショウガ入り砂糖醤油ダレにつけていただくというもの。トマトに砂糖？と聞くと日本人の常識では突飛なトッピングのように思われますが、食べてみると意外や意外、トマトの酸味と砂糖醤油の甘さと香ばしさがマッチし、ショウガの香りがアクセントとなって味を引き締めていて、かなり癖になる味覚なのです。醤油、砂糖、甘草粉をもち米でとろみを付けショウガを加えたこの特製ダレがこのおいしさの秘訣といえるでしょう。このようにトマトを砂糖醤油につけて食べるのは、台湾南部独特の食べ方だそうなので、台南に来たら日本人的先入観を捨てて是非試してみて。

「八寶豆花」は緑豆、大豆、小豆、ハトムギ、もち、落花生、粉角（蒟蒻ゼリーのようなもの）、粉圓（台湾タピオカ）にかき氷と蜜をかけた豆花。屏東県萬丹産の柔らかくほんのりとした甘さの小豆とふわふわの豆花が美味。一皿が大きいので食後なら2～3人でシェアするのがいいでしょう。