Dulan Crap法式創意料理(台東県)

閉店・移転、情報の修正などの報告

台東を愛するフランス人が提供するカジュアル創作フレンチ!開放感溢れる店内に笑い声が響き渡っています


こんにちは、台北ナビです。ゆったりとした時間が流れる台東。そんな台東に惚れこむのは日本人だけではありません。台東を旅するとわかるのですが、意外に西洋人の姿をよく見かけます。その多くはサーファーなのですが、今回ご紹介する「crap法式創意料理」のフランス人オーナーのパトリックさんはちょっと違う理由で台東を気にいったお一人。台東市内からも離れた都蘭でどんなカジュアル創作フレンチが食べられるのか、探ってみましょう!

ネパールでの運命の出会い



黄如君さんは以前システムエンジニアとしてバリバリ仕事をこなしていたそうです。しかし、40歳も近付いてきたある日、「人生最後のわがままを!」と思い、世界一周旅行を計画。しかしご両親に反対され、東南アジアを1カ月間巡るという旅行に出たそうです。そしてネパールの山を登っていた時、未来の旦那様となるパトリックさんと出会いました。その後、タイのバンコクで運命の再開!この出会いで運命を感じた2人はその後、愛を育み結婚したそうです。なんてロマンティックなお話なんでしょう。とうっとりするナビの横で、如君さんは「もう彼のせいで計画がめちゃくちゃよ~」と冗談を飛ばしていました!笑
ラブラブのおふたり!

ラブラブのおふたり!

台湾を離れたくなかった如君さんといずれは海外でレストランを開きたいと願うパトリックさん。2人で暮らしていく新たな場所を決定するため、台湾一周旅行を計画。淡水からスタートした一周旅行でしたが、台東の都蘭に辿りついた時、パトリックが「あと1日ここにいよう!」「やっぱりあと1週間…」「もう1ヵ月いてもいい?」と都蘭にへばりつくようになってしまったんだとか。そして、こちらで念願のレストランを2013年にオープンさせました。
また、先日念願だった緑島へ旅行に行ったお2人。緑島も愛してしまったパトリックさんは緑島旅行から帰ってきてから、ヨットを引きずり出し、「このヨットで緑島へ行く!」「将来は緑島でレストランを開きたい~」と夢を語っているそうです。
レストランの横には本当にヨットが!

レストランの横には本当にヨットが!

蘭嶼へも行ってみたいそうです

蘭嶼へも行ってみたいそうです

HELL’S KITCHEN??

地獄の厨房へようこそ!

地獄の厨房へようこそ!

厨房も見ていってよ~と誘われ、厨房へ向かうとそこには「HELL’S KITCHEN(地獄の厨房)」の文字が。何でも、冷房も何もなくとにかく暑いのだそう。試しに厨房へ入ってみたナビ。1分ほどでギブアップしちゃいました…。地獄の厨房と書かれていますが、中で働くパトリックさんは終始笑顔。本当にお料理を作るのが好きなんだなぁというのが伝わってきます。また、そんなこだわりのお料理の数々には台湾では手に入りにくい香辛料や野菜などもあるそうで、「パトリックが使いたい香辛料の名前を言ったら、すぐ調べて取りよせるようにしているの」と語る如君さん。台東というだけでも不便なのに、緑島でレストランなんて発狂しそう~と笑顔で語っていましたよ。こんな会話の節々から2人の仲の良さが伝わってきます。
パトリックさんはとってもおちゃめ!

パトリックさんはとってもおちゃめ!

お友達と一緒においしいお料理を作りだしています

お友達と一緒においしいお料理を作りだしています

どこかで見たような机…

ムムム…よく見るとこれは??

ムムム…よく見るとこれは??

半オープンの店内は開放感抜群。外には丸テーブルがふたつ置かれていて、こちらでお食事することも可能です。お店の真ん中にはどど~んと長テーブルが置かれています。でも、この長テーブルちょっと普通のテーブルとは違います…。どこがどう違うのかというと…小学校で使われていたテーブルを再利用しているんです。椅子も小学生仕様。さすがに大人が座るには低すぎるということで、木材で足上げ。その他にもパトリックさんがフランスから持ってきたものや旅で気に入ったものなどがセンスよく飾られています。台東の気持ちいい風を感じながら、こんな場所でカジュアル創作フレンチがいただけるなんて嬉しいなっ!
足上げしています 足上げしています

足上げしています

机の中には…

机の中には…

落書きがありました!

落書きがありました!

フランスから持ってきたものやお気に入りのものがさりげなく飾られています フランスから持ってきたものやお気に入りのものがさりげなく飾られています フランスから持ってきたものやお気に入りのものがさりげなく飾られています

フランスから持ってきたものやお気に入りのものがさりげなく飾られています

メニューは1週間に1回程度変わります!



