台東の波とひとりの女性に惚れ込んだアメリカ人が開くピザ屋さん♪サーファーや観光客に大人気!
こんにちは、台北ナビです。台東においしいピザ屋さんがあるから行ってみない?と誘われてやってきた「披薩阿柏」。台東の海濱公園から徒歩5分ほどのところにあります。軒先には「披薩」「國泰民安」と書かれた黄色い提灯が掛けられてあり、その横にはサーフボードが立てかけられていました。ハチャメチャな感じだけど、何だか面白そう!と思い、ドアを開けてみました!
ちょっと気になる店名
ピーターさん
直訳すると「ピザおじさん」という披薩阿柏という店名。てっきりイタリアかぶれの台湾人のおじさまが開いているのかと思っていたのですが(失礼!)、なんと…アメリカの方のお店だったんです。しかもおじさんというには若すぎるのですが…。その理由をオーナーのピーターさんに聞いてみると、「歳をとっても店名を変えなくてもいいでしょ?」と、とても流暢な中国語で答えてくださいました。何とも明るくユーモラス!
中国語に興味を覚え、まずは台中で中国語を勉強していたピーターさん。元々サーフィンが大好きだったそうで、台湾のサーフィンのメッカである台東にやってきて、この地を愛してしまったんだとか。その後台湾人の奥様と結婚され、一児のパパになり、ここで長年暮らしています。
仲良し家族!子供さんもサーフィンし始めたそうですよ~♪
どういったスタイル?
このピアノは奥様へのプレゼントなんだそう!素敵♪
軒先や店内に提灯をぶらさげてみたり、テーブルを天井からロープで吊ってみたり、オレンジと緑色のペンチで壁を塗ってみたり…。もうやりたい放題!「これはラテンアメリカをイメージしたんですか?」とたずねてみると、「めんどくさがり屋のスタイルだね!」ですって。何かを決める時、まずは奥様に意見を求め、特に意見がない場合は、ピーターさんがひらめくままに決めているのだそう。友達やバイトの子たちの助けを借り、1カ月でデザイン、ペンキ塗り、家具作りを終えたそうです。右と左の壁、2階の色が違うのも、どんな色にするのかもすべて自分のフィーリング。今、その当時の気持ちを思い出してみても、思い出せない…とおっしゃっていました。笑
お店に入るとまず目に入る机。天井からつるされています
2階は真っ赤~♪
学生時代のバイト経験が今に役立っています!
台湾に来る前、ヨーロッパなどに住んでいたことがあり、その際イタリアで2年間、語学とピザ作りを学んだそう。台湾に来てからピザ屋さんを!と思った時には半分くらい作り方を忘れていたのだとか 笑。それから試行錯誤の末、今のスタイルを確立しました。ナビは個人的に、イタリアのピザは薄くてお腹いっぱいにならないし、アメリカのピザは皮が厚過ぎてあまり食べられないのが難点だと思っていたのですが、こちらはイタリアとアメリカのちょうど半分くらいの厚さ!ナビのために作られたの?というほどナビ好みの厚さでした。ヤッター。
それぞれの役割をテキパキとこなしています
よ~し、作るぞ~
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力を込めて回転…
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穴があいちゃった!
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見習い君が練習していました~ |
特製のソースをつけて特製ピザを召し上がれ!
:ピザが運ばれてくる時、お皿にたっぷりと乗せられた白いソースも一緒にリザーブされます。これはピーターさんがおばあさまから教わったという特製ソース。酸味と甘みが絶妙なこのソースにつけることで、味がしまります。これにつけるとおいしさ倍増!!甘いリンゴのピザ以外は是非つけてみてくださいね。
オススメピザをご紹介!
その名前を聞いただけではどんなピザが出てくるのか想像できないメニュー。どのピザにも開店当初からのおなじみのお客さんの名前やその方にちなんだ名前が付けられています。ただピザを提供するお店というのではなく、お客さんが集まり笑顔になるというのが伝わってくる商品名ですよね。また、ピザはハーフ&ハーフや1つの味を2切れずつ、4つの味が味わえるタイプも注文できるので、少人数で行った場合はこの方法を覚えておいてくださいね。
莫頓(Morton/モートン)1切れ95元 1枚350元
トッピング:ソーセージ、ベーコン、オリーブ、マッシュルーム、ピーマン、ペスト
看板商品ともいえるのがこのモートン。開店当時毎日のようにやってきたお友達がこの組み合わせが好きだったので、その彼のアイダホにある牧場の名前から命名しました。何でも、その彼は台東在住の芸術家。最近は素敵な建物を改築中とのことです。
皮に塗られた爽やかなトマトソースと濃厚なチーズが何とも言えないおいしさです。パラパラとのせられたビーフボールがくせになる~。なぜかピーマンがそんなに苦くないのも驚きです。
沙地菊花(Soddy Daisy/ソディデイジー)1切れ85元 1枚300元
トッピング:ローズマリーチキン、ハモス(ひよこ豆のディップ)、オリーブ
ソディデイジーはアメリカのテネシー州にある都市で、ピーターさんのお母様や先祖が住んでいた場所なんだそう。
ハモスとはフムスともよばれる中東の広い地域で食べられるお料理で、これもヨーロッパにいた頃に学んだそうです。ローズマリーチキンとハモスの組み合わせで食欲をそそる味!ナビ、かなり気に入りました。ピーターの奥様もお気に入りなんだとか。
卡明頓(Covington/コビントン)1切れ90元 1枚330元トッピング:ペパロニ、ビーフボール、ピーマン、ハラペーニョ
コビントンはピリ辛!辛い物、味が濃いのが好きという方にオススメです
薇而舞得(Wildwood/ワイルドウッド)1切れ90元 1枚330元
トッピング:ペパロニ、オリーブ、ペスト
ピザの王道的味。個人的にペストをもう少し多めにしてくれたら好みなんだけど…と思うので、次はペストを追加トッピングして注文しま~す。
維尼被勾(Winniebaygo/ウィネベーゴ)1切れ90元 1枚330元
トッピング:スモークベーコン、玉ねぎ、ブロッコリー
特製ソースが一番合う!と思ったのがこれ。玉ねぎの甘みと相まって美味~☆
運が良ければ…
ナビが訪れた日は珍しく、夫婦そろってお店に出ていたということもあって、余裕があったピーターさん。おもむろに楽器を取り出し、熱唱してくれました~笑。レパートリーは英語と中国語も。時間がある時にはお客さんの前で歌声を披露してくれるそうです。こういう楽しい雰囲気ってアメリカ人らしいし、台東らしい!
以上、無性にピザが食べたくなったナビがお届けしました。