上好烤滷味（台南市）

特製ダレにつけて炭火で焼いた滷味が、とっても香ばしいんです。

上好烤滷味は、1981年に店長の曾雅志さんが開業して以来30年、今は息子さんが後をついで変わらぬ味を提供し続けています。お店は民族路と康楽街の角にあり、席もない質素で小さなお店ですが、侮ること無かれ、知る人ぞ知る隠れグルメ店なのです。夜になると香ばしいにおいに誘われて、夜食を買いに来るお客さんが途切れなくやってきます。一般的に滷味は肉や練り物などを醤油で煮込んだものですが、このお店はその煮込んだものを更に特製ダレにつけて炭火で焼くのが特徴で、台湾風焼き鳥という方がイメージしやすいかもしれません。この炭火で焼くことによって香ばしさとウマ味が増すというわけなんです。

この日はおすすめの七里香（鳥の尻尾、25元）と鶏軟骨（20元）を食してみましたが、肉に脂身が程よくのって柔らかく、タレの香ばしさが、夜食にもかかわらず更なる食欲をそそり、思わずビールがほしくなります。また鶏腿肉は（骨無し腿肉のステーキ）でお店一番の人気メニューだそうですが、この日は夜10時ごろに訪れたため残念ながら売り切れ。ゲットしたい方は早めにお店に行かれることをおすすめします。ところで店長の曾さんは経営のかたわら、所在地である中西区三合里の里長さんも務めており、かれこれ16年になるそうです。曾さん曰く、一時期はこの周辺は人通りが少なく寂しい所だったが、最近では周辺の海安路、神農街の開発発展と共にこの辺りも活気が戻ってきたと話してくださいました。上好烤滷味は地元の成長と共に歩み続けてきたお店なんですね。