こちらのメニューはいくつか固定メニューがあるものの、約1週間でメニューが変わります。なので、今回ご紹介するお料理が必ず食べられるというわけではありません。でも、どうしても食べたいという場合は前もって食べたいメニューを伝えれば作ってくれるそうですよ♪
また、今回は特別に大皿で人数分のお料理を出していただきましたが、コースメニューは基本的には1名1皿で盛りつけられます。お値段は550元~800元で、メイン料理によってお値段が変わってきます。コースには前菜、メイン、デザート、ソフトドリンクがついてきます。もちろん単品で注文も可能です。


自製鶏肝醬佐沙拉150元
フォアグラのようなチキンパテ。お店をオープンした当初は、この味が台湾の方々に受け入れられるか心配だったそうですが、蓋を開けてみれば大人気!しかもチキンパテが大きい!添えられてあるピクルスと一緒に食べてもいいですし、パンにつけて食べても美味。パンはおかわり自由ですよ。このパンも自家製!
パンと一緒に!

パンと一緒に!

見てください、この大きさ♪食べてください、このうまさ!!

見てください、この大きさ♪食べてください、このうまさ!!



塔布勒莎拉輿酪梨醬150元
塔布勒莎拉とはクスクスのサラダという意味。フランスではtaboule(タブレ)と呼ばれています。またソースはアボガドソースなのですが、メキシコ料理に出てくるワカモレ(グワカモーレ)と呼ばれるサルサの一種です。このアボガドソースが取材班に大人気!あれだけたっぷりあったアボガドソースもナビがお料理を取ろうと思った時にはほぼなくなっているほど…涙。少し分けてもらったアボガドソースは味が濃厚でクスクスによく合う~☆
クスクス

クスクス

このアボガドソースが絶品

このアボガドソースが絶品



薑輿大蒜醃漬蝦佐蔬菜沙拉150元
まずは、そのまま蝦をガブリといただき、しょうがとにんにくで漬けた蝦エキスたっぷりのソースにはパンにつけて食べるのがオススメ。このソースを売ればいいのにな~と思うくらいおいしいんです。手が汚れてしまいますが、できればそのままガブリと食べてくださいね。そのためにフィンガーボールが用意されているのも嬉しいです。



梅子輿蘑菇燉豬肉佐印度香米輿蔬菜250元
台湾産の豚肉を梅、マッシュルールで煮込んだポークシチュー。インドの最高級のお米「バスマティ」と食べて下さいね。ナビは生まれてはじめて「バスマティ」を食べたのですが、中国語で訳すと「香米」と書くように、口へ入れた瞬間に広がるエスニックな香りがお上品!またパラパラとした軽い食感も相まってポークシチューが進みます。
ポークシチューによく合うインド米!

ポークシチューによく合うインド米!

ブーちゃん肉がご~ろごろ!

ブーちゃん肉がご~ろごろ!


法式羊肩排佐香炒馬鈴薯,蔬菜500元
オーストラリア産のラムのあばら骨に特製マスタードソースを塗って焼いたもの。元々ラム肉の臭さがあまりないお肉を選んでいるということもありますが、塗ってある特製マスタードソースのおかげで臭みはほとんど感じず、うまみばかりが口の中で広がります。添えられた赤ワインソースがTHEフレンチというような絶妙な味で、たっぷりつけちゃいました。このソース、時にはミントソースになることもあるそうですよ。また、添えられたマッシュドポテトはじゃがいもにさつまいもと人参をミックスして作った特製マッシュドポテトです。このお料理がナビの一番のお気に入りです。


烤沙朗牛排佐大蒜奶油,多菲馬鈴薯輿蔬菜400元
ニュージーランドさんの牛肉を使ったサーロインステーキ。特製のガーリックバターを塗って焼かれています。これにマスタードソースをつけるとピリっと味が引き締まります。添えられてある小さなボール状の物があるのですが、これは先ほど紹介した特製マッシュポテトに小麦粉を混ぜ合わせて油で素揚げしたもの。小麦粉を混ぜてあるからか、ちょっとパンを食べているような食感もあります。
メインを引き立てる野菜やキノコ。野菜などは出来るだけ台東産のものを使用しているそうですよ!

メインを引き立てる野菜やキノコ。野菜などは出来るだけ台東産のものを使用しているそうですよ!

添えられてある野菜だけでもおいしいのです! 添えられてある野菜だけでもおいしいのです! 添えられてある野菜だけでもおいしいのです!

添えられてある野菜だけでもおいしいのです!



パトリックさんが作るお料理はどれもこれもソースの味がピカイチ!このレベルのお料理を良心的なお値段でいただけるのは台北ではほぼありません。こんなに肩肘張らずにフレンチをいただけるというのもいいですよね。「台東に来て、お金を稼ぐことを考えるなんてバカらしい!有名にならなくたっていいし、楽しく暮らせればそれでいいの。」と笑顔で語ってくれた如君さん。そんな2人の生き様を見ていると、毎日頑張っている自分に「もうちょっと力抜いていけばいいんだよ!」と励まされている気がして、お腹も心も満足になりました。

以上、台東に行ったら絶対また来るぞ!と心に決めているナビがお届けしました。

記事登録日:2014-07-15

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-07-15

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