幾通りもの辛さが奥深い貴州料理をどうぞ!レトロな街並みにマッチした雰囲気もステキ!
こんにちは、台北ナビです!
本日ナビがやって来たのは、台北では珍しい貴州料理がいただける「東方饌・黔天下」。貴州料理の「き」の字さえ初めて耳にしたナビ。今日はそんな貴州料理を初体験してきました!
貴州料理とは?
貴州省の位置さえおぼつかないナビ・・・(^^;)地図で見てみると、中国の中央部よりやや南に位置したところ。北に四川省、西に雲南省、そして東には湖南省があります。地域は亜熱帯高原地帯に属し、夏は涼しく冬は暖かい反面、雨や曇り空が多いのだとか。
そんな土地で発達した貴州料理は黔菜とも呼ばれ、周辺地域の影響も大きく受けて主に辛さのある料理が好まれています。とはいえ、四川料理のように花椒が多用されるのではなく、トウガラシがよく使われ、香り高い辛さ、また酸味を加えたすっぱ辛さを好むのだとか。さらに、ただ「辛い!」だけではなく、貴州人の舌は、青トウガラシの辛さ・漬けトウガラシの辛さ・花椒の辛さ・ニンニクの辛さ・・・等々さまざまな辛さに分類ができるのだとか!
そして、貴州省はミャオ族・トン族・スイ族・プイ族などの少数民族が多いことでも知られ、彼らの食文化も取り入れられ、ひとつにまとめて貴州料理と呼ばれるそう。瓶で発酵されたものなど、家庭でもよく食べられているのだとか。
貴州料理、何だかとっても奥が深そうです!
葉国憲オーナーシェフ
そんな貴州省・貴州料理についていろいろ教えてくださったのが、「東方饌・黔天下」の葉国憲(David)オーナーシェフ。Davidはかつてイタリアンのシェフを15年以上勤めていたといいます。しかし、自分の店を持とうと思ったその時、何か今までとは違う道へ踏み出したい、という思いも同時に沸き起こってきたそうです。そして、台湾では稀な貴州料理に目をつけ、貴州省へ視察に旅立ったとか。
実のところ、Davidと貴州料理の出合いはそれよりもずっと前、今から30年以上も前のことだそうです。上海に行った時に食べた貴州料理の味に感銘を受けたというDavid。現地でさらなる貴州料理に出合い、たくさんの香辛料を持ち帰り、そして2007年、台北大直に「東方饌・黔天下」をオープンしたのです。
レトロな街並み、迪化街にマッチ
回廊風の昔ながらの街並みを歩いた先に・・・
時は流れ、2012年4月に現在の場所にお引っ越し。
理由は提供する料理の雰囲気に、迪化街のレトロさがピッタリだったからといいます。そう、「東方饌・黔天下」が入るビルは新しいビル。しかし、ここは昔の面影を残したまま再開発することを政府から義務付けられたエリア。そのため、迪化街沿いは古い老街の雰囲気が残されたままリノベーションされており、ビルはそれを門にしてくぐった奥に建てられています。ビルも当然、街と一体化するようどこかレトロ調。店内は、貴州省から持ち帰ったという調度品などが並べられさらに雰囲気にプラスしています。中華料理をいただく気分もUP↑!
迪化街一段の最北端。月下老人神様や乾物街からはちょっと距離がありますが歩けます!MRT「大橋頭」駅からは徒歩5分以内と近し
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1階は少人数用、2階は大人数用と個室(個室利用は5000元以上の消費が必要)
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魅惑のすっぱ辛い貴州料理
David自身はもちろん、他のシェフたちも定期的に貴州省へ赴き、現地の味を研究、習得、そして食材の調達などを行なっているそうです。ナビ班が訪れた日はシェフのおひとりが貴州出張中、ということでDavid自ら腕を奮ってくださいました!伝統料理あり、シェフのオリジナル料理ありとバラエティに富んだ数々がテーブルに並びました。